テレビの最初のころ、番組のコマーシャルは
生CM(なましーえむ、ナマコマ=なまコマーシャル)が
主流でした
番組の始めに,前CM(まえコマ)があります
女性のCMタレントが机を前にして
カメラに向かって座っていました。
製薬会社のコマーシャルでした
ガラス製、飲料アンプルのコマーシャルです
女性は,飲用のアンプルを手に持っています
カメラは彼女の手許にグッと寄っていきました
彼女は、アンプルのくびれた部分に小さな
ヤスリを当て傷をつけて
「ポンッ…」
と折ろうとしました
彼女のクローズアップの手許は
無残にアンプルは砕けてしまいました
それだけならよいのですが
彼女は指先を切っていたのでした
画面には,傷ついて血が滴る
指先の大写しがオン・エア(放映)
されてしまいました
事前のカメラ・リハーサルや
ランスルー・リハーサルでは
うまくいっていたのに
よりによって本番、最中の
事故でした….