レンズ付きフィルムのパノラマ画面と
同じようなことが映画にもありました
横長のワイドスクリーン映画の
「シネマスコープ」(20世紀FOX)に
対抗して「ビスタビジョン」
(パラマウント)が現れました
ビスタビジョンの画面はスタンダードサイズ
(シネサイズ、オリンパスペンサイズ)の
2倍のライカ判で撮影されました
シネマスコープに比べて画質は向上しました
しかし撮影キャメラはフィルムを横に走らせる
特殊な構造でした
映画館の映写機は上映用フィルムが
縦に走りますから、上映フィルムの
プリントが大変でした
上映用フィルムに撮影時と同じ比率で
横長のマスクをかけて縮小焼き付けをしました
そのうち、撮影フィルム画質向上にともなって
横走りフィルムの特殊キャメラは使わずに
普通の縦走りフィルムのスタンダード画面のキャメラに
ビスタビジョンと同じ比率のマスクをかけて
映画を制作するようになりました
映画館のポスターに「ビスタビジョンサイズ」と
書かれるようになりました
映画館では横長のビスタビジョンサイズの
スクリーンに上映していました
最近の大型液晶テレビも
横長のスクリーンになっています
昔からの同じ走査線数の飛越走査なのですが
走査線の見えにくいプログレッシブスキャンになって
画面のあらが見えません
… … …
レンズ付きフィルムのパノラマ、
ビスタビジョンサイズの映画,
横長液晶テレビも
画面のアスペクト(縦横比)を
横長の比率にしただけでした