SPレコードを再生するには
78回転でまわっているターンテーブルの
レコードに針のついたサウンド・ボックスを
そっとおろすと演奏が始まります
サウンド・ボックスにネジでレコード用の
メッキした鋼鉄の針がついています
… … …
SPレコードを裏表1枚か2枚ほど再生すると
針先がなまって音が悪くなって
針を新しいのに変えなくては
なりませんでした
針は小さな缶に数百本入っていました
戦時中は、この針の金属が貴重といわれて
鋼鉄の代わりに竹針で代用したことがありました
SPレコードの次,LPレコード時代になっても
LPレコードの細かい音溝から針を使って音を
拾い出さなくてはなりません
LPレコードで使う針はSPレコードの
ように鉄製ではありません
LPレコードの細かい音溝にあわせて
削り出されたダイヤモンド、ルビー、サファイアなど
でスタイラス・チップと呼ばれたものが使われます
この宝石製のスタイラス・チップはLPレコード
数十枚以上使用可能で、スタイラスの交換が自分でできる
フォノ・カートリッジや
スタイラス交換にフォノ・カートリッジごと
いちいちメーカー(サービス)に送りかえして交換する
高級品もありました