私にとって未知の世界だった
テープ・レコーダーも本を読み進むうちに
いろいろわかってきました
テープ・レコーダーの構造は
録音ヘッドを通じて
鉄粉を塗布したテープに
音声を録音していきます
しかし、音声の強弱に比例して
テープが磁化されません
磁気ヒステリシス曲線を描きます
つまりそのままでは
音声が歪んで録音されるので
実用になりません
それを改善する方法として
東北学院大学教授、永井健三、五十嵐悌二によって
交流バイアス法を発明しました
この交流バイアス法はテープ・レコーダーの
根本です。それが日本で
1939年(昭和14年=私が六歳)のときの
発明ですから、戦争が無ければ
日本でテープ・レコーダーが
完成されていたかもわかりません