SPレコードの再生は蓄音機のターンテーブルに
乗って回転しているレコードにサウンドボックスの
針先をおろして聴いていました
針先は鉄製でネジでサウンドボックスに止めています
レコード裏表二、三枚かけると針先が摩耗して音が悪くなりました
音が悪くなると針先をかえていました
LPレコード時代になっても特殊なレコード針で再生することには
変わりありません。
LP盤の材料が塩化ビニール系で
SP盤に比べて音溝が極端に細いのでスタイラス・チップや
永久針とも呼ばれて、ダイヤモンド、サファイア、ルビーなどを
精密加工したものが使われました
… … …
LP盤のスタイラス(永久針)はSP盤のように
何枚か再生して針を交換するのではなく、LP再生に何時間使ったかで
交換していました。
交換針は(株)ナガオカが主に製造していました
自分のフォノカートリッジに合ったものを
自分で取り替えるか、高価なMC型のカートリッジのなかには
カートリッジメーカーに送り返さないと交換できないものも
ありました。
LPレコードを再生すると
フォノカートリッジの針先は摩耗するし
その針先でトレースするLPレコードの
音溝も摩耗します
… … …
そのレコードの摩耗を嫌って
最初に封を切ったレコードをまずテープに録って
レコードを大事にしたオーディオ・マニアが
いたのです