私の映画時代、その日の仕事が終わると
四条大宮から河原町四条で市電を降りて
木屋町通りをよく通りました
木屋町通りの西側を柳や桜の並木が続いて
高瀬川が静かに流れて京都らしい風情を
醸し出していました。
木屋町通りの四条よりのところに
テーブルと椅子が少々に長いカウンターの
ニッカバーがありました。
スタンドともスナックでも無く
カウンターには若いバーテンダー数人だけの
雰囲気のいい酒場でした
ここのバーテンダーにジャズに詳しいのがいて
私はウィスキーを傾けながらよく話し込みました
木屋町通り中程に、トリスバーがありました
ここも若いバーテンだけで、サントリーの洋酒を
扱っていました。
「トリスを吞んでハワイへ行こう」というCMが
ありました。
私は大阪テレビに転職してから、通勤が京阪電車に
なりました。会社の帰りに四条で下車して木屋町に
通うのですが、時間的に無理が出てきました
… … …
浅田次郎の小説「活動寫真の女」に、この木屋町が
活写されています。