映画のストーリーで、例えば
犯罪を犯した犯人か繁華街の
雑踏の中をぬうように逃げるとか
その犯人を刑事(例えば裕次郎、赤木圭一郎)が
追いかける場面は、日活の「隠し撮り」スタイルで
撮影が出来ます
ビルの上から俯瞰のショットで犯人を追跡する
刑事の場面を場面を見たことがありました
この「隠し撮り」に使うカメラはフランス、
エクレール社のカメフレックスが
使われていたようです
犯人が雑踏の中を逃げる場面や
刑事の追っかけシーンは「隠し撮り」で
処理できるのですが、街中で裕次郎と
浅丘ルリ子が会話を交わす重要な場面などは
「隠し撮り」では処理できません
そこで撮影所内の街並みの
オープン・セット「日活銀座」で
撮影が行われます。
俳優さんの台詞は一応同録されますが
まわりの不自然な雑音まで録音されて
映画では使用できません。
オープン・セットで録音される台詞は
「モジュレーション」と云って、あとで
サウンドステージで画面を見ながら
台詞を録音する「アフレコ」の参考に
するためにです。
… … …
映画を一本制作するのは、いろいろ
舞台裏で作業、処理が多くて大変です。