
赤木圭一郎(あかぎけいいちろう)が日活映画で
デビューしました
日活作品は、ほかの映画会社の現代劇と
ちよっと違っていました
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赤木圭一郎がスクリーンの中で
拳銃をぶっ放すストーリーで
「拳銃無頼帖」シリーズは私も何作か見ました

抜き射ちの竜、拳銃の歌、明日なき男、不敵に笑う男
赤木圭一郎が演ずる抜き射ちの竜は、相手の肩を射抜く
殺さぬ殺し屋として怖れられた役どころ
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「コルトの銀」と呼ばれた男、宍戸錠がストーリーに
からんで来る、不思議な話でした
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赤木圭一郎は昼食休憩時間に、セールスマンが持ち込んだ
ゴーカートで撮影所内を乗り回しているうちに
大道具倉庫の鉄扉に激突してしまいます
病院に緊急搬送されました

私は大阪でこの事故の報に接しました
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赤木は昏睡状態が続いて、21歳の若さで
帰らぬ人となりました
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赤木圭一郎のブロマイドは男優部門で
高い人気で売れ続けたそうです
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日活映画のスタイルは若いスターを
中心にまわりの脇役は芸達者なベテランで
固めたキャスティングは成功でした
