初心者の老人です

75才になって初めてVISTAを始めました。

ナショナル8PーW1・スピーカー

2014年08月21日 21時00分10秒 | Weblog


元ラジオ少年にとって

3ウェイスピーカー二台は

負担が大きすぎます



また3ウェイスピーカーは音域を

分割して再生するため

音像の定位が悪いといわれていたので

私は経済的にも安価なシングル・コーン・スピーカーに

決めました



三菱電機の6インチ半、ダイヤトーン・スピーカーと

ナショナル(松下電器=現パナソニック)8インチ・スピーカー

8PW1が浮かび上がってきました



アメリカに輸出していたナショナルの8PW1は

音質が良いと評判になってベストセラーになっていました

乾燥したアメリカ大陸の空気が合ったのかもしれません



それと、8PW1スピーカーは大阪府高槻市の工場で生産されていて

私は 8PW1スピーカーが次々とベルトコンベアから出てくる

ところを工場見学で見ていました

迷わずナショナルスピーカーに決めました。






スピーカーの話

2014年08月20日 23時16分53秒 | Weblog


LPレコードはスクラッチノイズも小さく

クリアなサウンドで長時間再生できる

画期的なレコードでした

… … …

この素晴らしいLPレコードを再生するのに

HiーFi(ハイファイ)とか高忠実度再生と

いう言葉が広まりました



そこへ,45ー45方式のステレオ・レコードが

現れたのですから、HiーFi熱は一層高まりました



いろんな方式のレコード・プレイヤー、

オーディオアンプなど

現れましたが、音の最終出口の

スピーカー、やエンクロージャー(スピーカーの入れ物)

もいろんなメーカーが出現しました



出力音声のそれぞれ周波数帯域を

ネットワークで3つに分割して

低音を受け持つスピーカーを大きなウーファーに

中音域を受け持つスコーカ、高音をトゥィーターと

この3つのスピーカーを納めたエンクロージャーが

主流になってきました



しかもステレオですからオーディオ・アンプと

このエンクロージャー(スピーカー)が

2つ必要なのですからえらいことになりました













LPレコードと針先

2014年08月19日 20時46分35秒 | Weblog


SPレコードを再生するには

78回転でまわっているターンテーブルの

レコードに針のついたサウンド・ボックスを

そっとおろすと演奏が始まります



サウンド・ボックスにネジでレコード用の

メッキした鋼鉄の針がついています

… … …

SPレコードを裏表1枚か2枚ほど再生すると

針先がなまって音が悪くなって

針を新しいのに変えなくては

なりませんでした



針は小さな缶に数百本入っていました

戦時中は、この針の金属が貴重といわれて

鋼鉄の代わりに竹針で代用したことがありました



SPレコードの次,LPレコード時代になっても

LPレコードの細かい音溝から針を使って音を

拾い出さなくてはなりません



LPレコードで使う針はSPレコードの

ように鉄製ではありません

LPレコードの細かい音溝にあわせて

削り出されたダイヤモンド、ルビー、サファイアなど

でスタイラス・チップと呼ばれたものが使われます



この宝石製のスタイラス・チップはLPレコード

数十枚以上使用可能で、スタイラスの交換が自分でできる

フォノ・カートリッジや

スタイラス交換にフォノ・カートリッジごと

いちいちメーカー(サービス)に送りかえして交換する

高級品もありました












カートリッジ・シュアV15

2014年08月18日 18時53分03秒 | Weblog


シュアV15というMM型

フォノカートリッジが評判でした



大阪日本橋界隈は京都の四条寺町通りと

おなじように部品店が集まっていて

元ラジオ少年にはあこがれの街でした

… … …

部品街中程の

オーディオ専門店「共電社?」の

一階には舶来のエンクロージャー、

タンノイ、JBLや、ヤマハ、などが

ずらりと並んでいました



二階にあがるとこんどは細々したパーツが

並んでいます

舶来のトーン・アームで

インサイド・フォース・キャンセラーの

ついた複雑な構造のオルトフォン、

直線的なデザインの

ピッカリング等がずらりと並んでいます。



私はこれらを見ているだけで

わくわくすると同時に

血圧が上がる思いでした



ウィンドウを眺めていると

年配の紳士が近づいてきて

店員を呼んで中のシュアV15を

指さして

「これをくれ…」

店員は

「これは見本ですから

お売りするわけにはいきません…」

と頭をかいてあやまります。

「取り寄せになりますから

2日ほどお待ちいただけますか?」

これを聞いた年配の紳士は

「わしはいま欲しいんだ…」

と声をあげて怒り出しました



趣味の世界では欲しいとなったら

いま欲しいという感覚は

老若、品格に関係ないんだなあ

と元ラジオ少年は苦笑してしまいました








ステレオ・レコード・プレイヤーの製作

2014年08月17日 19時22分32秒 | Weblog


45ー45方式のステレオレコードは

音溝1本でステレオ再生が可能で

今までのLPレコードと見たところ

変わりはありません

… … …

それに対して中波ラジオのステレオ放送は

貴重な中波放送波を2波も使います

いつの間にか受信も煩雑だし

操作も面倒なので関心が薄れてきました



そこへNHKがFM放送を始めました

しかもFM放送は1波でステレオ放送です

… … …

FM放送の受信機製作は元ラジオ少年には

手に余りました



私はFMをしばらく忘れて

レコード・プレイヤー製作に方向転換しました



ステレオ・レコード再生には

トーン・アームは△△が良いとか

フォノカートリッジはMM型より

MC型が音質が繊細だとかオーディオ雑誌の

記事は花盛りでした



トーン・アームを品川無線(商品名=グレース)の

オイルダンプ・アーム(グリース20万単位)で

フォノカートリッジも品川無線の

MC型(ムービング・コイル型)に決めました

MC型カートリッジはMM型にくらべて出力が低く

専用のトランスで昇圧するか当時発売され始めた

低ノイズ・トランジスターを使用した

ヘッド・アンプが必要でした

… … …

私は,トランジスター使用の

ヘッド・アンプで始めました









民放ラジオ局のステレオ番組

2014年08月16日 19時17分16秒 | Weblog


NHKが自局の第一放送、

第二放送の二波を使って

実験放送ができるのに対して

民間放送(民放ラジオ局)が

実験放送するのは

大変だったことでしょう



大阪では朝日放送が左チャンネル

毎日放送が右チャンネルを受け持って

実験放送がはじまりました

二台のラジオをつけると

ステレオ放送が始まるまで

それぞれ別の番組がラジオから

流れています。一寸不思議な感じです



ステレオ番組を朝日、毎日のどちらの局が

製作したのかとか、2チャンネルの音声を

どのように配分してどのようなルートで

他局へ送っているのか

不明でしたが



私はいつまでも自作のバラック・ラジオでは

体裁上具合が悪いなあと思い始めていました

AMステレオ放送が深夜放送としてしばらく続きました

メーカーからAMチューナーを2つ備えて

オーディオアンプも2つ、それにステレオ・LP入力の

プリアンプの構成のトリオ(春日ムセン=現・ケンウッド)の

既製品を購入しました



このトリオのステレオ受信機は

勿論真空管式でした

ミニアチュア管がずらりと

並んでいました








ステレオ・ラジオ・ドラマ

2014年08月15日 22時54分14秒 | Weblog


とりあえず不揃いで

ラジオを二台用意して

説明のアナウンスに従って

ラジオを離して壁際に並べました

… … …

ステレオのラジオ番組の印象は

ラジオの臭みが抜けて音に広がりが

感ぜられました



クラシック音楽番組てはオーケストラの

第一バイオリン、第二バイオリンの

広がりが素晴らしくさすがステレオ放送でした



ステレオ・ラジオ・ドラマもありました

左のスピーカーから電話の

ジリジリギーッとダイヤルを

回す音が聞こえてきます。



すると右のスピーカーから

電話の呼び出し音の

「リーン・リーン」が聞こえて

受話器をとる音とともに

左のスピーカーから

「もしもし△△さん」

すると右のスピーカーから

「△△ですけど××さん…?」

とステレオ・ラジオ・ドラマが始まりました

… … …

街の雑踏の場面では

右から左へ自動車が横切ったり

中波ステレオ放送は快調にスタートしました



中波二波を使えるNHKは順調に

実験放送を続けていきますが

中波一波しかない民放ラジオ局も

ステレオ実験放送を始めました








中波ラジオ・ステレオ実験放送

2014年08月14日 18時27分25秒 | Weblog


45ー45方式のステレオ・LPレコードが

何ら問題もなくオーディオ界に広がっていきました

ステレオをレコードだけではなく

ラジオでも実験が始まりました

… … …

まず、放送波を二波もっている

NHKが第一放送は左チャンネル

第二放送が右チャンネルで

昼過ぎの時間帯に実験放送を

始めました



NHK側はとにかく

リスナーにとっては同じ方式で

同じ口径のスピーカーを備えたラジオを

二台用意しなくてはなりません

自作のラジオを二台用意できましたが

同じ口径のスピーカーで

ラジオ二台は無理です

とりあえず、ラジオ二台は用意しました



NHKの第一放送、第二放送は

それぞれ毎日、別々のプログラムが

流れています

… … …

ステレオ実験放送の時間が

くると二台のラジオから同じ

テーマ音楽が流れました



実験放送ですから

まづ、二等辺三角形の底辺の両側にラジオをセットする

三角形の頂点の位置で聴取するようにと説明。

次に1Kサイクルのシングルトーンが

流れます。そのシングルトーンが二台のラジオの

真ん中から聞こえるように

それぞれのラジオの

ボリューム(音量)を

調整しろと説明が続きます








音楽喫茶、誕生

2014年08月13日 19時33分09秒 | Weblog


45ー45方式のステレオ・レコードが

実用化されるのは1958年(56年前)

ごろからでした

私は学校を卒業、就職して

社会に出始めたころでしたか?

当時LPレコードの値段は

高くて簡単に手が出せませんでした



街にはすごいアンプや

一流のスピーカーを備えて

それを売り物にして

LPレコードを聴かせる

音楽喫茶があちこちに誕生しました

そしてわれわれ新米社会人や学生は

珈琲一杯で何時間もその音楽喫茶店に

ねばりました



クラシックばかり聴かせる店

ジャズを聴かせる店などが

京都や大阪のあちこちにありました



モノラルのLPレコードを集めるのも

大変でしたが、そこへステレオ・レコードが

出現しました。

しかも、ステレオ・レコードの再生には

同じアンプやスピーカーが

2系統必要です

… … …

オーディオマニアにとっては

素晴らしいことに加えて

大変な時代が訪れました







ステレオ再生装置

2014年08月12日 19時58分31秒 | Weblog


LPレコードが

45ー45方式でステレオになって

レコードのひとつの音溝の両壁に

左側の音声、右側の音声が刻まれ

ますから、モノラルレコードに比べて

複雑な波形が刻まれています



その複雑な音溝を一番はじめにトレースする

のがピックアップ(トーンアーム)の

フォノ・カートリッジです



フォノ・カートリッジもMM型、

MC型など普及品から「ラジオ少年」には

高値の花の超高級品までオーディオ・ショップに

並びました



ステレオ・レコード・プレイヤーはいままでの

プレイヤーのフォノ・カートリッジをステレオ用の

ものに取り替えれば問題は解決ですが

さて問題はその出力です



モノラルのフォノ・カートリッジは出力が1本ですが

ステレオのフォノ・カートリッジの出力は2本になります

いままで,レコード・プレイヤー→アンプ→スピーカーがそれぞれ

1つで済んでいましたが、ステレオ・レコード再生になると

同じ性能の同じアンプが二台、同じスピーカーシステムを

二台用意しなくてはならなくなりました