【日本庭園を知って楽しむ】 2-2 古代における庭園 古代でも庭園を愛でたのでしょうか
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間に旅をしたのか、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅のテーマは寺社や庭園めぐりです。
日本には「日本庭園」と呼ばれる庭園だけではなく、「イングリッシュガーデン」など、海外の庭園形式をした庭園も多数あります。寺社を訪れたときに、想定していなかったところに、庭園を発見することがあります。
下手の横好きで、【カシャリ! ひとり旅】を続けていますが、その一環で訪れた庭園を順次紹介してまいりたいと思います。
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■■2 日本庭園の歴史
何ごとも、歴史や生い立ちを知りますと、そのものの本質のようなものが見えてくることが多いです。
庭園も、変化の歴史を知ることにより、知識に幅が出ることもあり、奥深さを見出すことがあります。
「面白みがない」という思いの方もいらっしゃると思いますが、上述のような理由で、私自身のために記述しておきます。
■ 2-2 古代における庭園
古代における庭園は、個人や公共の景観のなかにおける、芸術や自然を通じた景観に配慮した美の表現、文明生活における趣向や様式の展示、個人的あるいは文化的哲学の表現、そして時には個人の社会的地位や愛国心の顕示として見なされていと、私達の想像以上の状況だったようです。
庭園の歴史は、紀元前1万年ごろに始まり、最初の庭園の具体的な詳細は不明ですが、歴史家らは最初の囲いが動物や略奪者を排除するための、一種の障壁であったようです。
庭園の造成と設計は、造園術の先駆けであり、西アジアで芽吹いた後には西へ向かい、ギリシャ、スペイン、ドイツ、フランス、イギリスへと広がりました。
日本の古代の庭園は神祀り・遊宴の場にその起源が求められるように、いわば外部性と触れあう場・交通の場としての構造を持っていましたが、古代日本が東アジアにおける小帝国を志向する過程で、政治的・文化的装置としての機能を果たすことになってきたようです。
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古代の人々は、大自然は神仏が作ったものとしています。それに対して、庭は、神仏に捧げるものという位置づけです。
『万葉集』に、「庭なかの 阿須波(あすは)の神に 小柴(こしば)さし 吾(あれ)は いははむかへりくまでに」(第4350歌)などと、「庭」という言葉がしばしば出てきます。「庭」は、家の前の開けた所で、神を祀(まつ)る場所、斎庭(ゆにわ)(忌庭)とよばれています。隅に梅や橘が植えられていることが多かったのです。
現在のような意味での庭は「シマ」とよばれ、この「シマ」は、離れた地であり、別世界を意味しました。この場合、島を取り巻く池は海の象徴で、池と島が日本の庭の原型なのです。
古代、神々は天空から地上の高い所に降臨すると信じられていました。その際に、大きな枝ぶりのよい木とか大きな石に神が来臨すると考えられたのです。日本の庭園が、みごとな石組みを特色のひとつとするのは、このことに由来するのです。(出典:コトバンク[重森完途])
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写真集は、下記URLよりご覧いただくことができます。
静止画: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmeisho.htm
映像: http://www.glomaconj.com/butsuzou/meisho/indexmovie.htm
【 注 】 映像集と庭園めぐりは、重複した映像が含まれています