経営コンサルタントへの道

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【経営コンサルタントのお勧め図書】 国貞流「会計学」から学ぶ 2408

2024-08-27 12:03:00 | 経営コンサルタントの本棚

本  【経営コンサルタントのお勧め図書】 国貞流「会計学」から学ぶ   2408 

経営コンサルタントがどのような本を、どのように読んでいるのかを教えてください」「経営コンサルタントのお勧めの本は?」という声をしばしばお聞きします。
 日本経営士協会の経営士・コンサルタントの先生方が読んでいる書籍を、毎月第4火曜日にご紹介します。
 【経営コンサルタントの本棚】は、2012年に、経営コンサルタントがどのような書籍を読んでいるのか知りたいという、ブログ読者の声を反映して企画いたしました。
 幸い、日本で最初に創設された経営コンサルタント団体である日本経営士協会には優秀な経営士・コンサルタントがいらっしゃるので、その中のお一人である酒井闊先生にお声をかけましたところ、ご協力いただけることになりました。
 それが、今日まで継続されていますので、10年余もの長きにわたって、皆様にお届けできていることに誇りを持っています。
【 注 】
 今月は、図版ファイルのページ数が多いためにリンク付きURLにて掲載しています。
本
■    今月のおすすめ

 1.    『「新版財務3表一体理解法」

     ―簿記を勉強しなくても会計がわかる―』

 2.    『「新版財務3表図解分析法」

     ―財務3表の視覚化、図解化で経営分析が分かり易くなる―』

 3.    『「新版財務3表一体理解法<発展編>

     ―新会計・国際会計基準もう怖くない―』

                     (国貞 克則著 朝日新書)

 

(参考:タイトルと画像は異なります)

 

本

■  努力・実践から生まれた理系思考の『国貞流「会計学」』とは(はじめに)

 著者の『国貞流「会計学」』である「おすすめ本1.2.3.」を、今回採りあげましたのは、本欄2024.7.23で採りあげました、著者の「現場のドラッカー」を読み、著者の、実践という客観的事実を通しての、「物事の本質を見抜く力」に関心を持ち、かかる能力を持つ著者が「財務3表」や「会計」を、著者のコンサルタントの実践を通して、どの様に捉えているかに興味を持ったからです。

 「おすすめ本1.2.3.」を読んでみて、期待通り、今まで気が付かなかった新たな発見や気付きが多くありました。一般的な会計の著書にはない、著者らしい解説です。それは、筆者の推測ですが、著者が40歳代でコンサルタントを起業し、初めて出会った会計を、努力して身に付け、実践で活用した経験を基に、解析し絞り出した解説です。自身の苦労・努力があったが故に、分かり易い解説が出来るのです。

 ところで、著者の能力のもう一つの源は何かと、筆者流に考えてみました。それは理系思考です(著者の理系的経歴については本欄2024.7.23を参照下さい)。理系思考の例としては因数分解があります。つまり、複雑な数式を分り易い数式に変え、そこから結論を導きます。言い換えると、理系思考は、複雑な物事を分り易く整理し、そこから道筋を立て論理的に解析し結論を導く思考力です。

 「おすすめ本1.2.3.」では、かかる理系思考を用いながら数々の結論を導き出し、分り易い図解化やパターン化などで表現しています。そこには、会計の専門書にはない、著者ならではの解析・解説が多くあります。字数の関係もあり全てをご紹介できませんが、筆者が注目した解析・解説を、著書毎に一つずつ、次項で、ご紹介させて頂きます。

本

■ 『国貞流「会計学」』による新たな気付きに注目

【「新版財務3表一体理解法と図解分析法」から“一目で解る財務3表図解分析”】

 著者は、全ての事業に共通する活動は、“お金を集める”⇒“投資する”⇒“利益を上げる”の3つであるとし、その循環を数字で表しているのが、BS(右がお金を集める、左が投資をする)、CS(お金を集める=財務CF、投資をする=投資CF、利益を上げる=営業CF)、PL(利益を上げる)であるとします。

 更には“利益を上げる”を検証する最も重要な指標として、ROEを挙げます。このROEは経産省が進めてきた「企業価値経営(伊藤レポート:2014年)」で提言する「株主資本コストを上回るROEを実現する経営を」において重要視されている指標です。このROEをデュポン・モデルにより、①財務レバレッジ、②総資本回転率、③当期純利益率、に因数分解します。

 この①②③の循環を、BSとPLを並列表示した図解上に、表示します。

 この図解を基に、4つのステップでの図解分析を勧めます。1.BSの右側を見て有利子負債と利益剰余金をチェックする⇒2.BSの図全体から固定資産(投資)の変化、有利子負債等の総資本の変化及び財務の安全性を瞬時に読み解く⇒3.BSとPLを結んだ線から総資本回転率を把握する⇒4.PLの図から利益率を把握する、の4つのステップを経て、気になる処は細かい財務諸表に入り、分析します。並行してキャッシュフローの推移におけるキャッシュの変化から、「CSの8つのパターン」によって、企業の営業活動、投資戦略、財務戦略を読み解きます。著者はこのプロセスについて、「こうすることでアレルギーもなく、興味を持って、財務分析が出来ます」と言います。

 特に他社との比較分析の際に有用です。この手法は社内の、オープンブック・マネジメント(Open Book Management)における、財務状況発表の際に活用できます。〔 図1〕を参照下さい。

  URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20240827-kanrikaikei1.pdf

【「新版財務3表図解分析法」から

“海外企業の共通キーワードは「のれん」と「自己株式の取得」”】

 おすすめ本2.図解分析法では、アサヒvsキリン、ソニーvsIBM、GAFA等を図解分析法で経営分析をしています。著者はこの分析の締め括りに、海外の多くの企業を分析して、多くの海外企業に共通することは「のれん(Goodwill)」と「自己株式の取得」であると記しています。

 「のれん(Goodwill)」の意味することは、現代においてM&Aが企業の成長戦略の重要な選択肢になっている事です。「自己株式の取得」が意味することは、多くの海外企業が株主の方を向いて経営をしているという事実です。

 「自己株式の取得」はROEを上げ、株価上昇に繋がります。米国株の時価総額の高さの一因です。「自己株式の取得」において、日本の先を走っている米国の典型例である、IBMを「図解分析法」で見てみます。〔図2〕を参照下さい。

  URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20240827-kanrikaikei2.pdf

【「新版財務3表一体理解法<発展編>」から“やってますか連結プロセス”】

 おすすめ本3.<発展編>では、2000年以降に出てきた5つの新しい会計基準(退職給付会計、時価会計、税効果会計、減損会計、自己株式の取得)、国際会計基準と連結会計、組織再編会計、純資産の部の徹底理解について分かり易く書かれています。

 この中の連結会計の「5つの連結のプロセス」に注目しました。非上場会社では金融商品取引法対象会社(1億円以上の有価証券を50名以上の人に募集又は売り出しをしている会社)以外は、連結会計は不要です。

 しかし、筆者の考えですが、上場企業にとっては勿論、非上場企業にとっても「5つの連結のプロセス」により、グループ企業間の不正・粉飾会計の防止に繋げることが出来ます。「5つの連結のプロセス」を実施し、グループ企業間の(相殺不能)連結差額を究明していれば(上場企業は勿論、非上場企業においても)、グループ会社の不正・粉飾を見つけることが出来たケースが多くあります。また、非上場企業にとっても、連結会計の実施は、企業グループ全体の企業価値を把握すると共に、企業グループの実像を把握し、グループ企業間の不正・粉飾を排除するチャンスです。加えて、将来の上場の備えにもなります。

「5つの連結のプロセス」については〔図3〕を参照下さい。

  URL: http://www.glomaconj.com/joho/keiei/sakai20240827-kanrikaikei3.pdf

本

■  『国貞流「会計学」』を活用しよう(むすび)

 『国貞流「会計学」』は、会計を「分り易く伝える」ことに焦点を置き、財務3表について解説しています。「おすすめ本1.2.3.」を、財務3表・会計を散歩するつもりで、楽しみながら、読んでみませんか。何か得るものを発見できます。「あ!そうか、これいいね」と思ったら、それを活用しませんか。

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【酒井 闊プロフィール】
 10年以上に亘り企業経営者(メガバンク関係会社社長、一部上場企業CFO)としての経験を積む。その後経営コンサルタントとして独立。  企業経営者として培った叡智と豊富な人脈ならびに日本経営士協会の豊かな人脈を資産として、『私だけが出来るコンサルティング』をモットーに、企業経営の革新・強化を得意分野として活躍中。
【 注 】  著者からの原稿をそのまま掲載しています。読者の皆様のご判断で、自己責任で行動してください。
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【経営コンサルタントのひとり言】「思考する」ということを誤解している人が多い

2024-08-27 12:03:00 | 【話材】 お節介焼き情報

  【経営コンサルタントのひとり言】「思考する」ということを誤解している人が多い    

 

 

 「そんなこと、常識だろう」と言ったり、言われたりしたことはありませんか?

 コンサルタントなど士業・経営の専門家だけではなく、ビジネスパーソンの皆さんの「あたり前」とはなんでしょうか?

 「常識」とか「あたり前」と思っていることが、じつは、必ずしも適切な判断に繋がるとは限りません。

 こんな、日常茶飯事のことに疑問を持つことの積み重ねが、思考力を高めたり、相手のことを思いやったりと、人間性を高めることに繋がるような気がします。

 経営士・コンサルタント45年余の経験から、思ったこと、考えたことを独断と偏見でもって述べてみたいと思います。

■ 「思考する」ということを誤解している人が多い

 「人間は考える葦である」と言ったのは、 フランスの思想家、数学者、物理学者であるパスカルの名言です。

 ところが、私達は自分の行動を振り返りますと、熟考もせずに走り出していることに、過ちや失敗をしてから気がつくことが多いです。

 日経新聞社から刊行されている「ビジネスシンク」に、『思考はビジネスの要で、他の全てを始動させるビッグバンである』と記述されています。S.R.コヴィーのビジネスシンクは、私にとっては座右の書のひとつです。

 私達の多くは、過去の延長線上の発想で、「先輩から引き継いだので踏襲しています」と惰性で行動している面が大きいです。

 今、行動を起こそうとしていることの目的は何か、背景に何があるのかを思考し、常に意識し、繰り返し思考すべきです。その実現・達成にはどの様な問題が待ち受けるかというリスクマネジメント的な思考をし、そのためにはどのような予防策があるでしょうか、予防策の重点順位は何が高いか、それに対処するための5W1Hは何か、等々を思考しなければなりません。

 どの段階でも、クリティカル・シンキング的視点を忘れずに、「これで良いのか」「なぜこうなのか」と思考を繰り返すことです。

 しかし、私達が、何か行動をしようというときに、期限が迫り、時間がないことがあります。拙速で「走りながら考える」ということを余儀なくされることが多いです。

 けっして、このような行為は薦めることはできませんが、やむを得ないときには、たとえ走りながらであっても上述のようなことを意識しながら、行動に反映させていくべきです。

 手前味噌の話で恐縮ですが、従業員13名であった某メーカーのお話です。赤字が続き、いつ倒産するかも知れないという状況の時に、社長さんにお会いしました。

 すぐに顧問契約をし、3年ほど経過したときのことです。久しぶりに役員会に出席したところ、30代の常務さんが会議の進行をしていて、その雰囲気がかわったことに驚きました。

 かつては社長さんが一方的にしゃべる、暗い雰囲気の形式的な役員会でした。ところが、全員参加で、戦略的なテーマに、戦術論を交えて、それがロジックツリーを用いて、キチンと体系立てて整理し、率直な意見を述べあっているのです。

 社長さんの独壇場であった役員会が、社長さんは一歩下がってオブザーバー的な参加の仕方で、他の役員全員参加の会議に変貌していたのです。

 終わってから、若い常務さんが私のところに来て、「先生がおっしゃっていた『論理的に思考する』ということが少しずつですがわかってきました」と満面笑みを浮かべて、活き活きと話してくれました。

 このクライアントは、厳しいご時世にもかかわらず、3年で従業員30名にまで成長してきました。「ああ、この会社にもビッグバンが訪れたのだ」とコヴィーの書を思い浮かべたことがあります。

* 

■ おすすめブログ

 

 

 


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【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月26日 ◇徒然草 第79段 何事も入りたたぬ 知ったかぶり ◇3人のレンガ職人

2024-08-27 08:03:00 | 【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記
 

  【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 8月26日 ◇徒然草 第79段 何事も入りたたぬ 知ったかぶり ◇3人のレンガ職人 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

8月26日(月)

 『3人のレンガ職人』というお話があります。それに関連して『元気な会社』を紹介しました。

 【成功企業・元気な会社・頑張っている社長】  仕事は同じでも志が異なる「3人のレンガ職人」 3222-4827

 【カシャリ!ひとり旅】の写真は、整理が追いつかず、増える一方です。 何かと忙しく動いていますので、気分転換をするようにしています。 音楽を聴くことが多いですが、過去の写真や動画を見ることも楽しみです。

 第79段 何事も入りたたぬ 知ったかぶり
 知ったかぶりは、見ていてあまり良い感じを受けませんね。この段では、「良き人」は、あまり多くを語らないと記述しています。

【原文】
 何事も入りたたぬさましたるぞよき。
 よき人は知りたる事とて、さのみ知りがほにやは言ふ。
 片田舎よりさしいでたる人こそ、萬の道に心得たるよしのさしいらへはすれ。
 されば世に恥しき方もあれど、自らもいみじと思へる気色、かたくななり。
 よくわきまへたる道には、必ず口おもく、問はぬかぎりは、言はぬこそいみじけれ。

【用語】
 入り立つ: 中に入り込む 入りたたぬさまは、深く入り込んでいないということから、深くは知らないという意味
 よき人: 学問・身分・人格などにすぐれている人
 さしいらへ: 受け答え
 かたくななり: 見苦しい

【要旨】
 どのような場合におきましても、よく知らないふりをするとよいようです。
 学問に通じたり、人格高潔であったりする立派な人は、たとえ知っていても、さして知っているような顔をしないでいるものです。

 学問等を究める本道でない道を歩んできていない、軽薄な人というのは、知らない事は何もないといったようなことをいうものです。
 ですから、聞いている人は、一旦は、聴いたことのすごさに驚き、時には圧倒されることもありますが、自分自身が自分からすごいと思い込み、自画自賛するような様子は、見苦しいです。

 よく知っている分野のことについては、あまり多くを語らず、相手から問われない限りこちらから語るのではなく、寡黙を通す方がよろしいようです。

【 コメント 】
 「能ある鷹は爪を隠す」といいますが、知ったかぶりをする人は、見苦しいことですと、兼好でなくても知っているでしょう。
 ところが、人間というのは見栄を張る動物です。「自分は、偉い人間である」といいたがります。
 私が携わってきました経営コンサルタントという職業におきましても、同業者の中には、「私の関係先は、○○会社や△△社などです」と有名企業の名前をずらずらと並べるコンサルタントがいます。有名企業と関係があるようにいいますと、それを聞いた人は、「あのコンサルタントの先生はすごい人なのだ」と思うかも知れません。
 しかし、その様なコンサルタントの大半が、その様な大企業で、1回か、せいぜい数回、社員研修の講師を務めただけの経験のようです。
 なぜなら、大企業というのは、コンサルティング・ファームといわれるような大手に依頼することが一般的で、個人や小さなコンサルティング会社に、顧問的な大きな仕事を依頼することはほとんどないからです。

 その人が、得意げに、いろいろとしゃべりますと、守秘義務違反になるようなことも含まれかねません。私は、自分の顧問先の固有名詞は口にしないで通してきています。
 事例として何かを紹介した折に、事例を具体的に紹介すればするほど、それが、どこの企業なのかを推量されかねません。その結果、守秘義務抵触に繋がりかねませんので、この方針を貫いてきているのです。
 自分自身を大きく見せようとしますと、結果的に自分の首を絞めることに繋がってしまいかねないのです。

■【今日は何の日】

 当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

 この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
   ■【今日は何の日】 8月27日 ■ 男はつらいよの日 寅さんを知らない世代も増えてきているようです ■ アメリカ独立戦争始まる

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

 睡眠の基本 午前0時過ぎに就寝すると寿命が短くなる 826

  「睡眠タイミングが心血管系疾患の発症リスクに影響する!」という記事をどこかで読んだ記憶があります。

 時間を有効に活用するには、質の高い睡眠が不可欠であることは周知のことです。私自身、若い頃は、ベッドに潜ると数分で眠りに落ちることができました。ところが近年、残念ながら私の睡眠の質は必ずしも良いとはいえません。睡眠に関する情報は、それなりに収集し、実行するようにしていますが、一向に改善しません。

 睡眠のタイミングくらいは最適な時間にあわせられる環境にありますので、心臓や心血管系疾患対策になればと、上述の記事を読み、励行しています。

 私達、日本人の多くは、睡眠時間の長さとか、睡眠の質については関心が高いです。中には、「今日中にこれをやらなければならないので、今夜は遅く寝ることになるけど、明日は休日、ゆっくり起きるから問題はない」というように、正常性バイアスを働かせている人が多いのではないでしょうか。

 ところが、最近の研究で、睡眠時間のタイミングが心臓血管の健康に影響を及ぼすことがわかったのだそうです。

 その研究発表の原資は手元にありませんが、記憶を頼りにご紹介致します。関心のある方はネットなどで調べて見てください。

 被験者は、動作検知器を身に付けて、いろいろな時間帯に就寝し、一週間にわたり睡眠データを収集されました。数年間にわたる、その後の追跡調査で、心血管疾患を発症率が調査されました。

 この研究では、10時台に就寝したグループの人は、心臓など心血管系への負荷が最も低くなることが発見されました。午前0時以降に入眠した人の結果が最悪で、それより早く入眠すると発生率が下がり、上述のように10時台がベストな結果となったのです。

 面白いことに10時以前に入眠したグループの発症率は上昇したといいます。この相関関係は、男性よりも女性に多く見られるという結果もあるそうです。女性の方が、時間に繊細に影響されるのですね。

 これは、心血管系疾患という切り口での研究ですが、以前より「就寝は午前0時前」ということが言われていましたので、心血管系疾患という観点でも、それが実証されたと言うことです。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 本日は、明細リストからではなく、下記の総合URLよりご覧下さるようお願いします。
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17

>> もっと見る

 

■【小説風 傘寿】老いぼれコンサルタントの日記 バックナンバー
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db
 


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■【今日は何の日】 8月27日 ■ 男はつらいよの日 寅さんを知らない世代も増えてきているようです ■ アメリカ独立戦争始まる

2024-08-27 00:03:00 | 【今日は何の日08月】

 

  【今日は何の日】 8月27日 ■ 男はつらいよの日 寅さんを知らない世代も増えてきているようです ■ アメリカ独立戦争始まる

 一年365日、毎日が何かの日です。

  季節を表す日もあります。地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。誰かの誕生日かも知れません。歴史上の出来事もあります。セミナーや展示会もあります。

  これらをキーワードとして、私たちは自分の人生に、自分の仕事に、自分自身を磨くために何かを考えてみるのも良いのではないでしょうか。

  独断と偏見で、エッセー風に徒然のままに書いてみました。皆様のご参考にと毎日続けていこうと・・・というよりも、自分自身のために書いてゆきます。

   詳細 ←クリック

今日は何の日インデックス】  日付を指定して【今日は何の日】を閲覧できます

■ 男はつらいよの日 寅さんを知らない世代も増えてきているようです


 1969(昭和44)年8月27日に、山田洋次監督の男はつらいよ』シリーズの第1作目が公開され、それを記念して、この日を「男はつらいよの日」として制定されました。

 

 渥美清扮する「フーテンの寅」が最初に登場したのは、劇場上映がではなくテレビだったのですが、このシリーズ最終回で寅さんは死んでしまいました。反響が大きく映画化が決まり、渥美清が亡くなるまで48作ものシリーズに並びました。もちろん世界最長の長編シリーズです。

「フーテンの寅と発します」は、おなじみ寅さんの冒頭に出て来る啖呵です。

「瘋癲(ふうてん)」とい字が難しいし、馴染みもないことから「フーテン」とかくことが多いようです。渡世人の寅さんのように、定職を持たず、ブラブラしている人のことをいいます。

 もともとの意味は何だろうと思って、広辞苑を引いてみました。

   「精神状態が正常でないこと。また、そういう人。癲狂。」

 山田洋次監督らしいネーミングに思わず、ニヤリとしてしまいました。

 

 物語は、寅さんの恋と下町の人情が中心で、単純なのにもかかわらず、毎回引きつけられます。

 

 単純であるということは、表現は適切ではないかも知れませんが、それが「真実」であるからではないでしょうか。真実というと少々言い過ぎですが、企業で言えば「その会社の当たり前」に相当するのではないでしょうか。

 

 40年余にわたり経営コンサルタント業に携わってきましたが、私の基本は、「当たり前のことが当たり前にできること」です。ユニクロの柳井氏が同じようなことを言っていると聞き、ひょっとすると彼も寅さんが好きなのではないかと勝手に想像したりしました。


■ アメリカ独立戦争始まる

 

 1776年8月27日に、アメリカ独立戦争である「ロングアイランドの戦い」がイギリスを相手にして、本格的な戦闘と化してしまいました。

 ロングアイランドの戦い( Battle of Long Island)は、別名ブルックリンの戦い( Battle of Brooklyn)と呼ばれます。

 この戦いは、1776年8月22日から同年8月30日にかけて(会戦は8月27日)、現在のニューヨーク市ブルックリン(マンハッタン島の東側にあるロングアイランド島西端)を主戦場にして戦われました。

 アメリカ独立戦争の主要な戦闘のひとつであり、この戦争の中では最大の会戦でした。

 7月4日に発布されたアメリカ独立宣言から1ヶ月余り後のことであり、独立国アメリカ合衆国の軍隊が戦った初めての戦闘です。

 イギリス軍は、ニューヨーク市を占領し、パリ条約の翌年(1784年)にイギリス軍が明け渡すまで、ニューヨーク市とロングアイランドの主要部分は、6年以上にわたりイギリス軍の支配下にありました。

 

■ 【今日は何の日】その他


◇ 神奈川大山阿夫利神社秋季大祭

◇ 真鶴貴船祭

◇ 愛知一色大提灯

◇ 天桂寂

 

 

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