■【季節 一口情報】 雑節 01 八十八夜 茶摘みの頃
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「日本には四季がある」といいます。それに伴い、四季を表すいろいろな言葉もあります。二十四節気は、四季を感ずる契機となります。それらの中から、話材になるような、選りすぐりの情報を中心にご紹介して参ります。
■01 八十八夜(はちじゅうはちや) (年により異なる)
雑節のひとつで、立春を起算日として88日目にあたります。
太陰暦をベースとしているため日が変動します。平年は5月2日、閏年なら5月1日です。ただし、数十年のうちには5月3日の年もありえます。
一般的には、この頃には霜が降りることはないのですが、「八十八夜の別れ霜」「八十八夜の泣き霜」などといわれるように、遅霜が発生し、大きな遅霜の被害になることがあります。
このようなことから、農家に対して注意を喚起するためにこの雑節が作られ、これは日本独自です。
一方で、この日に摘んだ茶は上等なものとされ、この日にお茶を飲むと長生きするともいわれています。また、茶の産地では、新茶のサービスや手もみ茶づくりや茶摘みの実演などが行われることが多いです。
■ 二十四節気とは
二十四節気は、中国の戦国時代にの頃、季節を春夏秋冬の四季に等区分し、季節を表す暦のようなものとして考案されました。
二十四節気は、一年を四等分し、さらにそれぞれを三等分し、一年を12の「節気」としました。されにそれを12の「中気」に分類し、各々に、季節を表す名前がつけられました。
二十四節気は、機械的に等分したので、季節の現状に近い、太陰暦とも季節感がずれてしまっています。生活上は、不便ですので、暦と季節のずれを補正した太陰太陽暦を用いることになりました。
そこで、日本では、二十四節気のほかに、土用、八十八夜、入梅、半夏生、二百十日などの「雑節」と呼ばれる、日本独自の季節の区分を採用しています。
旧暦には、これらが記載されていますが、月例であります「1朔日間(およそ29.5日)」が太陽暦とズレるために、二十四節気の日付は、毎年異なってしまうのです。その誤差は、許容範囲といえるのか、四立や八節に加えて、各気各候に応じた自然の特徴がついかされていて、これを「七十二候」としています。二十四節気をさらに約5日ずつに分けた区分です。これらは、農事暦として今日でも使われています。
■ 雑節(ざっせつ)
二十四節気・五節句などの暦日のほかに、季節の移り変りを、一層感じ安くすらために考えられた暦日のことです。一般的には、9の雑節があげられますが、さらに追加されてもいます。
節分
彼岸
社日
八十八夜
入梅
半夏生
土用
二百十日
二百二十日
これに、初午・三元を元にした上元(前半年の最初の望月、小正月)、中元(3番目の四半年の最初の望月、盂蘭盆)、下元(4番目の四半年の最初の望月)、大祓を加える場合もあります。
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