経営コンサルタントへの道

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【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】5ー02 起承転結 相手に応じた話方をする ~ 四部構成で相手の理解を得やすくする ~

2025-01-04 12:03:00 | 【心 de 経営】 経営四字熟語・名言

  【経営四字熟語で目から鱗が落ちる】5ー02 起承転結    相手に応じた話方をする ~ 四部構成で相手の理解を得やすくする ~   


 
  四字熟語というのは、漢字四文字で構成された熟語であることはよく知られています。お恥ずかしいながら、その四字熟語というのは、すべてが中国の故事に基づくものとばかり思っていましたが、実はそうではないことを発見しました。
 経営コンサルタントという仕事をしていますが、その立場や経営という視点で四字熟語を”診る”と、今までとは異なった点で示唆を得られることが多のです。「目から鱗が落ちる」という言葉がありますが、四字熟語を講演や研修の場で用いたり、自分の仕事や日常会話に活かしたりするようにしましたら、他の人が私を尊敬といいますとオーバーですが、自分を見てくれる目が変わってきたように思えたことがあります。
 四字熟語の含蓄を、またそこから得られる意味合いを噛みしめますと、示唆が多いですので、企業経営に活かせるのではないかと考えるようにもなりました。これを「目鱗経営」と勝手に造語し、命名しました。
 以前にも四字熟語をご紹介していましたが、一般的な意味合いを中心にお話しました。このシリーズでは、四字熟語を経営の視点で診て、つぶやいてみます。以前の四字熟語ブログもよろしくお願いします。

第5章 表現上手で説得力を向上
 世の中には、作家でなくても美しい文章を書いて、読者を魅了できる人がいます。アナウンサーでなくても、話し上手な人もいます。プロのナレーターでありませんのに、聞いているだけでほれぼれするような声や話方の人もいます。パワーポイントを使って、難しいことをわかりやすく説明してくれる人もいます。
 「話し上手は、聞き上手」という言葉を良く聞きます。「一を聞いて十を知る」という理解力の高い人もたくさんいらっしゃいます。一方、相手の言うことを充分に理解できなかったり、誤解したり、時には曲解したりして人間関係をこじらせてしまう人もいます。
 情報提供側として、上手な文章を書いたり、話したり、パワーポイントなどの作図技術など表現力を豊にしたいと願う一方、それとは別の立場で聴取する側におかれたときに、傾聴力をフルに活用し、相手の言いたいことを正確に聞き取れることは、私たちの日常に不可欠です。コミュニケーション上達法を四字熟語から感じ取りましょう。
 5ー02 起承転結    相手に応じた話方をする
      ~ 四部構成で相手の理解を得やすくする ~



 文章の書き方と言いますと、必ずと言っても良いほど「起承転結(きしょうてんけつ)」という言葉が出てきます。【Wikipedia】によりますと、もともとは、四行から構成されます漢詩の絶句を指します。一行目から順に起句、承句、転句、結句と呼びますので、その頭をとって「起承転結」といいます。ところが、原文では、「起承転合(きしょうてんごう」と記述されているそうです。
 日本においては、本来の意味から転じて、文章やストーリーを大きく四つの部分に分け、それぞれが「起承転結」になるように全体を構成しますと、文章としてのまとまりが良いと考えられています。すなわち、始まりの部分を「起動」などという言葉にもありますように「起」とし、続きを読んでもらえるように書き出すと良いといわれています。
 次にそれを受けた部分、「継承」に見られるように「承」として、「起」の部分を引き継いで、内容を発展させます。それに続いて、その内容を大きく変化させる「転」により、読者にインパクトを与えます。最後は結論、すなわち「結」となり、まとめ上げるのです。これにより全体にメリハリがつき、言いたいことが納まるのです。
 一方で、「起承転結」による文章は論理的ではないという指摘もあります。近年では、「時は金なり」、世の中が忙しくなってきましたので、まずは「結論」を先に言うのが良いとされています。英文の書き方に関する書物等を見ますと、「パラグラフ・ライティング」と言われ「主張→根拠→主張’(主張の言い換え)」と、上述の「結論を先に言う」ということに繋がっています。
 学術論文ではIMRADがしばしば採用されます。IMRADに基づく文章は、骨格部が、少なくともIntroduction(導入)、Methods(研究方法、Results(実験結果)、Discussion(考察)の四つの要素を含める書き方です。
 映画などの脚本では、三幕構成が主に用いられます。全体のストーリーを「設定」「対立」、「解決」に分け、全体の比率を1:2:1とするとバランスの良い作品となると言われています。幕間は、ターニングポイントとなり、主人公の行動面に変化が現れ、全体に強弱をもたせることができると言われています。そのために、テレビドラマや小説だけではなく、ドキュメントや近年はやりのコミックなどの分野でも利用されています。
 文章やプレゼンテーションのストーリー作りも、上述のようにケースバイケースで、構成法が異なります。私は、職業柄、人前で話をする機会が多いですし、難しい交渉の場に直面することが多々あります。その時に、気をつけることの一つに、相手の正確や思考法により、ストーリー構成を変えるようにしています。
 日本で近年一般的なストーリー構成として言われます「最初に結論をいう。それに続いて、その結論の論左・論証を持ってきて、まとめる」という構成は、利用頻度が高いといえます。特に多忙な人やせっかちな人の場合には、「この男は何を言いたいのか」ということをまず念頭においています。結果重視型の人も、まず、故知ライの言いたいことが、その人の考え方に沿っているのか、それとも反対なのかを解らせるためにも効果的です。
 人前という言葉を使いましたが、「衆人環視(しゅうじんかんし)」とい四字熟語があります。「環視」は、「輪になってみる」ということで「周囲を取り囲んでみる」ということですので、「衆人環視」は「多くの人が取り囲んで注意して見る」という意味となります。


 アイディアマンといわれるような、いろいろな発想に長けている人は、自分の考え方のどの部分をこの人は選択しているのかをまず知りたがります。それにより、どの様に反論しようかとか、どの部分で同意するかなどを考えながら、こちらの話に耳を向けてくれます。資料とかデータなどをあまり重視しない人もいます。直感力の高い人に多いのですが、話し手の結論から、直感的に話し手の言いたいこと、能力や思考法などを推理して、対応してきます。
 何を話し手もこちらの言うことに耳を傾けてくれる人という、信頼関係ができている場合も、結論を先に言います。逆に信頼関係ができていない人の場合、話し手の結論をどの様に撃破しようか考えながら話を聞いていることが多いですので、先に結論を言わず、相手をこちらのペースに巻き込むようなストーリー展開をしながら、こちらの考えに引き込んでしまうように話をします。
 相手によっては、まず状況を話し、その原因や理由が何かを理解させ、最後に結論を言う場合もあります。手順を重視する人の場合に効果的で、相手に「うん、うん」と言わせながら、こちらのペースに巻き込んで行きます。相手が、こちらの考え方に反対していることが事前に解っている場合にもしばしばこのストーリー構成にします。相手の顔色を見ながら、そのときどきの状況に応じて内容を選択し、相手の反論を回避しながら、自分の考えに同意させてしまう手法です。
 数値やデータ、事例やファクトを重視する人の場合には、事実や事例を挙げ、その分析過程や結果を示しながら、結論を最後にもってきます。資料の作り方が重要で、細かい資料が好きな人、数値データなど裏付けを重視する人に適しています。こちらに対して不信感を持っている人の場合も、事実を示すことにより、こちらが客観的に説明すれば、次第にこちらに対する不信感が弱くなってきます。まずは、相手をデータなどで説得し、相手の性格に応じて、例えば人情の厚い人であれば、情に訴えるなどして、納得させて行きます。事実の積み重ねが、不信感を払拭させることに繋がるのです。
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■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 1月3日 ◇温かい管理とは ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 3-0 ビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル ◇学びの姿勢

2025-01-04 08:03:00 | 【小説風老いぼれコンサルタントの日記】

 

  ■【小説風老いぼれコンサルタントの日記】 1月3日 ◇温かい管理とは ◇「あたりまえ経営のきょうか書」シリーズ 3-0 ビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル ◇学びの姿勢 

 平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。

 この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。

 日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。

 紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。

【 注 】

 日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。

■【小説風 傘寿の日記】

 私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。

1月3日 洋上風力発電

 世界最大級の洋上風力事業企業が誕生しようとしています。日本のJERAとイギリスの石油大手BPが対等で、2025年9月末をめどにロンドンに本社を構える新会社を設立すると発表されました。風車の建造コストが上昇していますので、統合により競争力を高められるでしょう。
 株式会社JERA(ジェラ)は、東電・中部電力などの合弁企業で、液化天然ガス (LNG) の取扱量は、世界最大級のエネルギー事業を営んでいます。
 Japan(日本)の頭文字、energy(エネルギー)の頭文字にera(時代)という語を組み合わせた名称で、「日本のエネルギーを新しい時代へ(Japan's Energy for a new eRA)」という意味が込められているそうです。
 両国とも島国ですので、洋上風力発電には地の利があるのでしょうか。
 洋上風力発電と、波動発電を組み合わせることも検討してほしいですね。

 正月早々というのに、コンサルタントを目指す人達の集まりがあり、【あたりまえ経営のすすめ】について、お話をする機会を得ることができました。

 下記のようなテーマでお話しました。

 

◆ 3部 【あたりまえ経営のすすめ ビジネスパーソン編】 ビジネスパーソンがめざす一歩上の発想とスキル

 

 本シリーズは、経営士・コンサルタントなどの経営専門業・士業の先生方を対象として、第1部の【経営編】をお送りしてきました。しかし、その内容は、視点を変えれば経営者・管理職のためのお話でもあります。

 将来社会を担うビジネスパーソンのためのテーマでもあります。ビジネス界においては、フレキシブルな視点の持ち方をできる人が高く評価されるのです。この論理を「痛感できる」ビジネスパーソンでなければなりません。

 時代の変化は大きく、速く、グローバルに展開されています。学歴や職歴など、過去の知識や情報がそのまま活かせる機会は、年々減少してきています。

 一方で、成長過程やビジネスを通じての経験は、それを礎として、現在でも、将来にも活かせるでしょう。しかし、使い方次第では、陳腐化してしまい、かえって新しい時代の足かせにもなりかねません。

 とりわけ「思考法」は、時代に即したスキルを身に付けていきませんと、「過去の延長線上での判断」に繋がってしまい、時代に即した意思決定ができなくなりかねません。

 時代に即したスキルを磨きながら、業務に活かし、自分の更なる成長に繋げるにはどうしたらよいのでしょうか。その方法は、多岐にわたると思いますが、そのヒントとして、一助になるように、半世紀にわたる経営コンサルタント歴からお話して参りますので、参考にしてくださると幸いです。

 ビジネスパーソンは、常に「管理とは何か」を知り、自己管理ができなければなりません。ただしい「管理」を理解し、実践するには、「温かい管理」とは何かを正しく理解しなければ、上司からも、社会からも正しく評価されません。

 

  温かい管理とは
  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/e/8b7833c2ebc019660a3813e9dedbf92f

 

 ここでは、ビジネスパーソンなら誰もが知っているようなことを整理してみました。

 知識としてはご存知のことでしょうが、莫迦にしないで、それを実務に活かすにはどうしたらよいのかを考えてくださる契機となると幸いです。

 士業・コンサルタントなど専門業とする先生方は、それを自分のものにし、現場では自分の体から出るオーラのごとく、相手に「感じさせる」ことができるようにして下さい。

 簡単に第3部【ビジネスパーソン編】についてもくじをご紹介します。
    ◇ ビジネスパーソンとして成功する術
    ◇ ビジネスパーソンの論理思考法
    ◇ ビジネスパーソンの話し方・聴き方

 

■ 第3部1章 ビジネスパーソンとして成功する術

 他の人と、同じやり方をしていては、どんぐりの背比べになってしまいます。存在感を示すためにも、自分自身を「差異化(差別化)」しましょう。

 それが、ご自身の成長に繋がるでしょうし、ビジネスパーソンとして元気に生きて行くことができるようになるでしょう。

 それをどの様に身に付けて、どの様に活かしていったら良いのでしょうか。自分自身で立ち止まって考えてみることも重要です。

 

<次号に続く>

 

■【あたりまえ経営のすすめ】 バックナンバー

 あたり前の重要性を知る ←クリック

■【今日のおすすめ】

 あたりまえ経営のすすめ】経営支援編 コンサルタントを知る 5-20 中小企業の経営理念と実状に見る事例紹介

 半世紀にわたる経営コンサルタント経験から、いろいろな事を体験し、コンサルティング現場で活かしてきました。
 士業・コンサルタントは、経営者・管理職に対して、いろいろな局面からの支援をしていくべきです。そのためには、経営者・管理職の立場も理解をしていなければなりません。
 経営者・管理職向けの情報に対して、「俺は、コンサルタントだ。経営者・管理職向けの情報など必要がない」という姿勢でよいのでしょうか。「裏を返せばコンサルティングに通じる」という発想を士業・コンサルタントがしますと、視野が広がると考えています。
 士業・コンサルタントも経営者・管理職も、フレキシビリティを持った発想が必要なのですね。

■【今日は何の日】

  当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。

  この欄には、発信日の【今日は何の日】と【きょうの人】などをご紹介します。

  ■【今日は何の日】 1月4日 石の日 【今日の写真】 牛天神と牛坂

  ■【きょうの人】 0104 ■ 西村真琴 人型ロボットの先駆者 ■ 藤堂高次 徳川家光や家綱までの時代の武将

■【知り得情報】

 「経営とは、環境対応業である」という名言は、私の先輩コンサルタントが残してくれた言葉です。
 その経営環境は、めまぐるしく変化します。政府や自治体も、その変化に対応できるように中小企業向けの各種施策を提供しています。ところが、その情報が中小企業に伝わっていないことが多いです。その弊害除去には焼け石に水かも知れませんが、仕入れた情報をときどきご紹介します。
 重複してお届けすることもありますが、ご容赦くださいますようお願いいたします。

◇《金融》「早期経営改善計画策定支援」を活用した民間金融機関による経営改善支援の更なる促進について
 「早期経営改善計画策定支援」事業について、一定の条件のもと民間金融機関による支援を補助対象としています。
 当該取扱期間が3年間延長されるとともに、一部条件の見直しが行われます。(令和6年12月3日)

  https://www.chusho.meti.go.jp/keiei/saisei/2024/241203saisei.html
  出典:e-中小企業庁ネットマガジン

■【経営コンサルタントの独り言】

 その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。

■ 学びの姿勢が生涯求められる 103

 経営コンサルタントになってから、自分がどの様に活動すべきかを考えるときに、自分の過去の経験を活かしてコンサルティングをすることは、自分の体験を活かせるだけにメリットがあります。

 一方で、自分の体験は、体験した企業における「常識」であって、経営コンサルタントとしてそれがそのまま活かせるかと言いますと、必ずしもそうとはいえません。

 自分の経験に、各種の情報を加味しながら、自分独自のコンサルティングができるように磨いて行くことが肝要です。

 このことから、経営コンサルタントというのは、その仕事を辞めるまで、終始学びの姿勢が求められます。

■【老いぼれコンサルタントのブログ】

 ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。

 

>> もっと見る

■バックナンバー   https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a8e7a72e1eada198f474d86d7aaf43db


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■【きょうの人】 0104 ■ 西村真琴 人型ロボットの先駆者 ■ 藤堂高次 徳川家光や家綱までの時代の武将

2025-01-04 06:33:00 | 【話材】 きょうの人01月

 

  【きょうの人】 0104 ■ 西村真琴 人型ロボットの先駆者 ■ 藤堂高次 徳川家光や家綱までの時代の武将

 

 独善的な判断で、気になる人を選んでご紹介しています。

 そこに歴史や思想、人物、生き方などを感じ取って、日々の生活やビジネスに活かしてくださると幸いです。

 

■ 西村 真琴 人型ロボットの先駆者

 にしむら まこと
 1883年(明治16年)3月26日-1956年(昭和31年)1月4日)

 生物学者で北海道帝国大学教授を務め、マリモの研究では第一人者の一人です。また、人型ロボットの先駆者でもあります。

 長野県東筑摩郡里山辺村(現・松本市)生まれで、父源逸は幕末に庄屋を、維新後は村会議員・町村連合会議長務める名家の出自です。

 1920年(大正9年)に、アメリカ・コロンビア大学で博士号 (Ph.D.) を取得しました。当時の文部省より、水産植物学及び浮遊生物学研究のため、アメリカ・スウェーデン・ノルウェーへの留学を命じられました。

 1928年(昭和3年)、東洋初の人間型ロボット「學天則(がくてんそく)」を制作し、京都博覧会に出品しました。その後、そのロボット技術が、どの様に引き継がれたのかの記録はないようです。

 戦後、新聞社勤務をする傍ら、幼児教育や中国人孤児救済に尽くしました。

 次男は、TV時代映画、二代目水戸黄門で知られる俳優の西村晃です。

 

■ 藤堂高次 徳川家光や家綱までの時代の武将


 とうどうたかつぐ
 慶長6年閏11月11日(1602年1月4日)-延宝4年11月16日(1676年12月20日)


 藤堂高虎を父に持ち、幼名「大助」で、徳川家光や家綱までの時代の武将です。

 父、高虎には、なかなか実子ができなかったため、丹羽長秀の子を養嗣子・高吉として迎えていました。

 幸い、高虎が46歳のとき、ようやく実子である高次が生まれ、寛永7年(1630年)、高虎が病死すると、高次がその跡を継ぎました。

 寛永9年(1632年)の江戸城二の丸、寛永16年(1639年)の江戸城本丸消失後の復興、慶安5年(1652年)の日光の大猷院霊廟(だいゆういん、徳川家光の霊廟)などの数多くの石垣普請を行いました。

 ところが津藩はこれらの石垣普請の負担により財政が極度に悪化し、高次は年貢増収による財政再建を図って新田開発を積極的に奨励するなどの改革に努めました。

 しかしなおも江戸幕府の普請費用を積極的に負担したため、財政はさらに悪化の一途をたどっていきました。

 寛文9年(1669年)、隠居して家督を長男の高久に譲り、延宝4年11月16日(1676年12月20日)に死去しました。

 

◆ 【きょうの人】 バックナンバー

 歴史上で活躍したり、仏教など宗教関係の人であったり、ジャンルはいろいろですが、彼等から、学ぶところが多々ありますので、それをご紹介します。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b57a13cf0fc1c961c4f6eb02c2b84c9f

◆ 【今日は何の日】は、毎日発信しています。

 一年365日、毎日が何かの日です。 季節を表す日もあります。 地方地方の伝統的な行事やお祭りなどもあります。 誰かの誕生日かも知れません。 歴史上の出来事もあります。

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/b980872ee9528cb93272bed4dbeb5281

◆ 【経営コンサルタントのひとり言】

 経営コンサルタントのプロや準備中の人だけではなく、経営者・管理職などにも読んでいただける二兎を追うコンテンツで毎日つぶやいています。 

  https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/a0db9e97e26ce845dec545bcc5fabd4e

【 注 】

 【きょうの人】は、【Wikipedia】・当該関連サイトを参照・引用して作成しています。


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