【解説付き映像で見るカシャリ!ひとり旅】3-2 民話の里「遠野 福泉寺」 五重塔・多宝塔や日本一の木彫りの大観音が祀られる IWTN-5401-1808
若い頃からひとり旅が好きで、経営コンサルタントとして独立してからは、仕事の合間か、旅行の合間に仕事をしたのかわかりませんが、カメラをぶら下げて【カシャリ! ひとり旅】をしてきました。
旅は、時間に追われる現実からの開放、明日への糧となります。
写真は、自分の記録であるとともに、お節介焼き精神から、他の人に情報提供も兼ねてとり続けてきました。
何を思って撮影したのだろうか? 自分も行ってみたい・・・
他の人に、そう思っていただける写真を撮りたいと思って、ライフワークとして、続けられるだけ続けてまいりたいです。
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■■ 岩手県遠野市
遠野市は、岩手県内陸部南寄りにある都市です。柳田國男の『遠野物語』の舞台となった町で、河童や座敷童子などが登場する「遠野民話」が伝わる里です。
東京からは、4時間ほどでたどり着けます。おもっていた以上に近いところにあります。
■ 民話の里「遠野 福泉寺」 五重塔・多宝塔や日本一の木彫りの大観音が祀られる岩手県を代表する IWTN-5401-1808
真言宗の福泉寺は、山号を「法門山」といいます。木彫りの観音様としては、日本最大といわれる、大観音像があることで知られています。
創建は、1912年(大正元年)ですので、古刹といえるかどうかはわかりません。
境内の総面積は20万平方メートル、その山内には、岩手県内唯一の四国八十八箇所と西国三十三所の写し霊場があります。
とにかく広い境内ですので、最低でも2時間は、欲しいところです。
春には桜、秋には紅葉の名所としてもしられています。ただし、時期によっては、日曜日のみが、参拝日となっているようですので、注意が必要です。
遠野市内観光共通券を利用できます。手元になければ、現地でも購入できます。
■ アクセス
遠野駅からバスで福泉寺バス停まで9キロたらず、25分ほどです。福泉寺の寺務所前の門の、真ん前に着きます。
バスの本数も少ないですので、タクシーを利用するか、宿泊したホテルで送迎サービスを行っていれば、そのサービスの予約をしておくのもよいでしょう。
三門・仁王門・参道・本堂・鐘楼堂・愛宕堂ほかにつきましては、3-1をご覧下さい。
■ 稲荷堂
本堂から東の方角に延びる木々のトンネルが続く小径を進みますと、初夏のもみじの紅葉が、緑に映え、青空の下で、一層、美しく見えました。
赤いもみじの反対側には、鳥居が見えます。稲荷大明神が祀られています。
おいなりさんと呼ばれる、稲荷神社は、稲荷神が祀られています。京都市伏見にある、伏見稲荷大社が、神道上の稲荷神社の総本宮であることはよくしられています。
主祭神としての稲荷神社は、国内に、3000近くもあります。さらに境内に配されたり、分祀社となっている神社は、32,000を数えます。その上、個人や企業などに祀られていたり、山野や路地の小祠まで入れますと膨大な数にのぼります。
■ 山神・展望所
さらに登ってゆきますと、山神が祀られている祠に通じる階段があります。小高いところに、山神が祀られている祠が配されています。
山神の階段の道の反対側が展望所になっていて、そこからは五十の十を見下ろすことができます。福泉寺が山の一帯に広がり、その広大さを感じられます。
■ 大観音堂
展望所から100メートルほども登りますと、左手に駐車場が見えてきます。ここまで、車で来ることができますので、沢山の人が大観音堂まで参拝できます。
大観音堂は、多宝塔とともに、境内の中でも最も高いところにあります。
観音堂のすぐ前まで、車で行くことができます。
大観音像は、一木彫りで、樹齢1,200年の巨木を、ここの住職、自らが刻んだ苦心の力作です。一週間の断食を百回決行したのち、二十年の歳月をかけて完成しました。
総丈五丈六尺(17メートル)もあり、一木彫りでは日本最大の観音様です。
また、ここには、住職自作の仁王像も安置されていて、混迷する世相をはかなみ、世直しの祈りが込められています。
■ 多宝塔
多宝塔は、主に真言宗系の寺院で見られる寺院建築の仏塔のひとつの形式です。一般には、平面が四角形をしている多層の塔です。初層の上に平面が円形をした上層が重ねられています。寺院建築では、宝形造といいますが、四角錐形の屋根がある、二層の塔婆です。宝塔という呼称がつかわれることもあります。
ここ福泉寺の多宝塔は、北方領土返還成就を願い、昭和53年起工、57年秋に完成しました。内部には五代尊明王と四天王が安置されています。
■ 毘沙門堂
大観音堂や多宝塔を参拝し、屋根付きの参道、屋根があるだけですが、ここでは「廊下」と呼んでいますが、参道を下って五重塔や毘沙門堂のある方向に進んでゆきます。
愛宕堂の裏手に四国八十八箇所めぐりがありましたが、大観音堂からも五重塔などを通る西国三十三番観音コースがあります。
五重塔の手前、右側に、まだ真新しい白木の建物が見えてきました。毘沙門天が祀られるお堂であります「毘沙門堂」です。
毘沙門天は、仏教における天部の仏神で、持国天、増長天、広目天と共に四天王の一尊に数えられます。武神、すなわち戦いの神様で、四天王としては、多聞天として表わされます。
ここの毘沙門天は、七福神の一因として、北方を守護することを願う、第二世、宥然和尚が九十才の時に制作したものです。総丈十二尺(4メートル)が安置されています。
■ 五重塔
五重塔は、仏塔の形式の一つで、楼閣形式の仏塔で、五重の屋根を持つものを指すことはよく知られています。下から地、水、火、風、空からなるもので、それぞれが5つの世界、すなわち(五大思想)を示して、仏教的な宇宙観を表しているのです。
五重塔の尖頭には、九輪と呼ばれる9つの輪があり、その上には水煙と呼ばれる飾り板がついています。
■ 客殿(浄恩閣)・護摩堂
五重塔や毘沙門堂を参拝し、福泉寺の旅も、いよいよ終わりに近づいてきました。
廊下と呼ばれる参道を下りますと、右手に客殿である浄恩閣と護摩堂が見えてきました。
客殿は、檀家や参詣者を迎えるための建物です。護摩堂というのは、寺院で、護摩をたいて祈祷を行なう仏堂のことで、不動明王や愛染明王が祀られています。
■ 観音堂
客殿・護摩堂の隣に、観音堂があります。縁結びの観音様と子授けの観音様が祀られています。
それぞれの願いをお願いしやすいように、親しみのある観音様が複数体祀られています。人によって、好みの観音様をお詣りできるのでしょう。
■ 庫裏
観音堂の前からは、庫裏などを、木の間から見下ろすことができました。
「庫裏」は「くり」と読みます。寺院の僧侶の居住する場所や台所、寺院によっては僧侶の居住する場所のことを指します。
【 注 】
福泉寺は、広大な境内を持つ寺院のため、写真や動画の数が多いので、解説ページは、福泉寺3-1に分割しています。そちらも、ご覧下さるようお願いします。ただし、動画は、両者共用しています。
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遠野を映像で体感-
【 注 】 まだ準備中の映像もあり、順次公開します。