ごっとさんのブログ

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正月の花 フクジュソウ

2015-01-15 11:34:00 | 自然
昨日はいろいろ用事があり、歯医者さんまで行ったりして、ブログを書くことができませんでした。時間はあったのですが、錦織の試合の中継を録画してあったのを見たりしていました。どうも錦織の追っかけ風になっています。
出かけたついでに花屋さんでフクジュソウ(福寿草)を探したのですが、売っていませんでした。以前は花の少ないこの時期に、正月の花として鉢植えが売られていました。

フクジュソウは世界的に分布しているようで、日本でも九州から北海道まで広くみられるようです。残念ながら私は野生のフクジュソウを見たことはありませんが、単に気が付かないだけかもしれません。フクジュソウの花は通常黄色ですが、面白い性質を持っています。まず一旦開いたら終わりではなく、日が当たると開き、夜になると閉じてしまいます。また常に太陽のほうに動くようです。またこの花弁はレンズのような役割を持ち、日光の熱を花の中心に集め、めしべや雄蕊を温めることによって、昆虫を誘い受粉を促進させるという面白い性質を持っています。

このように正月(早春)の花として珍重されるフクジュソウですが、実はかなり強い毒を持っています。昔は根を利尿薬や強心薬として使ったこともあるようですが、あまりに毒性が強いため、現在では使用されていません。毒の本体は、アドニンやアドニトキシンという、糖が結合したステロイドという分類の化合物です。これを誤って食べると、嘔吐や不整脈といった症状が出て、最悪心不全を起こしてしまうとされています。

フクジュソウの新芽はフキノトウと非常に似ているようで、少し前はこの誤食によってかなり中毒が起きていたようです。数年前にテレビの番組で、フキノトウのテンプラを取り上げるということがありましたが、それほどひどい中毒にはならなかったようです。
このようにほとんど知られていませんが、我々の身の回りには結構毒を持った植物が存在しています。やはり野草を食べるというときは、十分な知識が必要と思われます。

こういったものも、気が付いたときには取り上げていきたいと思っています。