ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

学生運動の終焉

2015-01-22 10:05:21 | 時事
以前学生運動について書きましたが、私が大学を卒業したのちも当然学生運動は続いていました。その後のことは学生ではなくなったため、あまり詳しくわかりませんが、かみさんは私の4学年下ですので、卒業した年に入学したことになります。そのかみさんの大学でもまだまだ学生運動は活発だったようです。

学生運動の流れではありますが、このころから通常の学生運動と、武闘派集団による過激な事件とに別れてきたようです。日本を革命によって変えようとする、武闘集団の代表が日本赤軍の一派でしょう。このころの学生運動の目的は、ベトナム戦争反対や成田闘争、70年安保反対などでしたが、これはある意味日本をよくしようという学生の行動だった気がします。こういった運動と一線を画していたのが、日本赤軍を中心とする武闘派集団でした。彼らの行動については、やや年代があやふやになっていますが、1972年にリンチ殺人事件と浅間山荘事件を起こしています。

たぶん浅間山荘事件が、学生運動としての日本赤軍の終焉だと思います。この後の日本赤軍の動きは、単なるテロ集団であり、三菱重工ビル爆破事件などいろいろなテロ行為を行っていました。
学生運動が最も活発であった1960~70年代は、それなりに一般の人たちにも支持されていたと思います。私もお茶の水近辺で機動隊から逃げているときなど、いろいろ助けてもらいましたが、たぶんそのあとは学生は孤立していったのかもしれません。1980年代には学生運動そのものが消えてしまった気がします。

なぜ学生運動がなくなってしまったのかは、よくわかりません。結局我々団塊の世代前後が騒いだだけなのかもしれません。現在でも原発反対デモなどの市民運動がありますが、この中心も当時の学生運動家たちのようで、かみさんの同級生たちはかなり参加しているようです。
就職しているときは、仕事柄いろいろな大学に行っていましたが、どこの大学も構内は非常にきれいで、タテカン(立て看板、すでに死語)一つ見ることはありませんでした。

現在でもいろいろな問題はあり、当時だったら格好の標的となる、沖縄基地問題や原発再稼働、集団的自衛権などが存在します。本当に今の学生は何をしているのでしょうか。それほど熱心に勉強しているとも思えませんし、就活にのみおわれているわけでもなさそうです。
結局、昔はよかったで終わってしまうのかもしれません。