今月1日、皇室会議が開かれ、平成が2019年4月30日で終わり翌日から次の元号になると報じられました。
これでにわかに注目を集める平成ですが、平成に起きた出来事を西暦ではなく平成○年と答えられる人は、昭和と比べると少ないような気がします。
例えば阪神淡路大震災や、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きたのは1995年ですが、この年を平成7年だと覚えている人は少ないでしょう。どうも平成に入り、西暦ではなく元号で意識することが希薄になっていたのかもしれません。
日常生活の中では、書類などにも西暦で書くことが多いので、西暦が主流かもしれません。日本史のテストでも元号ではなく西暦での回答が求められています。私のように昭和生まれですと、色々と自分関連する出来事はほとんど元号である昭和○年で覚えていました。
生年月日も当然昭和ですし、大学の入学年度や就職した年も昭和で記憶していましたが、それが徐々に西暦に変わっていった気がします。
歴史的な考察としては、昭和20年(1954)に終戦ということで一度リセットされたといわれています。正確にはリセットしたいという欲望が、当時の日本社会に強かったようです。そのため元号がその時代ごとの雰囲気や空気を創造させるのは、「戦後」という時代区分が確固たるものとして共有されるようになったから可能になったとしています。
戦後の見方として、戦前=昭和=悪という構図を作っていたようです。その後1956年は経済白書に書かれた「もはや戦後ではない」という言葉が流行語となり、それまでの戦後に区切りをつける良いタイミングとなったようです。そして高度経済成長期へと向かう国民の支持があり、戦後と対比する昭和が生まれたのです。
もともと元号とは、古代中国の前韓武帝に始まるとされています。皇帝が、領土だけではなく時間をも支配するという考えに基づき、紀元前140年の建元から始まりました。また日本では西暦645年の大化から平成まで247に及ぶ元号が制度として続いていますが、現在こういった元号制をとっているのは日本だけのようです。
明治時代から一世一代となり、元号は天皇の在位期間と一致するようになりました。現在でもこの元号制に反対している人はいるようですが、広く国民に共有されていますのでことさらなくす必要はない様な気もします。
確かに平成に入り色々な書類に年号を書く場合、ほとんどが西暦になり、元号を使うことは減ってきました。元号があるメリットというのも少なくなった気もしますが、これだけ続いてきたものですので残したいという思いもあります。
ちなみに次の元号の候補としては「喜永」が出ているようですが、あまり当たらないような気もします。
これでにわかに注目を集める平成ですが、平成に起きた出来事を西暦ではなく平成○年と答えられる人は、昭和と比べると少ないような気がします。
例えば阪神淡路大震災や、オウム真理教による地下鉄サリン事件が起きたのは1995年ですが、この年を平成7年だと覚えている人は少ないでしょう。どうも平成に入り、西暦ではなく元号で意識することが希薄になっていたのかもしれません。
日常生活の中では、書類などにも西暦で書くことが多いので、西暦が主流かもしれません。日本史のテストでも元号ではなく西暦での回答が求められています。私のように昭和生まれですと、色々と自分関連する出来事はほとんど元号である昭和○年で覚えていました。
生年月日も当然昭和ですし、大学の入学年度や就職した年も昭和で記憶していましたが、それが徐々に西暦に変わっていった気がします。
歴史的な考察としては、昭和20年(1954)に終戦ということで一度リセットされたといわれています。正確にはリセットしたいという欲望が、当時の日本社会に強かったようです。そのため元号がその時代ごとの雰囲気や空気を創造させるのは、「戦後」という時代区分が確固たるものとして共有されるようになったから可能になったとしています。
戦後の見方として、戦前=昭和=悪という構図を作っていたようです。その後1956年は経済白書に書かれた「もはや戦後ではない」という言葉が流行語となり、それまでの戦後に区切りをつける良いタイミングとなったようです。そして高度経済成長期へと向かう国民の支持があり、戦後と対比する昭和が生まれたのです。
もともと元号とは、古代中国の前韓武帝に始まるとされています。皇帝が、領土だけではなく時間をも支配するという考えに基づき、紀元前140年の建元から始まりました。また日本では西暦645年の大化から平成まで247に及ぶ元号が制度として続いていますが、現在こういった元号制をとっているのは日本だけのようです。
明治時代から一世一代となり、元号は天皇の在位期間と一致するようになりました。現在でもこの元号制に反対している人はいるようですが、広く国民に共有されていますのでことさらなくす必要はない様な気もします。
確かに平成に入り色々な書類に年号を書く場合、ほとんどが西暦になり、元号を使うことは減ってきました。元号があるメリットというのも少なくなった気もしますが、これだけ続いてきたものですので残したいという思いもあります。
ちなみに次の元号の候補としては「喜永」が出ているようですが、あまり当たらないような気もします。