ごっとさんのブログ

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日本人の有給消化率世界最下位

2017-12-19 10:47:08 | 時事
このところ働き方改革として、長時間労働の抑制などいろいろ対策が行われつつあります。

私の感覚では、日本人の働き方の歴史を見ていると、やはり欧米と比べて特殊な部分が多く、長時間労働の下地はそう簡単になくなることは無いような気がしています。

最近、日本人の有給消化率は2年連続で世界最下位であるという調査結果が発表されました。このとき有給消化に「罪悪感がある」と考える日本人は6割以上にのぼり、これも世界最多だったようです。

これは日本のほか米国、フランス、スペイン、インド、韓国、オーストラリアなど世界30か国の有識者(18歳以上)に、計約1万5000人に対して今年9月、ネットでアンケート調査した結果です。

日本人は、平均有給支給日数20日にたいして消化日数は10日で、消化率は50%に留まっています。日本の次に消化率の低いのは韓国で、67%(支給15日、消化10日)という結果でした。

この有給休暇について私の現役時代では(かなり特殊な職場ですが)、かなり消化率は高かったような気がしています。特に私の研究所は夏休み(お盆休み)という制度がありませんでしたので、適当なところで子供と海にいったり、友人の別荘に出かけたりと、7,8月で10日くらい休んでいたと思います。それでも支給20日に対して15日程度だったような気がします。

会社の制度として残った有給は1年だけ繰り越せるということになっていましたので、毎年40日から始まりましたが、17,8日消化するというのが普通だったようです。特に管理職になってからは自分が取らないと部下が取りにくいだろうということで、毎年3月には特に用事もないのに2,3日休んだりしていました。

会社の休暇届には理由を書く欄がありましたが、そこは空欄のまま提出してもらっていました。それで特に人事から何か言われたこともありませんでした。私から有給消化を推奨するようなことはしませんでしたが、私のグループは有給消化率は高かったと思います。

今回の調査では、日本人が休みを取らない理由の1位は「緊急時のためにとっておく」であり、病気休暇が導入されている海外と異なり、日本人は病欠時に有給休暇を利用するためだろうと指摘しています。

2位は「人手不足」で3位は「職場の同僚が休んでいない」という理由でした。この結果を見ると、長時間労働を解消するためいろいろ規制しようとしていますが、誰でも簡単に有給休暇を取れるようにするということができなければ、基本的には長時間労働は無くならないような気がします。