ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
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猫も気分が表情に現れるのか

2018-09-28 10:39:46 | 
家の猫たちについてはこのブログでも紹介しましたが、家猫4匹とプラスαの猫3匹と賑やかに暮らしています。

この猫達は食べ物にそれぞれ好みがあるようで、よく食べるようにかみさんは色々苦労をしています。この食べているときの表情などあまり気に留めていませんでしたが、こういうグルメなネコはおいしいかまずいかでかなり表情が異なるという研究結果が発表されました。

この研究結果によると、ネコは美味しいと感じているとき、匂いを嗅ぐ、目を半分閉じる、舌を少し出す、鼻をなめる、下あごで一回噛むという表情をすることが報告されています。一方、ネコが不味いと感じているとき、口を大きく開けて舌を出すという表情をするようです。

家の猫達がこんな表情で食べているか、あまり観察したことはありませんが、家では餌をずっと出していますので、一回にはほんの少ししか食べませんのでそう言った機会がありませんでした。

この研究者たちは、こういったネコの表情の意味を考察しています。まず美味しい表情として匂いをかぐ動作は、好ましくない味あるいは水と比較して好ましい味に対して長く行われることが観察されており、ネコは嗅覚を使っても美味しさを判断している可能性が指摘されています。

目を半分閉じる表情は、乳幼児や類人猿、うさぎにも共通して見られる動きで、主にリラックスしている状態を意味します。舌を少し出す動きは、ヒト(この動きはヒトでは舌鼓を打つと表現される動きです)、ヒト以外の類人猿、ラット、うさぎ、馬にも共通して見られる動きで、ネコも例外ではないというところです。

鼻をなめる動きと下あごで一回噛む動きも、乳幼児や類人猿、ラットにも共通して見られる動きとしています。

次が不味い時の表情ですが、口を大きく開け舌を出すというのはやはりヒト以外の類人猿、ラット、ウサギ、馬にも共通して見られる動きで、主に苦い味に対してなされる表情です。これはヒトが何かを吐き出すときの表情に似ているようです。

ヒトの場合は鼻にしわがよる、いわゆる嫌悪の表情ですが、これはネコもしているのを見ますが、今回の研究では観察されなかったようです。

この研究は様々な水溶液を用いて行われました。具体的にはネコ全般が好きな味の水、嫌いな味の水、そして比較対象として水が用意され、さらにそれぞれの水溶液を混ぜ合わせた濃度の異なる水溶液が用意されました。

ネコは身勝手な動物ですので、実験も大変そうですが、こういった結果はキャットフードの開発の新たな手法として利用できるのかもしれません。家では出したエサがなくなるかどうかだけ注意していましたが、食べているときに観察すれば面白いのかもしれません。