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人間の歳の取り方を4つに分類

2020-02-11 10:17:06 | その他
同じ年齢でも「歳の取り方」は人によってかなり異なると感じています。

65~70歳ぐらいから元気な年寄りになる人や、徐々に弱ってくる等ある年齢を境に差が出てくるような気がしています。実際にヒトの年の取り方には生物学的に4種類あることが、スタンフォード大学の研究者らにより明らかにされました。

スタンフォード大学の研究グループは、年齢を示す指標(マーカー)としてこれまでに、高齢者に対するコレステロール値が知られていましたが、個人レベルでの老化の過程を詳しく知るための研究を行いました。

34~68歳の健康的な男女43人を対象に、2年間血液や便などの生体サンプルを採取し、タンパク質や代謝産物、脂質などのレベルを調べ、どう変化していくかを追跡しました。

こうすることで、「年齢を重ねること」を個々人がどのように経験しているかというパターンを分子レベルで知ることができるようです。研究グループは、ヒトの老化は生物学的に見て、概して「代謝型」「免疫型」「肝臓型」「腎臓型」の4つに分けられるとしています。

例えば代謝型の人は、歳を取った時に糖尿病のリスクが高まり、免疫型の人は歳をとると炎症を起こしやすく、免疫系の病気に係り易くなります。肝臓型、腎臓型の人たちはそれぞれ肝臓や腎臓の病気にかかりやすくなるようです。

ただし1人がどれか一つに当てはまるというわけではなく、例えば代謝型の人は免疫型に当てはまることもあり得ます。また細かく分類すると、心臓発作を起こしやすい「心臓型」なども存在しますが、この研究では大きく4つに分類しています。

この報告を見ても自分がどの型なのかよく分かりませんし、頻繁に検査値を取らないと分からないでは、あまり意味がないような気もします。

研究グループは、これら4つの老化のタイプを「エイジオタイプ」と名付けました。これは単なるラベルではなく、自分の健康リスクの要素をなくす手助けになるものと説明しています。

自分が特定の型に分類された場合でも、行動を変えることで当該の方のマーカーを減らし、自分の歳の取り方を改善することができるとしています。

実際にエイジオタイプ追跡の2年間で、時間の経過とともに誰もが老化マーカーの数値が上がったわけではなく、中には行動を変えただけで一時的にせよマーカーが低下した人もいたようです。老化が止まったわけではないが、老化のスピードが弱まったことを意味します。

例えばヘモグロビンA1c(血糖値のレベルを知る指標)の値が改善した人の中には、食生活を変えたという人もいました。

自分のエイジオタイプによって、どのような健康リスクがあり、改善するにはどうすればよいかなどが分かれば、ライフスタイルを変えるモチベーションにはなるかもしれません。


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