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白内障と間違えやすい困難な病気

2020-09-16 10:27:35 | 健康・医療
このところ白内障についての記事が多いのですが、どうも私も発症する歳になってきましたので、いろいろ気にかかっています。

白内障は加齢によって眼の中でカメラのレンズのような役割を担う水晶体が白く濁り、視力が低下する病気です。60代で約半数、80代ではほぼ全員が程度の差こそあれ罹るという、「眼の国民病」といえる病気です。

しかし白内障だろうと自己診断するのは早計で、白内障とよく似た症状を示す別の病気もあります。まず黄斑上膜で、網膜は眼球の内側を覆っている膜で、神経が張り巡らされており、ここで水晶体を通った光を像として感じ取ります。

黄斑とは網膜の中でもものを見る中心にあたるため、最も重要な部分になります。黄斑上膜は、黄斑の上に膜が張ってしまうため、ものが見えにくくなる病気です。

眼球の内部は、硝子体というゼリー状の物質で満たされていますが、この硝子体が加齢とともにはがれ、残った硝子体の一部が網膜上で増殖して膜ができるとされています。膜は少しずつ形成され厚くなっていくので、視力がじわじわと低下していくのが特徴です。

白内障と同様に、痛みや出血もないので受診が遅くなりがちなところも似ています。しかし特徴的な症状として、ものや線が歪んで見えるというものはあるようです。

次が網膜静脈閉塞症で、網膜には神経細胞に栄養や酸素を届け、老廃物を運び出すための毛細血管が張り巡らされています。この血管が詰まってしまい、網膜への血流が途絶えるために視機能が低下する病気を網膜静脈閉塞症といいます。

網膜のどこで血管が詰まったかにより、網膜中心静脈閉塞症と網膜静脈分枝閉塞症の2種類に分けられます。動脈硬化により硬くなった動脈が交差する静脈を圧迫することで血の流れがせき止められるのが原因です。

したがって動脈硬化のリスクファクターである高血圧の人に多く見られることが分かっています。この病気になると詰まった血管から血液があふれ出すなど眼底に出血が起こり、広い範囲に静脈梗塞が起こると視野が欠けたり、黄斑部がむくんで物が歪んで見えたり、視力が極度に低下します。

一方軽症の場合はこうしたはっきりとした症状が出ず、何となく見えにくいが検査したらこの病気だったというケースも多いようです。網膜静脈閉塞症は一旦発症すると元通りに見えるようになるのは非常に困難です。

そのため軽症のうちに発見し症状を抑えるとともに、要因となる高血圧や動脈硬化をコントロールすることが重要です。どうも眼に関しては、進行が遅いため徐々に見えにくくなってもそれに慣れてしまうようです。

私はパソコンに向かう時間が長いのですが、最近涙が出るといったことがありますので、眼科を受診してみようかと思っています。


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