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新型コロナワクチンの色々な情報

2021-01-30 10:30:39 | 健康・医療
新型コロナの感染は収束に向かうのか微妙な段階にあるようですが、ついに2月末にはワクチン接種が始まるようです。

この接種の実働部隊である自治体は、対応する組織を作ったり準備に向けての動きが加速していることが連日報道されています。その一方でワクチンに対するやや否定的な報道もあるようですが、ワクチン推進だけでは関心を集めないためなのかもしれません。

医師のアンケートで接種しないという方が多いとか、副反応を強調するような報道を見かけます。私自身は重症化する可能性の高い高齢者ですので、面倒な手間がかからないのであれば接種しようと考えています。

ここではワクチンの基本について考えてみますが、ワクチンを考える場合免疫が基本となりますので、免疫の仕組みについて簡単に触れます。

ウイルスが体内に入ってきた場合、免疫細胞が異物・敵と認識するとこのウイルスに対応するための抗体を作ります。この抗体がウイルスと結合し、それを合図に免疫細胞が働き分解排除します。

この免疫システムが構築されるには、感染から24時間から36時間かかるとされています。この間にウイルスが非常に増殖してしまったり、毒性が非常に強い場合は重篤な症状が出てしまうわけです。

新型コロナの場合は、それほど悪性度が高くないのか、感染者の大部分は何もしなくても免疫システムによって治癒できるようなウイルスと言えます。この免疫システムが出来上がるまでの36時間を短縮するものがワクチンです。

前もってウイルスの表面抗原を接種することによって、ウイルスの抗体を作っておくという原理になります。

今回のRNAワクチンは若干複雑になっていますが、ウイルスの表面抗原をコードするRNAを接種し体内でこれをもとにタンパク質を合成し、それがウイルスの表面抗原になるというステップを踏みます。

それでもこのRNAによってウイルスの抗体ができることは確かなようですので、通常のワクチンと同じと考えても良いようです。

このRNAが体内に残るというような報道がありましたが、RNAはタンパク質合成が終わればすぐに分解されるというシステムがありますので、残ることはないでしょう。

こうして抗体を先に作っておけば、ウイルスが入ってきたときにすぐに抗体が認識し攻撃できますので、症状が出る前に排除したり、重症化を防ぐことができるわけです。ここで強調したいのは、ワクチンは予防薬ではありません。

あくまでも自分自身が持つ免疫機能を利用するものですので、何らかの疾患があり免疫機能が弱っているような人には効果は期待できないものです。また理論的に感染を防ぐことはできませんが、感染しても発症しないというような効果は出るかもしれません。

免疫は個人個人で大きく異なっているものですので、ワクチンの効果も人によって違ってくるということは認識しておくべきでしょう。


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