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移植後も「生え変わる髪」を開発

2021-04-06 10:28:04 | その他
加齢による典型的な症状として、老眼と白髪が挙げられていますが、薄毛、抜け毛は入っていないようです。

確かに黒髪のまま抜け毛が進み禿げになってしまう人もいるようですので、老化のサインではないのかもしれません。それでも前髪の後退や薄毛というのは男性にとっては大きな悩みのようです。

幸い私は白くなってはいますが、まだ前面からは残っておりほっとしています。床屋に行ったときなど合わせ鏡で後ろの状態見るとびっくりするほど薄くなっていますが、まあ年相応に薄くなっているようです。

多くのCMで髪の増量や、育毛剤などが宣伝されていますので、髪の悩みというのは根本的なものかもしれません。こういった問題の解決になるかもしれない研究が理化学研究所から発表され、いろいろなメディアで報道されています。

研究チームはマウスから採取した毛の元となる細胞を培養して大量に増やし、マウスの皮膚に移植して周期的に生え変わらせる再生技術を開発しました。

これまで生え変わらせるメカニズムは分かっていませんでしたが、生え変わりに必須の細胞と最適な培養条件を突き止めて実現しました。もちろんまだマウスでの結果がですが、人への臨床研究の準備もできているようです。

動物の毛は根元の毛包という器官が作り、マウスは約3週間、人の毛髪は5〜7年の周期で生え変わるとされています。研究チームはこれまでマウスの毛包から採取した毛のもととなる細胞を培養し、皮膚に移植することで新たな毛包を作り、毛を生やす実験に成功していました。

チームは複数の種類からなる毛の元になる細胞をそれぞれ個別に培養し、毛包の形成には皮膚の表面に近い部分の細胞が必須であることを突き止めました。培養時に与える栄養成分などを約220種類比較し、毛包を作る能力が最も長持ちする条件を解明しました。

この条件で細胞を大量に培養し移植したところ、形成した毛包の約80%が3回以上生え変わりました。

毛髪の発生は非常に多くの研究があり、単純に毛包または毛母細胞があれば生えてくるということではないようですが、うまく培養した毛包があれば発毛の周期が合うのかもしれません。

研究チームによると、脱毛患者に移植し安全性と効果を確かめる臨床研究の準備がすでにできているとしていますが、コロナの影響で遅れているようです。

発毛についてはマウスなどの実験動物に比べて、人では色々な難しい問題があるようですが、この毛包移植は薄毛や脱毛に悩む人にとっては朗報となるのかもしれません。


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