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サックスの小さなコンサート

2019-07-01 10:24:33 | 音楽
先日自宅から比較的近い場所で、小さなサックスのコンサートがあり行ってきました。

この演奏者は、かみさんが現在習っているアルトサックスのM先生ですが、プロフィールを見るとなかなかの経歴でした。

音楽大学の大学院を卒業後、アメリカに留学し著名な奏者の指導を受け、音楽大学の研修生をしてからソロデビューし、サクソフォン四重奏団OXASを立ち上げています。

しかし音楽だけでやっていくのは大変なようで、色々な学校などの吹奏楽の指導や、楽器店の音楽学校で教えるなどしているようです。

たぶんこういった音楽を志した人は多いようですが、プロの演奏家だけでやっていけるのはほんの一握りで、M先生もこういった小さなコンサートなどをやりながら、演奏活動の幅を広げようとしているようです。

今回のコンサートは楽器店の「友の会ホール」という100人も入らないような小さなところでした。ですから聴衆も習っている人たちなどいわば身内の会のようなもので、かみさんのサックス仲間も大勢来ているようです。

さて演奏はピアノ伴奏でのM先生のアルトサックスのソロから始まりました。比較的軽いクラシックの小品を2曲演奏した後、ガーシュインのファンタジーという曲でしたが、これはクラシックとジャズを融合したような曲で、ガーシュインの有名な曲がメドレーとなって織り込まれているという楽しい曲でした。

一部の最後がこの先生得意の日本民謡をモチーフにした狂想曲で、サックスで尺八のような音色を出したりと、なかなか楽しめる曲でした。こうして聞いてみると、本当にうまい演奏で大ホールに人を集めるような一流アーティストとの差は本当に僅かなような気がします。

しかし実際はそのわずかな差で、オーケストラメンバーになったりCDデビューができるかなど、一流への壁は高いのかもしれません。

2部はM先生がバリトンサックスを担当する四重奏団OXASの演奏でした。最初はクラシックの四重奏曲でしたが、ソプラノ、アルト、テナー、バリトンと4本から出る重音は本当に迫力がありました。

このOXASも地方でのコンサート活動をしているようですが、まだまだメジャーデビューには程遠いようです。

サックスは楽器として完成してから日が浅い若い楽器ですので、いわゆるクラシックには使われていません。ですからどうしても近代作曲家の曲になりますので、ややなじみがない曲となってしまいます。

さて最後の曲はピアノも加わっての演奏でしたが、サックス4本の音に隠れて、ほとんど聞こえませんでした。それだけ音量豊かな演奏という事になりますが、ややもったいないような気がしました。

アンコールに四重奏と最後にM先生の演奏があって終わりましたが、久しぶりのサックスのコンサートで、音質・音量とも満足できました。


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