ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

風邪を治す薬はないのか

2020-03-16 10:23:40 | 
今年は暖冬のようで、1月2月と厳しい寒さがほとんどないまま3月になってしまいました。

この時期は風邪の季節でインフルエンザ(今年は少ないようですが)を含めカゼも流行り、特に新型コロナウイルスなども加わり大騒ぎしています。今回はコロナではなく、普通の風邪の話です。

市販のカゼ薬にも医師が処方する薬にもカゼを治す効能は一切なく、むしろ有害となることさえあるということを強調している医師も多いようです。カゼの症状がでたときに、医療機関にかかる前にとりあえず市販の薬を飲む人は多いでしょう(私もその一人です)。

これらの総合感冒薬に含まれている成分は、解熱鎮痛剤、鎮咳剤、去痰剤、抗ヒスタミン剤、気管支拡張剤など、カゼの諸症状を力ずくで抑え込もうとミックスされた最強の布陣といえます。

これらの薬剤はカゼを治す効能を持っておらず、長引かせないという効果もありません。つまり早めに飲んだからといって早く治るわけではなく、多少は症状が一時的に緩和されることもある程度です。

2017年米国胸部医学会の専門委員会は、カゼに効くとされているあらゆる治療法には、効果を裏付ける質の高いエビデンスがあるものは一つもなかったとし、「カゼによる咳を抑えるためにに市販の咳止めやカゼ薬を飲むことは推奨されない」との見解を示しています。

カゼというのは、ウイルスによる感染症で、原因となるウイルスは少なくとも200種類は存在するといわれています。この多種のウイルスを個別に識別して駆逐する薬剤を作り出すことは事実上不可能ですし、多額の研究開発費を投じて開発しようとする製薬会社が現れることもないでしょう。

また医療機関は、カゼを早く治すための機関ではなく、カゼかカゼでない疾患であるかを識別するための機関としています。つまり病院に行ってもカゼが早く治ることは無いようです。

またカゼの症状は、ウイルスを排除するための免疫反応の結果で、自分を守るための自己防衛反応としています。発熱で体温を上げてウイルスの活動を抑えるとともに免疫を活性化し、鼻づまりで更なる異物の侵入を防いで、鼻汁とくしゃみと咳で異物を体外に排除しています。

つまりあの不愉快な症状は、自己の自浄力が最大限に発揮されたが故の結果であるとしています。ここまで徹底的に薬や医師を排除するのは、ある意味すごいことだと感じました(極端ではあるが間違ってはいないようです)。

私は医療についてかなり批判的な立場をとっていますが、カゼをひいたかなと思ったら、総合感冒薬(市販)を飲んでゆっくり休むという行動をとりたいと感じています。


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