私は子供頃よく海の岩場で色々な海洋生物と遊んでいました。
その中でどうも苦手だったのがナマコで、見た目もグロテスクで触感も悪くあまり触ることができませんでした。大人になってからナマコを食べてみましたが(確か酢のものでした)、特に美味しいとは感じませんでした。
最近の研究で、このナマコがサンゴの健康維持に重大なパートナーとなっていることが明らかになりました。ナマコは「海の掃除屋」と呼ばれる底生生物で、海底の堆積物を食べバクテリアや汚染された有機物を消化し、キレイになった健康な堆積物を海に戻します。
したがってナマコはサンゴや生態系の健康維持にかなり貢献しています。研究結果によると、ナマコはこれと同じ作業をサンゴの表面でも行って、サンゴの健康を損ねる有機物を取り込んで掃除しているそうです。
堆積物が原因で起きるサンゴの病気を、ナマコが予防しているという事になります。長年サンゴの再生に携わり、これまで1万以上のサンゴを植え付けてきたジョージア工科大学のグループは、ポリネシア島でサンゴを植えている際、周辺にたくさんいたナマコを一掃しました。
するとサンゴが枯れ始めたそうです。それまでほとんど植えたサンゴを枯らさなかったグループは、サンゴの周りにナマコがいるといないのとで、どんな違いがあるのかを調べることにしました。
そこで海にナマコがいる区画といない区画を作り、サンゴの健康状態を毎日観察したところ、ナマコがいない区画のサンゴは、根元の方に発生した白い帯のようなものがだんだん上へと広がり、死滅するサンゴもありました。
ナマコがいる方の区画のサンゴでは、いない区画より病気の広がりはみられませんでした。調査の結果、ナマコがいない区画のサンゴは、いる区画と比較して15倍も死滅しやすかったそうです。
研究者は、ナマコが食用として乱獲される以前は、サンゴと海の生態系は今よりももっと健康だったのではないかと推測しています。人間はサンゴを乱獲し、害となる有機物を海に流入させてきました。そしてそこにナマコの乱獲が加わり、サンゴの死滅も進んだと思われます。
ナマコは密度が高くないと繁殖できませんが、研究で使われたのは食用のナマコではありませんでした。
食用にされないナマコなら、人間の手を加えなくても繁殖が進む程度まで養殖してサンゴ周辺に放てば、自然の力でサンゴ周辺の生態系を健康な状態に保つことができるようになると考えられます。
まあ一番悪いのは、何でも食べてしまう人間であることは確かです。
その中でどうも苦手だったのがナマコで、見た目もグロテスクで触感も悪くあまり触ることができませんでした。大人になってからナマコを食べてみましたが(確か酢のものでした)、特に美味しいとは感じませんでした。
最近の研究で、このナマコがサンゴの健康維持に重大なパートナーとなっていることが明らかになりました。ナマコは「海の掃除屋」と呼ばれる底生生物で、海底の堆積物を食べバクテリアや汚染された有機物を消化し、キレイになった健康な堆積物を海に戻します。
したがってナマコはサンゴや生態系の健康維持にかなり貢献しています。研究結果によると、ナマコはこれと同じ作業をサンゴの表面でも行って、サンゴの健康を損ねる有機物を取り込んで掃除しているそうです。
堆積物が原因で起きるサンゴの病気を、ナマコが予防しているという事になります。長年サンゴの再生に携わり、これまで1万以上のサンゴを植え付けてきたジョージア工科大学のグループは、ポリネシア島でサンゴを植えている際、周辺にたくさんいたナマコを一掃しました。
するとサンゴが枯れ始めたそうです。それまでほとんど植えたサンゴを枯らさなかったグループは、サンゴの周りにナマコがいるといないのとで、どんな違いがあるのかを調べることにしました。
そこで海にナマコがいる区画といない区画を作り、サンゴの健康状態を毎日観察したところ、ナマコがいない区画のサンゴは、根元の方に発生した白い帯のようなものがだんだん上へと広がり、死滅するサンゴもありました。
ナマコがいる方の区画のサンゴでは、いない区画より病気の広がりはみられませんでした。調査の結果、ナマコがいない区画のサンゴは、いる区画と比較して15倍も死滅しやすかったそうです。
研究者は、ナマコが食用として乱獲される以前は、サンゴと海の生態系は今よりももっと健康だったのではないかと推測しています。人間はサンゴを乱獲し、害となる有機物を海に流入させてきました。そしてそこにナマコの乱獲が加わり、サンゴの死滅も進んだと思われます。
ナマコは密度が高くないと繁殖できませんが、研究で使われたのは食用のナマコではありませんでした。
食用にされないナマコなら、人間の手を加えなくても繁殖が進む程度まで養殖してサンゴ周辺に放てば、自然の力でサンゴ周辺の生態系を健康な状態に保つことができるようになると考えられます。
まあ一番悪いのは、何でも食べてしまう人間であることは確かです。
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