生命がどのように発生したかという根本的な疑問は、人類が物心ついて以来ずっと議論されていますが、一向に答えが得ら得ません。
また宇宙がどうして誕生したかというもう一つの問題も誰も解けないままです。最近宇宙論に登場した「インフレーション理論」という方法があり、生命がどのように発生したかという問いにある種の回答を与えるものとなったようです。
その答えは一言でいうと「たまたま」という事になるそうです。計算ではおよそ10の39乗個という恒星につき生命発生回数1回という、想像を絶するどころかこの宇宙観測可能な範囲に収まらないほどの「たまたま」という事になるようです。
この生命誕生のもっともらしいと考えられているのが「RNAワールド」というシナリオです。RNAまたはリボ核酸と呼ばれる物質は、生命の体内に大量にあり、生命活動を支える様々な働きをしています。
タンパク質を合成したり、RNAを編集したり、自分自身を切ったり貼ったり、そういう働くRNAは「リボザイム」と呼ばれています。
RNAはA:アデニン、U:ウラシル、C:シトシン、G:グアニンという4種類の塩基という分子が部品となって、鎖のようにつながってできています。このAUCGの組み合わせによって多種多様な形状と機能を実現します。
1980年代にこうした高機能なRNAが発見されると、RNAが生命の起源ではないかという「RNAワールド仮説」が提唱されました。
35億年以上前の原始の海や水たまりにはRNAなどが含まれていて、そこでくっついたり切れたりぶつかったりするうちに、自己複製能力を持つRNAが誕生したというアイデアです。
長い時間をかけた膨大な試行錯誤の末には、このRNAがたゆたう「原始のスープ」に、生命と呼んでよい個体が発生したというのが、RNAワールド仮説の描く生命発生です。しかしRNAワールド仮説を用いれば、簡単に生命発生を説明できるというものではありません。
4種の塩基を入れた試験管をいくら振っても、中に生命が発生したことはありません。塩基をランダムにくっつけてRNAを作っても、役に立たない鎖の断片ができるばかりで、何か機能を持つリボザイムが偶然生じる確率は極めて低く、ましてや自己複製機能などという超精巧な機能は全く期待できないことです。
仮に自己複製機能を持つ最初のRNAが塩基40個からできていたとします。AUCGの4塩基を40個繋げてRNAを作ると、できあがるRNAの種類は膨大なものとなります。計算では10の24乗種類、つまり1兆の1兆倍という天文学的な数字となるわけです。
インフレーション理論では宇宙と絡めて生命の可能性を論じていますが、結局生命の誕生は謎のままでよいのかもしれません。
また宇宙がどうして誕生したかというもう一つの問題も誰も解けないままです。最近宇宙論に登場した「インフレーション理論」という方法があり、生命がどのように発生したかという問いにある種の回答を与えるものとなったようです。
その答えは一言でいうと「たまたま」という事になるそうです。計算ではおよそ10の39乗個という恒星につき生命発生回数1回という、想像を絶するどころかこの宇宙観測可能な範囲に収まらないほどの「たまたま」という事になるようです。
この生命誕生のもっともらしいと考えられているのが「RNAワールド」というシナリオです。RNAまたはリボ核酸と呼ばれる物質は、生命の体内に大量にあり、生命活動を支える様々な働きをしています。
タンパク質を合成したり、RNAを編集したり、自分自身を切ったり貼ったり、そういう働くRNAは「リボザイム」と呼ばれています。
RNAはA:アデニン、U:ウラシル、C:シトシン、G:グアニンという4種類の塩基という分子が部品となって、鎖のようにつながってできています。このAUCGの組み合わせによって多種多様な形状と機能を実現します。
1980年代にこうした高機能なRNAが発見されると、RNAが生命の起源ではないかという「RNAワールド仮説」が提唱されました。
35億年以上前の原始の海や水たまりにはRNAなどが含まれていて、そこでくっついたり切れたりぶつかったりするうちに、自己複製能力を持つRNAが誕生したというアイデアです。
長い時間をかけた膨大な試行錯誤の末には、このRNAがたゆたう「原始のスープ」に、生命と呼んでよい個体が発生したというのが、RNAワールド仮説の描く生命発生です。しかしRNAワールド仮説を用いれば、簡単に生命発生を説明できるというものではありません。
4種の塩基を入れた試験管をいくら振っても、中に生命が発生したことはありません。塩基をランダムにくっつけてRNAを作っても、役に立たない鎖の断片ができるばかりで、何か機能を持つリボザイムが偶然生じる確率は極めて低く、ましてや自己複製機能などという超精巧な機能は全く期待できないことです。
仮に自己複製機能を持つ最初のRNAが塩基40個からできていたとします。AUCGの4塩基を40個繋げてRNAを作ると、できあがるRNAの種類は膨大なものとなります。計算では10の24乗種類、つまり1兆の1兆倍という天文学的な数字となるわけです。
インフレーション理論では宇宙と絡めて生命の可能性を論じていますが、結局生命の誕生は謎のままでよいのかもしれません。
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