kimitsuku独り言

日々の暮らしから感じたあれこれを
ひとりブツブツ独り言

伊達騒動の真実

2011年03月27日 | 日記
      
 江戸幕府を騒がせた伊達騒動。奥州伊達藩62万石のお家騒動に幕府が
介入して、時の大老・酒井雅楽頭邸に於いて幕府裁定が行なわれたのが、
1671年3月27日。今から340年前の話である。
 歌舞伎『伽羅先代萩』や、山本周五郎の『樅の木は残った』で知られるが
面白いのは、伊達藩重臣の原田甲斐宗輔が全く対照的に描かれていること。
長い間、お家乗っ取りを企んだ悪臣と見られていた原田甲斐を、伊達藩を守り
武士の忠義を貫いた、逆説的忠臣と捉えた山本周五郎。
徳川四代将軍・家綱の時代、幕府が跡目相続トラブルに乗じて伊達藩の取り
潰しを図った…というもの。
 些か気難しくヘソ曲がりだった…山本周五郎らしい解釈で、歴史の見方を
教えられた小説『樅の木は残った』。かなり以前の話だが、周五郎ファンだった
kimitsukuは、仙台城跡を訪れ感慨に耽った思い出がある。
 例え虚実ない交ぜの小説だとしても、この城を守るために命を賭した人々が
居たことは事実。解釈はどうであれ、歴史の重みを受け止めたのだった。
歴史というものは、常に勝者の視点で都合良く書かれてきたらしい。
340年前の今日、酒井邸で逆臣として惨殺された原田甲斐は、歌舞伎や小説、
ドラマで描かれる自分を、どう思っているのか聞いてみたい気がする。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする