kirakira 日記

きらきらした人生にしよう♪

つくる事の醍醐味

2018年01月25日 23時43分53秒 | 友の会からの気付き
昨年の友愛セールで、買いたい鍋帽子がなかったので本を買ったと言うと、友の会の最寄の人が、鍋帽子を作る会を企画してくれた。そして、今日、裁縫が得意な高齢の会員の方の家におじゃまして来た。さあやと行く。

25分くらい遅れて行ったのだけど、来ていたのは私だけで、鍋帽子の説明をまず聞いてた。
その人は、標準的な接ぎの鍋帽子、ティーコゼー、大きい物で中に綿の代わりにタオルを入れた物と持っていた。

説明を聞いてから、「これ、もしかして全部作ったんですか?」と聞いたら、「当たり前やないのー」とおっしゃった。
そうか、衝撃。
この方は私の亡くなったおばあちゃんよりちょっと若い世代。
この世代は、作って当たり前なんだ。

後から、この会を企画してくれたAさん(60代;お孫さんが小学生~高校生世代)と、よく縫う会に来られてるFさん(50代;お子さんが社会人世代)も来られたんだけど、Aさんが息子さんのお嫁さんの話をしていた。前にも聞いていたけど、郊外に家を買って住んでたけど、思ったより不便で、前に住んでたS市(私達が住んでいる市)に帰りたいと言ってるらしい。これで購入した家は3軒目。(1軒目はマンション。)今は、そこの娘さん3人をAさんが預かって、S市で家を探してる状態だそうだ。Aさんは「自分で引っ越すって決めたのに、わがままやん。家決めたら、もうそこで暮らすしかないよね~」と言う。「どういう環境になるかは想像つく」との事。

私も、S市に引っ越して、こんなに不便とは思わなかったと泣きそうな時もあったくらいなので、少し耳が痛いけど、それでも家を買ったら一生もんと思ってるから、さすがに引っ越そうとは思わない。いつかお金を貯めれたら考えるけど。

私達の世代(今の30-40代)って、生まれた時から、物がある、揃ってるのが当たり前で、独身時代も不便のない生活をしてたから、結婚しても同じ状態からスタートするのが普通と思ってるんだろうな。
私も独身時代に「理想が高いんじゃないの?」と言われた事があるけど、「理想は高くないです。普通です」と言った事があるけど、心理学を教わった辻耀子さんにカウンセリングみたいなので「結婚して子ども2人いて、専業主婦でやって行こうと思ったら、年収600万円はいる。そして、そういう男性がどのくらいいるかと言うと、人口の1%か何か」と言われた。さらにその中で独身男性となるともっと率は下がるそうだ。そういう話もした。

友の会の他の世代の人の話を聞いてたら、最初はアパートとか社宅で暮らして、車もなくて段々生活が良くなっていったらしい。私達子どもは、その良くなった結果しか知らない(というか覚えてない)し、それが普通と思ってる。親世代も、自分の子にはある程度良い暮らしをさせてあげたいと思う。だから、何不自由ない暮らし=普通なんだろうな。

そこのお宅のNさんは、「昔は良くなる一方だから、楽しかった。今はあって当たり前だから、もっともっとと思うんやろうね。ある意味、今の時代の人は気の毒。」というような事をおっしゃった。

話を聞いていて、気付いた事を言う。
「私達の世代って、贅沢というより、物があるのが普通なんだと思います」と。

そう言うと、他の方が、「それ、言ってた」と言う。
そう、贅沢という感覚はない。物がある=普通と思っている。
それは悪い事というより、歴史の流れの中で自然とそうなっていったんだと思う。

そして、ここの友の会の人も、その事で責めたりしないから、自然と自分の意見が言える環境がある。

私ら世代って、買って当たり前の世代。
だから、私は、買って当たり前と思ってた物が作れると知ったら、軽く感動する。

Aさんが、手土産で豆を煮て持って来たのだけど、その時「1人だと豆なんて炊かないかと思って」とおっしゃってたけど、そこのお宅のNさんは同じ豆を炊いて用意してらした。
Aさんが「Nさんとこに料理持って来るの、緊張するわ。(Nさんは料理がうまいので。)」と言って、「年と共に、豆炊いたり、手仕事が面倒になりません?」と聞いた。

そしたら、Nさんは、「面倒も感じるけど、やらなかったらやっぱり生活が楽しくない。」とおっしゃった。

私もものづくりに携わる仕事をしていたけど、実際していたのは作る指示で、作ってるのはインドの工場で。
私達は、発展途上国にものづくりを委ねたけど、便利を得る代わりに、ものづくりの楽しさを失ったのかもしれない。

アパレル商社で働いていた時は、シャツの袖口のボタン1つ取れただけで返品があった。
「そんくらい自分でつけろよ」と思う事もあったけど、メーカーとしては完成品でお届けするのが基本。そんな返品も受け入れてた。本来は、ボタン付けくらい自分でやったらいいんだけどね。返品しに行く時間の方がもったいない。メーカーの立場からは言えんけど。でも、消費者を教育する事も必要かもしれん。消費者に理解を求める事も、繊維業界、食品・農業業界も、していかないとあかんかも。

話が逸れたけど、やっぱりものづくりって楽しい。
自分の好きな生地で自分が使う物、子どもが身に着ける物を作るって楽しい!


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