今年度最後の読み聞かせでした。
年度末は紙芝居を読む事になっているそうです。
だいたい今までに読んだリストみたいなのが学年ごとにあって、学年によっては米の収穫に行くからそれに関する紙芝居等、テーマがある学年もあるとかで。
リストを持ち帰って、長女にどんなのがいいか相談したら、目にとまったのが、「おっちゃんのこと」というタイトルの紙芝居。こちらは児童と当時の保護者で手作りしたもの。
後日、これがいいという希望をさらりと言ってみると、これは朝の見守り隊のおじさんがある日急に姿を見かけなくなったと思ったら、孤独死してたみたいで、そのおじさんの事を偲んで紙芝居にしたそう。「重いから2年生にはやめた方がいいですよ」と言われる。
押しに負けて、他の紙芝居を探すけど、これというものがなく。
でも、よく考えたらどんなストーリーかも読んでなかった。
次学校に行った時に読んでみると、いや、ちょっと感動。
全然暗くないやん。
という事で、これを推す事に。
孤独死という背景をご存知だから重くなると仰ったのだろうけど、お話はそこまで出て来る訳ではなく、おっちゃんが毎朝、毎夕登下校を見守ってくれてた事、登校班に間に合わない日おっちゃんを見るとほっとした事、遊んでくれた事、高学年になったら照れて挨拶するのが精一杯だった事、雨や雪の日に何で何の得もないのに立っててくれたんやろうって事…そんな事が書かれてる。
それにしても長女、選ぶものが渋い。
なんかタイトルから、興味あるものだと感じ取ったんでしょう。
ペアで読むのですが、もう1人の方は関西弁ネイティブじゃないからと私が読んで、ペアの方は紙芝居を持つ事に。
いや、でも、ほんと何度か読んで感動で、当日読めんかったらどうしようと言ったくらい。
長女がまだ保育園の頃、小学校入ったら朝の旗当番があるって聞いて、その時は働いてたから、それは厳しいと思ってたくらいですが、実際やってみると月1回って来るくらいなのでさほど負担ではない。
毎日立ってくれてる地域の方は、本当に毎日で。
変質者も結構出てるみたいなので、ありがたい。
でも、その光景が日常になって、それが当たり前の光景になってしまってる面もある。
紙芝居には当時の学校便りが入っていて、「社会には、華々しい舞台で活躍される方も多くいらっしゃいますが、一方で、地味ではあるかもしれませんが、私たちを支えてくださっている方々が、数多くいらっしゃることを忘れててはなりません」」と紹介文が。
こうやって支えてくれてる方がいると思うと、そして子どももこうして頂いてると思うと、嬉しくありがたく思いました。
子どもらはどんな気持ちで聞いてたんやろう~。
(3/27FB投稿)