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聖なる夜に口笛吹いて

2009-12-25 12:45:00 | 日記・エッセイ・コラム
Champagneガキのころ、誰もがそうであるように、
クリスマスが大好きだった。
イヴの夜には、ツリーを飾り、
少しだけオシャレして、クラッカーを鳴らして、
ささやかなご馳走を食べた。
そしてクリスマスの朝、
枕元にゲッターロボの超合金が置かれていて、
サンタさんに感謝した。


いつの頃からだろう?だんだん捻くれてきて、
クリスマスに無邪気に浮かれることに何となく怯みをおぼえるようになった。
バブル期のクリスマスの、あのイカれたバカ騒ぎに辟易したからかもしれない。


さらに、僕は仏教徒を自称している。
と、エラそうに書いたけど、信心などは毛ほどもなく、
仏壇に手を合わせることはほとんどないし、
亡父の墓参りにも年1~2回しかいかない。
オマケに子ども時分は、毎週のように教会の日曜学校に通い、
ミサに参加したりもしていた。
口先だけの似非仏教徒だ。


とは言え、天の邪鬼を標榜しようが、仏教を信奉しようが、
クリスマスは今や日本の伝統(年中)行事のひとつといってよく、
この僕の独りよがりな含羞をひとに押しつける気は毛頭ない。
ましてや女房には...


Pop open a bottle of champagne
イヴの夜の夕べ、ガラにもなくグレイト・ギャツビーを気取って、
シャンパンの栓を開け、
チキンを頬ばり(チキンをクリスマスに食べるのは日本だけらしいが)、
シングルモルトをロックで流し込み、
苺がのったホールケーキにナイフを入れた。


Tonight's gonna be alright
世界平和に寄与するなど大それたことはできないが、
少なくともこれで家庭の平和は保たれた。


Christmas Time in Blue
聖なる夜に口笛吹いて