内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

ブログのお引越し

2025-01-05 07:39:02 | ブログ

当ブログへのアクセスの不具合がまだ続いています。見切りをつけることにしました。はてなブログに引っ越すことにしました(こちらがその URL です)。ただ、大量の記事を移動させるわけにもいかず、かといってこちらに放置したくもないので、当面は、二つのアカウントに同時投稿します。はてなブログの機能が一応把握できたところで、有料プランに移行し、そちらを「居場所」としてぼちぼちと整えていこうと思っています。

現実の引越しは考えるのさえ面倒ですが、その点、ヴァーチャルなお引越しは簡単でいいですね。12年余りも「棲んでいた」Goo blog に名残惜しさを感じないでもありません。が、今回のトラブルに対する対応があまりにもお粗末なので(まだ解決していないのに、解決したかのような言辞をXの公式アカウントで弄するし)、信頼感が著しく損なわれ、有料会員契約を続ける気は失せてしまいました。

ブログそのものは維持してまいりますので、引き続きご贔屓にあずかれれば幸いです。


ブログで三つの「あわい」を楽しむ

2025-01-05 01:11:05 | ブログ

 ブログのアカウントへのアクセスが完全復旧するまで、軽い内容の記事を早めにアップしておくことにします。私の側に記事をアップできない事態が発生したのでもなく、ブログをやめたのでもないということを手っ取り早くお知らせするためです。
 振り返って数えてみれば、アクセス不能になった元旦夜からアクセス方法を見つけるまでの間、40時間ほどアクセスできなかっただけのことなのですが、毎日ブログの記事を投稿するという12年余り続いている毎日の習慣が自分の意思とはまったく関わりなく中断させられたことで、やはりかなり居心地の悪い思いをしました。他方、これほど簡単にそのような心理状態に陥るということはそれだけブログに依存しているということでもあります。自分とブログとの関係を見直す良い機会かも知れません。
 ブログの何が気に入っているかといえば、現実性と虚構性とのあわいという曖昧な空間が心地よいということがまずあると思います。記事を読んでくださっている方がいることは現実ですが(いつもありがとうございます)、そのほとんどの方とは面識がなく、どこのどなたかも存じ上げません。ですから、読んでくださる方々を想像しながら書いているとき、それは私の想像に過ぎないのですから、虚構の世界に一歩足を踏み入れているとも言えます。
 次には、公開性と親密性とのあわいという空間性も居心地がよいのだと思います。自分の考えをもっぱら自分のために書きつけるだけならば、ブログは必要ないし、実際、Kindle scribe を12月半ばに購入してからは、毎日それにいろいろな思考の断片を書きつけていて、これはこれでなかなか便利で、気に入っています(もう少し使い方に熟練してから、レポートしたいと思います)。ブログの記事を不特定多数の方に公開する以上は、読んでくださる方を傷つけるような内容・表現は避けるという倫理的な原則は守りつつ、自分の書きたいことを好きなように書く。それを読んでくださったかたが喜んでくださればそれはそれで嬉しい。そんな感じです。
 もう一つ加えれば、さきごろ何回か話題にしたことでもありますが、「おのずから」と「みずから」とのあわいに遊ぶ心地よさもあると思います。毎日書くのは「みずから」のアクションですが、そのアクションのなかで「おのずから」生まれてくる言葉と思考があり、それは私自身にとっては小さな発見であり、その発見の喜びが「みずから」続ける動機になっている。この生成の循環がブログを書き続けることを単なる戯れ(divertissement)以上のものにしてくれていると思っています。