内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

二十四年間使ってきた腕時計が正常に動かなくなった

2022-08-13 23:59:59 | 雑感

 物はなんでも丁寧に扱う方だと思う。
 今日まで使用してきた腕時計は二十四年前にパリで買ったものだ。といっても日本製で、セイコーのキネティックのスタンダードなタイプ。さして高くはなかったが、デザインがシンプル、精度は月差十五秒以内、気に入っていた。何度か手元がすべって落としてしまい、ガラス面に少し傷が入ってしまったが、それ以外には特に傷んでいるところはなかった。十二年前、蓄電池が寿命を迎え、ほとんど蓄電しなくなってしまったので、電池を交換した。以降今日までずっと使ってきた。だから愛着がある。
 ところが、今朝ジョギングのときに着けようとして、秒針が正常に動いていないことに気づいた。二秒毎になっている。電池を交換してから十二年経っているから、また寿命が来たのだろう。しかし、二十四年以上前に発売された製品の部品がまだ交換可能かどうかわからない。セイコーサービスセンターのサイトで型番を入力すると、すでに部品の生産を終えており、交換・修復できないとの回答。
 仕方なしに新しい腕時計を買うことにした。それでも、もしかしたらどこかの修理屋さんで電池だけでも交換してもらえるかもしれないと、サイトで調べ、全国展開している修理屋に持ち込んだ。修理センターに送り、交換・修理可能かどうか、一週間から十日で返事するとのこと。不可能であれば手数料は発生せず無料で返送、修理代が高すぎるとこちらが思えばやはり無料で返送してくれるとのことだったので、時計を託した。