内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

今日は走らなかった

2022-08-07 23:59:59 | 雑感

 昨日の深酒が祟って、今朝はいつものように早起きできず、五時半過ぎに目は覚めたものの、その時点では走る元気はなかった。幸い二日酔いではなく、頭が痛かったり、吐き気がしたりということはまったくなかった。日中さほど気温が上がったわけではなく、三〇度は超えなかったから、走ろうと思えば走れなくもなかったが、一日くらい休んでもいいかと易きに流れた。
 高瀬正仁の『評伝 岡潔 星の章』(ちくま学芸文庫 2021年 原本 海鳴社 2003年)『評伝 岡潔 花の章』(ちくま学芸文庫 2022年 原本 2004年)『岡潔 数学の詩人』(岩波新書 2008年)を並行して読み進める。二冊の評伝は、八年のフィールドワークに基づいた興味尽きないエピソードが豊富に盛り込まれた浩瀚な著作だが、もと各所に発表した原稿が基になっており、同じエピソードの繰り返しが多く、叙述が必ずしも時系列に沿っておらず相前後し、他方、日時の細部へ執拗なまでのこだわりや評伝には不必要と思われる説明的叙述にはいささかうんざりさせられる。岩波新書の一冊は、それらの細部を削ぎ落とし、すっきりとまとめられているから、こちらを先に読んで、さらに詳しく知りたいところだけ評伝を参照するようにすれば、無用な混乱を避けられる。