こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

かたちんばのこの1週間 ~病気の効用とアンビエント~

2006-01-28 17:44:29 | 音楽帳
この1週間、ブログを更新するどころか、パソコンを開ける気力すら無かった。

と、いうのも、風邪を引いていたのだ。
長い戦いだった。

今日、やっとそれが終わった気がしている。

【かたちんば日記より】
1月23日 月曜日
ホリエモン逮捕のニュースを見たくて、19:00に退社、20:20に帰宅すると、そのまま夕食を食べながら、TVに食いいる。強者たちが夢のあと。堀江が小菅刑務所に入っていくのを感慨深く見ていた。

しかしTVとは別にして、鼻が出てくるわ調子悪いわ..
布団に入り23:30明かりを消すが、深く眠れず。
風邪を引いたようだ。
頭は痛いし、鼻は出て、節々は痛いし、居心地悪し。

1月24日 火曜日
まいったなあ..とへろへろになりながら朝の電車に乗っている。
頭と鼻がずっと痛い。

というのに、しょーもない、じいさんたちばかりの、装飾組合の新年会合に、おえらいさんの代行で出ねばならず。
必死こいて、「立食ぱーてー」につきあう。

調子が悪いし、悪酔いを防ぐ為に、さっさと板前さんの所に行き、にぎり寿司のセットを1人前ぺろりとあっという間に平らげたものの、そこからハシが進まない。
周りはやたらと酒を勧めてきて、やむなく飲んだふりをするが、酒好きの自分もこの日はさすがに逃げ回る。

会合が終わるとさっさと会場を後にして誰とも会わない道に逸れる。

酒を飲んだせいで風邪悪化。帰りの電車は辛かった。
帰り道、さぶい中、新越谷駅から、かなたに小さく明滅する東京タワーと新宿のビル群が見える。

帰るとスープを作り飲む。そのあと、お茶を飲みながら布団に死んだように横になり、身悶える。
かろうじて聞こえてくる枕元のミニテレビの音が優しい。
こんな日は仲々眠れないもの。じぃ~っとしながら12時に寝付くまでそうしていた。
熱は37.2℃と大した事は無いものの頭と鼻猛烈に痛く、だるい。

1月25日 水曜日
天敵の上司と同行。風邪をうつしてやった。しめしめ。
23時少し前、酒呑んで、寒い中帰宅。
こたつでお茶漬けを食べるとグダーッとなり、寝てしまう。
0:15起きて自室に戻る。
風邪薬と頭痛薬飲んで寝る。
夢に昔の女性 Y子が出てくる。

1月26日 木曜日
夢をたんまり見て朝を迎える。
朝が大層嫌いなのは約40年変わらない。
すがすかしさに吐き気を覚える。
私はドラキュラと同様朝の光を浴びるとキチガイになりそうになる。

今日は寝てばかりの駄目ダメ営業マン。
風邪がまだ良くならないせいか、体がだるい。
そしてクルマの中で横になってしまう。
ルルは効かないし、頭痛はやまない。
風邪のせいで、何を食べても味を感じない味覚異常についになってしまった。
昼、大好物であるはずのリンガーハットの皿うどんを食べるが、何を食べているのかわからない。
ただバリバリいう感じが何となくかろうじて薄く感じる程度だ。

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風邪が悪化してしんどくだるく頭が痛く熱っぽく味がわからず...だが仕事休めず。
寒さも重なり、すっかり何をする事も出来ずぐったりこん。

そんな心細い中枕元に流れてくるテレビやラジオの音というのもいいもんです。野口先生の「風邪の効用」という有名な古い本ではありませんがそんな状態です。

★ブライアン・イーノの昔の話を思い出す。
交通事故に遭ったイーノが、ただひたすら身を横たえていなければならなかった時、友人からもらったハープのレコードをかけて横になったが、音量が小さかった。
しかしカラダを動かすことも出来ず、その状態のまま、身を横たえていた。
そのとき、聞こえるとも聞こえないともわからぬハープのレコードが淡々と流れる中に身を置いたときに、アンビエント・ミュージックというか「新しい音楽の聴き方」を発見したという逸話。環境の1つとして音が存在するという環境音楽の発想はここに始まる。

まさに、病気の時に、枕元を流れる音、抵抗のしようも無い状態に身を置き、聞こえてくる音というのには、何か発見があるものだ。

【写真】は、そのイーノの作品「ディスクリート・ミュージック」。

早々、20:50帰宅、夕食。
鍋残りとチンジャオロースとなますを食すが、相変わらず味が一切不明状態。
缶ビール飲みながらこたつで日本の白黒映画(成瀬巳喜男監督)見る。
そのまま報道ステーションに突入。
ライブドア・国会・一夫多妻制おやぢ などなど見る。

布団に移動。
2本目のビールを飲みながら、ニュース23へ。
立花隆が出ている。
「ホリエモンの闇はどこまで深いか、一体検察は闇のどこまで行こうとしているのか」という辺りが興味深い発言だった。
23:30消灯
夜中夢を見て大汗をかいた。

1月27日 金曜日
やっと1週間が終わる。
ついつい1人で21:30まで仕事しちまったぜ。
というのも風邪が快方に向かっているからだろう。
仕事に一切後ろ向きな今の自分が、こんなに真面目に仕事するのも珍しい。

昼は、やっと味覚が戻りつつあり、松屋に入る。
牛丼大盛りと玉子とサラダ。

しかも夕方にはショップ99のツナサンドもぱくつく始末。

馬鹿冗長を振り切り自分の世界で仕事す。
20時過ぎるとみな帰り、独り緑茶を飲みつつ、パソコンでENYAのファーストアルバムを聴きつつ仕事す。

ある意味休みがこれから始まる金曜の晩、つまりフライデイナイトが、一番幸福な一瞬なのかもしれない。

病気はイヤなものだが、しかしそれでも、その病気の状態の精神には、新しい発見があるものである。
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想い出かたちんば : ドラマ「時効警察」と1994~1995年のコト

2006-01-28 09:45:24 | 想い出かたちんば
これは関東地域、及び一部の地域だけのようだが、最近始まった夜遅くのドラマ「時効警察」が大好きで、毎週楽しみにしている自分がいる。(この後に続く「タモリ倶楽部」はずっとファンだが。)

いわゆるゴールデンタイムのドラマというものを余り見ない自分だ。
まあ、昨年2005年伊東美咲さん演じるエルメスに惚れて見てしまった「電車男」という例外はあるが、まずもって、その一定の時間に毎週家に居るということの出来ない生活にあるというのが最大の理由。
「今はVideoがあるじゃない」と言われるかもしれないが、リアルタイムでこういうものは見たいものだし、Videoに撮っても案外なかなか見られず溜まってしまったり、撮り逃したり・・と継続しないのが、この世の摂理。
と、言うわけで、全部を見るドラマというのも少ないのは事実だ。

そういう中において、今回は珍しく「偶然」第1回目を見ることが出来、さらに、ほのかに、そのドラマの可愛さに惚れてしまった、という訳である。

理由はいろいろある。
時効になった事件の資料を預かり、その時の物品を処理し、時に遺失物と同様に本人に返却することを仕事とする、という警察の中でもふきだめのような仕事を任された部署を舞台とし、そこに居る霧山くん(オダギリジョー)が「趣味で時効事件を捜査する」というドラマの設定自体が、奇妙な味があっていい。

毎週金曜日の23:15~0:10という時間設定もイイ。
土日の仕事が無く休めるこの1月~、金曜日は1週間の「しょーもない」仕事が終わる日に当たる。日ごろ浮かれることの一切無い鬱状態に包まれた「かたちんば」が唯一、多少のヨロコビを実感できるのは、この仕事の終わった金曜の夜=フライデイナイトなのかもしれない。金曜日の「終わった」夜に独りとぼとぼ帰って、酒を飲みながら、夜のテレビを見るときが唯一しあわせである。

また、主役の2人が好きというのもある。
オダギリジョーくんは、我輩の大好きなミムラちゃんのデビュードラマ「ビギナーズ」にも出ていたし、ひょうひょうとした感じが好感持てる、数少ない好きな最近の俳優さんであるし、
婦警の相手役の麻生久美子ちゃん【写真】も、コロコロした声もだが、チャーミングで可愛い素敵な演技をしている。とても魅力的である。

そして、何より、このドラマが好きになったのは、自分の1994年~1995年、大阪に居た頃のコトを思い出したからに他ならない。極めて私的なコトである。。。

***

1994年、自分は大阪で、好きになった人、というかどうしようもなく大好きになってしまった人と、お互いの独り住まいの家を行きかうような生活をしていた。
結婚する予定だったこの人とは、結果的には、この94年の暮れの寒い日に別れるという大惨事を迎え、大失恋と回復不能な大精神打撃を受け「かたちんば 確定」の刻印をカラダに押印されるに至るのだが・・・。
そして寒い冬の年の瀬を越え、年が明けて、間もなくして、訳も分からぬまま阪神大震災に見舞われる、という劇的な2年であった。
多分、一生この頃のことは忘れないだろうが。

そんな中、94年大好きだったのが竹中直人さんの不思議なお笑い番組「恋のバカンス」。昔むかしであれば「東京イエローページ」もほうふつとさせる竹中ワールド全開バリバリの、ある種キチガイじみたネタ満開の番組で、平日の夜中にやっていた。
この番組の竹中さんの重要参謀が布施さん含むビシバシステムであり、片桐はいりであった。幸宏も「流しな2人」コーナーで、「流しなドラマー」ジャキーてるひことして参加していた。

深夜のコメディアスなドラマ「時効警察」にもこれらの人が出ていることが、奇妙な符号となって自分の中で繋がり、「はい、あなたの重要番組です!」と、我輩のアタマの信号音となって鳴ったのであります。

片桐はいりは、先週出たし、昨日の第3回目では、95年4月~96年3月の「ソリトン Side-B」の愛する緒川たまきちゃんもゲストで出演していた。

大塚寧々ちゃんも出ないだろうか・・・。

しかし、10年経って、また似たようなメンバーと、似たような時間帯、似たようなコント、不思議な錯覚に囚われてしまう。


こういう話は抜きとしても、十二分に楽しめるドラマなので、見れる場所に居る方にはオススメしたい。

私のこの94~95年の経験は、キズ跡は今だ縫い代ごと残っているが、何とか生きていける状況までは復活してはいる。でも、何だか当時自分を励ましてくれた人たちが、勢ぞろいして、TVでまた笑わせてくれるのを見ていると、しあわせ、というか、こんなかたちんばの人生も悪くないなと思わせてくれたりする。



コメント (5)
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