【かたちんばニュース】アキバ“アイドルの聖地”消滅へ
“アイドルの聖地”としてグラビア系の新人や若手タレントがキャンペーンに続々と登場した東京・秋葉原の「石丸電気SOFT1」(東京・千代田区外神田)が来月上旬にも閉鎖されることが分かった。アイドルオタクから会社帰りのサラリーマンまで広く親しまれたイベント会場だけに消滅を惜しむ声が広がっている。
「SOFT1」は、秋葉原に本店をはじめ生活家電専門店やCD、DVD店などを多数展開する石丸電気の店舗の一つ。
氷川きよし、上戸彩、宮崎あおい、長澤まさみ、中川翔子、小倉優子…。アイドル人気を集めた芸能人で、過去にSOFT1でイベントを行ったことがない人をさがす方が難しいほどアイドルの登竜門としてファンに親しまれてきた。
とくにここ数年は水着やセクシーな衣装のグラビア系イベントが増え、ほしのあき、原幹恵らが登場していた。
そのSOFT1の公式ホームページには来月のイベント予定がない。
石丸電気を今年2月に吸収合併した大手家電量販店チェーン、エディオングループのエイデン(名古屋市港区)は「担当者が不在」としているが、関係者の話を総合すると来月上旬の閉鎖は避けられないようだ。
■連続殺人事件の影響受けホコ天中止、活力減に
人気アイドルを抱える芸能プロダクションの幹部は、「数日前にDVDの流通関係から無くなることを聞かされショックだ。あの場所でDVDを売ることで商売が成り立っていたのに」と肩を落とす。別のメーカー担当者は「在庫のDVDが大量に返品されてきた」と頭を抱えていた。
この種のDVDは「1000枚売れれば御の字」(先の担当者)という狭い世界だけに、数百枚の物販が見込めるイベント会場が消えることへの不安は大きい。アキバのイベント会場の中でも、SOFT1は400人収容と最大級。
ここでイベントを開くことが励みになってきただけにグラドルたちの落胆も大きい。アキバ系タレント、桜川ひめこ(23)は「とにかくびっくり。ひめもたくさんお世話になっていました。ソフトワンはアキバの中心的な存在と思っていました」と話す。
なぜ消えるのか。アイドル評論家の北川昌弘氏は、「昨年6月の連続殺傷事件の影響で歩行者天国が中止され、アキバの活力が減ったことも原因では。他にイベント会場もあるし、当面は心理的なショックにとどまると思うが、ホコ天が止まったままではじわじわとアキバの動員力はパワーダウンする」と語り、アキバの先行きを危惧している。
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秋葉原は、まず、大幅な再開発により、来るヒトの流れ・ヒトの「層」が変わってしまった。
丁度、その境目が、TVドラマ「電車男」のやっていた時期だったかと。
そして、そこにさらに大量殺人事件が起きて、その後、警察の強化が強くなり、かつて秋葉原が持っていた自由な空間が無くなってしまった気がする。
これから、秋葉原は、どんな方向に向かっていくのだろうか・・・。