こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

2015年3月30日 月曜日 「・・・」

2015-03-30 23:59:59 | 音楽帳

社会も人もがちゃがちゃし始めた。
黙って静かに咲いた花たち。それを黙って見させてくれない。
自然が満ち潤いながら、その風景・視野に“見切れる”ように入ってきてしまうノイズ。

今ある状態から動かす必要も無いのに、“革新だ”“刷新だ”“リニューアルだ”と大ウソ八百・適当な言い訳をしながら、ガラガラポンと意味無く繋がったり・引き裂かれたり。。。数パーセントの利権者とそのドレイ者たちの風景。

今日昼なにごともなく、みんなでお弁当を囲んで雑談と笑い話しに興じる。いつもの顔ぶれ。
しかしあと2日・水曜4月1日になれば、まったく異なる場所に行ってしまう人がいる。でもそれを思わず大笑いする。

思えばいつだってそうだった。
幼稚園にはじまり、学校生活の節目節目等々・・・今日まで「ふだん通りに」一緒に遊び・笑いしていた仲間は、唐突な終わりの日を迎えて、その翌日からは永遠に顔を会わせなくなる。
会おうと思えば会えたのだろうし、“また、連絡するよ”などと言いながら、怠惰に任せて“また、いつか”と封印したときから、会わない日が数百・数千単位で続いて今日を迎える。

全てとさよならしてきて、今や大学時代の友人以外、誰がどこで何をしているのかさえ分からない。
森山大道さんのトークショーで買ったサイン入り本「通過者の視線」。そのタイトルを思い出した。
こういうことを繰り返し、記憶と忘却とのはざまで事実はあいまいになり、証人不在となり、そうしてひとつひとつ泡のように消えていく。

これを書いている最中、数曲の音楽が脳内を流れた。
サイモン&ガーファンクル「四月になれば彼女は」、アッコちゃんがカバーした細野さんの「終りの季節」、幸宏さんの「SAYONARA」など。。。どれも愛する曲。
しかし、今言った「明日になると、今日までのことがいきなり寸断される」不思議には、感傷的でお涙チョウダイで欺瞞的な感覚は含まれていない。

草木生き物と相反する世界に嫌悪する人間社会の春風景がある。どうせ、今年もその世界に進歩はない。懲りない連中とかいろいろ。
「新生活」とダマされ・着慣れず・折り目が付いたままの服を着た者&それらを煽る者たちの引き起こす、周囲を巻き込む騒音や公的犯罪。それに拍手応援をするフリをしながら、今までのことを平気で捨て去る者。悪事の密の味を味わう者たち。カネと私利私欲にまみれ、クソにまみれ生きるドレイたち。

そんな者やコトなどには一切関心がない。
私は花粉症ではないが、吐き気をもよおすことが多くなる季節はつらい。へどが出る。

今日の音楽夜話
1980~1981年、PILやトーキングヘッズなどがリズムをキーとした素晴らしい作品を出す中、ロバート・フリップはリーグ・オブ・ジェントルメンなるユニットを作る。その名義でのLPレコード作品を1981年購入するが、当時、大枚はたいた割の中身の悪さにがっかりした。(このLPレコードは中古屋さんにその後売る事にした)
数曲はある程度メロディーやリズムも面白かったが、それ以外は「何とかしてリズムを繰り出せないか?」という「頭でっかちな脳で考えた」リズムへの実験そのもので、決して面白いとは言えない作品だった。フリップの狙いは分かっていた。

この頭だけでリズムと悪戦苦闘する白人的ありさまは、その直後意外な形で変化する。
それがキング・クリムゾンの再結成であり、フリップがリーグ・オブ・ジェントルメンで突き抜けなかったリズムへの挑戦は、トーキングヘッズチームだったエイドリアン・ブリューを引き入れることで展開した「ディシプリン(規律・訓練・鍛錬)」である。
多くの者がいきどおり・文句を言った再結成作品「ディシプリン」。
「これはキング・クリムゾンじゃない。」「フリップはエイドリアン・ブリューを利用し、自らの行き詰まりを打破した。そんなところだろうか。」と言った具合にして、“レッド”までのファンや評論家がみなそう言う。
そんななか、初めてリアルタイムでクリムゾン新譜に立ち会えた自分は困惑するが、(難解な部分もあれど)その新生キング・クリムゾンの音を楽しみ・聴いていた。

■キング・クリムゾン 「ディシプリン」1981■

この頃、白人音楽と黒人音楽との関わり合い、音楽の在り方が論争となっていた。
そんな中、フリップはリズムを獲得すべく、白人が決して越えることが出来ない黒人音楽を越える一つの方法として「ディシプリン(規律・訓練・鍛錬)」という方法論を展開した。
当たり前と思われるかもしれないが、ひたすら訓練を続けることで道は開かれる。渋谷さんは当時そう言っていた。
コメント
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