こころとからだがかたちんば

YMOエイジに愛を込めて。

クロスオーバーイレブン  ~定番のブリッジ曲~

2007-07-17 22:28:56 | クロスオーバーイレブン


クロスオーバー・イレブンには、よくかかる曲があった。
「選曲」というもの、40分なり45分なりを1つのシナリオや流れで繋いでいく、音楽のみでの番組の場合、その「流れ」を繋ぐ「ブリッジ」=橋 のような音楽というのが大事である。

自分は昔から、自分がDJにでもなったように、「選曲家」になったかのように、頭に選曲の流れを思い描いて、よく、ノートにその選曲を書いたりした。

今も、友人などに、そういうCDを作ってプレゼントしたりしている。

DJにも、選曲家にもなれなかった自分が、それでも思い描くイメージの投影。

***

クロスオーバー・イレブンの選曲は、よく小倉エージさんがやっていたが、そういう選曲の中の「定番」の1つが、キャメル(Camel)の「セルヴァ(Selva)」という名曲だった。
アルバム「シングル・ファクター」【写真】(1982)に入っている曲。

メロウで叙情たっぷりの甘いギターのインストだが、この曲は、クロスオーバーイレブンではよく聴いた。



キャメルには、もう1曲、クロスオーバー・イレブンの定番がある。
アルバム「ヌード」【写真】(1981)の「島の風景(Landscape)」である。

まさに、島から、夜の海と月を見ているかのような優しい曲である。
フルートが美しい曲だ。

このアルバム「ヌード」は、戦争の終焉を知らぬまま、戦後も兵士として、島に潜んでいた小野田さんのことをテーマにしたアルバムである。

***

キャメル自体は、いわゆる「プログレ」に属するバンドなのだろうが、余りそういうにおいの音楽が好きではない自分は、この2曲だけで充分である。

ラジオ番組の楽しさというのは、こういう自分が知らない曲に出会う楽しさである。バンドを知り、アルバムを買って聴く、という行為ではなく、
「何の前触れもなく」突然、「これ、美しい曲だなあ・・・」と偶然出会う楽しさである。

クロスオーバー・イレブンには、そういう楽しさがあった。
そういう機会を多く提供してくれた、この番組はやはり、自分にとっては、いつになっても偉大な番組であったと思うのである。
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6 コメント

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おっ!懐かし。 (未来楽)
2007-07-18 01:08:44
クロスオーバーイレブンは、とても懐かしいですねー。選曲がいいので番組を丸ごと録音するだけで、一枚のコンセプト的アルバムが出来ちゃいましたね。私(男です)もDJにも選曲家にもなれず、熱心に構想しそれを選曲しそして録音したディスク(テープ時代も含む)を自分以外の音楽趣味が合う人に聴かしていました。自分で思うに最高の選曲の出来ばえを何とか伝えるのが本音でしたが、ちょっと寂しい事に相手はさほど感動してくれないのが現実でした。

キャメル、詳しそうに思いましたが、深入りされてなかったのですね。私は、昔一時夢中になった時期があったもんで…。
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未来楽さんへ (かたちんば)
2007-07-18 02:04:17
お越しいただいてありがとうございます。

そうそう、自分がかなりの労力とセンスをかけて、作ったCDを、結構相手は感動してくれません。

1つには、それくらい、流れが出来すぎているという場合もあるのでしょうが・・・・
こないだ若い後輩に作ってあげたら、「途中までハッピーな感じだったんですけど、途中から、変な曲入って、残念ですね」(ガクッ)といわれてしまいました。

なかなか、選曲のセンスを伝えるのは難しいものです。

キャメル、そんなに知らなくてごめんなさいm(_ _)m
この2枚は知ってるんですけど、まだ自分の中でこなれていない感じで・・・書きたいくらいに何か見えてきたら、また書きますね。
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再び。 (未来楽)
2007-07-21 01:52:12
録音の件、同じ事をなさっておられるので、何か親近感を感じました(^-^)。

キャメルは、今特に聴いたりしている訳ではないんですよ。でもエレクトロ、シンセ、プログレ周辺は時代に流されず親しむ事ができますね。タンジェリン・ドリームとかも再注目したいところですが、CDショップには昔ほど彼等のアルバムが並んでいないので、ガックリです。関東エリアはそうでもないのかも知れませんけど、こちら関西エリアでは乏しいです。売れていないタイトルだけ残っている感じです。レコードをわざわざ取り出して聴くなんて面倒な事はしないのでやはりCDで持っていたいですね。

それとジャン・ミッシェル・ジャールも結構再注目してまして、初めて見た彼のライブDVDもシンセの王道ぶりをたっぷり楽しませてくれたライブでした。

一方的なコメントになってしまてすみません。
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未来楽さん。ありがとう。 (かたちんば)
2007-07-21 04:19:58
このしょうもないブログを、孤独に続けていて、唯一、楽しいのは、こういう「仲間」に出会えるときがあることです。
それはスペースや時間を越えたものです。

僕も5年大阪にいたときは、音盤を見つけるのに苦労しました。
扇町、というか源八橋の近くに住んでいたので、てくてく梅田まであるいて、ニューウェイブなら「ソレイユ」か、梅田の地下の中古屋さんか、そんなところを見て歩きました。

でも、東京も、今は、自分のような趣味の人間には、音盤を見つけるには苦労します。希望のモノを置いている店は少ないし・・・・。これからは、そういう趣味に傾倒したお店か。もしくは、アマゾンのようなネット販売の方が見つけやすいので、そういうものが生き残るんでしょうね。

ジャン・ミッシェル・ジャールは、「磁界」に入っている「ザ・ラスト・ルンバ」という曲が、自分は一番ダイスキデス。

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再び2。 (未来楽)
2007-07-23 14:02:09
以前大阪にいらしたんですね。関西エリアでごまかしましたが、実は私、大阪在住なんです。しかも源八橋を東へ渡って…ちょっと真っすぐ行って…右へ曲がって……その辺です。

最近は、ほんと欲しいCDがこちらでは見当たらなくなりましたねー。少し前は、わざわざ東京へ出向いてまで買いに行ってた時もあったぐらいですよ。今はおっしゃるようにネット通販などしているんですけどね。

まだこの日付に居残ってコメントしましたが、よかったのでしょうか?
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未来楽さんへ (かたちんば)
2007-07-23 18:26:58
大阪には、5年いました。

源八橋を渡るというと、桜ノ宮ですね。
僕は、源八橋西詰の交差点曲がってすぐ、今あるのかわかんないですけど、ファミリーマートあるマンションの最上階にいました。

確かに、大阪に居たときは不便感じましたね。
梅田に行くと、阪神百貨店の2階にブリーズという輸入盤屋あったのですが、自分の好みのものは見当たりませんでしたね。

もう96年3月に大阪を去ったので、11年たっていますから、今どうなっているのかわかりませんが・・・。

確かに当時は、お盆などに実家に帰るとたんまりレコード買って新幹線乗った記憶があります。
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