フェルナンブーコの二胡作り始めました。
たぶん、世界初でしょう。さすがの中国人も、かのフェルナンブーコを二胡に作ったりはしないでしょう。
なんと、もったいないなんとバカなことをと言われるのが落ちです。
真面目にまじめに生きてきた私が、人生初の馬鹿な事をやったと、少しは後悔しているほどの馬鹿さ加減とも言えます。
フェルナンブーコというのは、ブラジルボクと昔は呼ばれ、ここからブラジルという国名が出来たといわれる木です。
1800年代の半ばまでは、ほとんど染色の材料として、ヨーロッパで使われていました。(とてもきれいな赤になります)
ヴァイオリンの弓は1800の中半ばになって、フランソワ トールテによって、今の弓の形になりました。が、彼が最初にこの木を使ったのかどうかはわかりません。
今日本にはよほど古い物が、どこかの倉庫に紛れている以外、全くありません。( ある会社が弓の原料として確保しています、交渉したのですが、、、)
以前、会員のかたか紹介されて購入したフェルナンブーコがありましたが、これはヴァイオリンの弓を作りました。
残念ながら2本取れただけでした乾燥のさせ方が悪かったのかあるいは単に放置してあったのか、
弓を専門に作っている友達に聞いたところ亀裂が入るのは当たり前の材だそうです、ある意味ヴァイオリンの弓ぐらいの大きさでしか取れない木なのかもしれません。
フェルナンブーコの良さは粘りと硬さです、音の通りが一番良い材とされています。
確かに弓に作って端の方をもって、はじいてみると、手に伝わってくる振動の大きさという点では、他の木ではチンチャン化、ホンジュラスローズくらいです。
しかし、細くできるという点ではこの材にかなうものはありません。
そして不思議な事に、チンチャンやホンジュラスなどより、軽いのです。
軽くて強くて粘りがあって、硬い、そして音の通りが良いとしたら、これはもう二胡を作ってみるしか仕方がないでしょう。
しかし、ほんとに探しに捜して、手に入れた材の金額は、、、、!!(また、ほぉさんに怒られました、タロ若にも)
まあ想像して下さい、
ヴァイオリンの弓をこのくらいの材で作ると、100万は最低します。
綺麗なのは当たり前、これで、鳴らなければ、バイオリンの弓に作り替えます。棹だけで二本はつくれますから。
4月12日「日本の二胡物語」ショートバージョン。ゼノカルテット+。
当日お目見えします。