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なんだかあまりきれいでなくてごめんなさい。
これは、本体は花梨の二胡です。
その上に塗装がしてあります。
以前は何でこんなごまかすような塗装、ようするに、安い木(花梨など)を少しでも良く見せるように、塗装がしてあるのだと考えていました。
勿論それもあるとは思います。
見た実の綺麗さというのをとても重要視する国ですから、何から何までキンピカ。
しかし、差最近、桐子さんに頼まれて、ピンクの二胡を作ってから少し考えが変わりました。
ヴァイオリンを始め、琵琶、ギターウクレレなど、木で出来ている楽器は塗装がしてあるのが当たり前ですね。
ヴァイオリン等はむしろその塗装が命とも言われます。
ストラデバリウスのあの鳴りと、響きと、音色の秘密は塗装にあるといまだに考えている人はとても多いのです。
白木のヴァイオリン(塗装する前のもの)やギターは、とんでもなく良く鳴るのです。
音が大きいとも言えます。
ただ雑音が多く、なんだか大声でわめいている感じです。
まあ、品が無いといえば品が無いでしょうね。
それが塗装すると、音は大きいけれど、オペラ歌手のように響きます。
楽器の一部がなっているというより全体に一つの音色に収まります。
このことはピンクの二胡を作る過程で同じ感触を得たのです。
これは人口皮(CDM)を作る時も同じです。
最後の紙を張り終えて、弾いてみるととても良くはなるのですがどうも今一つ品が無い、
押さえた大人の音にならないのです。
蛇皮の二胡の張ったばかりの新品と同じような音です。
まあ、弾き込めば納まるかと思いきや、これが結構時間がかかります。
そこで、表面に,金属の箔を張りました。
ここで豆知識、金属箔は闘争の巻くより薄いのです。箔を張るというとなんだかすごい暑い物という気がしますが拍の方が塗装の10ぶんの1くらいです。
すると、なんと!とんでもなく良い音がします。
何年も弾き込んだ二胡の音になります。
木の方もそうですね紫檀と言い、老紅木と言い同じマメ科の木なのになんだかなり方が随分違いますね。
同館の多さというのもありますが、油分の量の違いというのが相当大きいのです。
油分の多い木は、表面はオイルしあ替えのようになっていますからそれだけでもう塗装したのと同じなのです。
木の内部の油分が表面で固まって黒くなり、最初は赤かった紫檀が黒く成りはじめると、音はとても良く鳴ります。
この効果が塗装にはあるのだと気が付いたのです。
塗膜や金属箔が木の持っている様々な振動を統一するのだと思います。
これはピンクの二胡を作っていても感じました。
白木のチーク材の二胡でしたから音は大きいのですが、、、
塗ってみると、これはもう紫檀のような音です。
面白いのは塗料の種類を買えても音色が変わります。
ラッカーのような軽い塗料ですと、老紅木のような響きになり、ウレタンですと紫檀のように響きます。
色々種類の塗料を試すこと4回、ピンクの二胡が完成しました。
これは是非音を聴いてください、桐子さんのアップした物があるはずです。
まずは彼女のHPへ。
http://lineblog.me/kiriko/archives/1045557768.html