二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

福音弓、再び??

2016-03-22 11:54:27 | ■工房便り 総合 
毎週のように、福音弓の注文が来ます!

日曜営業日には、必ずと言ってよいほど、福音弓のお試しの方がみえます。

そしてメールでも、関東以外の方から、福音弓のお問合せが来ます。

ご自身の楽器を持ってこられない方でも、福音弓を試して、

光舜堂で弾いた時には確かに、なかなか良い弓だなと、思う程度でしたが、

お帰りになって、ご自分の楽器と弓を弾いて、福音弓はとても良い弓だったのだという、ご意見と、

製作依頼が後から来たりもします。

良い弓は、良い楽器以上に、弾き易さを実現します。

そして皆さんの演奏レベルを上げていきます。

無駄な力が入らないので、良い音になりますし、

一音をしっかりと鳴らしてくれます。

とは、判っていても、実際問題、私の仕事の第一は、

楽器の修理と調整です。

胴が割れたり、皮が緩みすぎたり、棹が曲がったり、

これは真っ先にやらなければいけないことでしょう。

多少木工の知識があれば、胴の割れなども直せます。

しかし木工として直したとしても、楽器として直ったかというのは別の事です。

本来は楽器を修理すると、破損していた時より良い音にならなければいけません。

当然ですね!

破損状態で弾いていたのですから。

でも、どこかの楽器屋さんで、破損を直しても音は元に戻らない

あるいはさらに悪化するなどと言う楽器も、うちには持ち込まれたりします。

こういうのは大概、一か所を直したおかげで、他のところに無理がいってしまったような場合です。

一か所が強くなって他が割れた、などということもあります。

勿論楽器屋さんとしては言われたところを直すのが仕事でしょうから、そこだけを直すのでしょう。

でも結果としてほかに無理が行くとは考えていなかったようなのです。

経年変化で、胴の継ぎ目のボンドあるいは膠が弱くなったとしたら、他は?と考えるべきなのですが、

右ひざを痛めてしまって、腰まで痛くなったという経験のある方はたくさんいらっしゃいますね。

膝だけ直しても腰までは直りません。、、

楽器の場合も同じですが、叩いて確かめればわかるはずなのですが、、、

まあ、そんなこんなで、二胡医の私の仕事としては、修理調整が一義であるはずなのですが、

福音弓どうしても作ってほしい、駒も、というご期待がを、ほおっておくわけにもいかなくなってきたようです。

とにかく中国からの材料の輸入というのは、大変です。

頼むたびに金額が上がります、買い取る量も増やせ、金額も高くする、

コレ一年ごとにというのならまだかわいいですが、数か月単位で言われます。

それでいて、質は落としてきます。

おかげで金額が今の状態ではやっていけなくなってきています。(この辺のことは、近いうちにほぉさんが書きます、流石に値上げ反対の旗がおられてしまいました、どちらが経営者かわからない)

(材料だけではないです楽器もです、この数年間の楽器の値上がり気が付いた方もいらっしゃると思います、今青手持ちの楽器大切にしましょう))

福音弓の場合、弓毛が張替えられます。

弓の毛が張り変えられるというのは、光舜堂だけなのです。

いずれ、すでに作った福音弓の弓毛の張替というのが来る時期になるでしょう。

早い人であと2年ぐらいですかね?(丸4年経ちますからね)

もうすぐ作り始めて2年になりますが、作った数750本(廃棄した弓の材用750本( ノД`)シクシク…)

いろいろ考えて、弓毛の張替が来はじめるまでは新規の福音弓も作ろうと思います。

たぶんそれは皆さんのお役に立つことと考えています。

そのためには、たぶん、また二胡姫さんの力を借りないと、いけなくなるでしょうね、(受注作業や発送作業などかなり大変になりそうですから)

何しろ爺婆二人で、作っているだけですから。



Comment    この記事についてブログを書く
« 3月13日(日)エサやりに... | TOP | 駒は育てる、楽器も育つ、腕... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | ■工房便り 総合