二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡の音の大きさは!その2.

2015-02-23 14:13:23 | ■工房便り 総合 
擦弦楽器の音の大きさと言うのは、結局のところ、振動板の大きさに比例します。

と、言いながら、考えてしまうのは、二胡それぞれに音の大きさが違うということが一つ。

そして、弾く人によって音の大きさが、同じ楽器でも相当に違うという事です。

まず、弾く人によって音の大きさが違うというのは、私が見せていただいたところ、

一音を出すための弓の使い方の違いということが言えます。

一音を全弓を使って弾ききれば音は大きくなります。

同じ長さの音でも、弓の長さ全部を使うのと、弓の長さ、半分を使うのとで音の大きさは変わります。

このあたりのことは、先生の領域ですから、先生にきちっと聞いてください。

二胡としては、同じ大きさの楽器であるにも関わらず、音の大きさが違うというのは、

胴の木の厚み、そして皮の厚みの違いにもよります。

皮が厚いと、音は最初の内は小さいです。

これが弾き込んでいくうちに、皮も柔らかくなってくると、音はとても大きくなってきます。

全ての二胡に言える事ですが、弾き込んでいくと、音は大きくなります。

それは皮の振動が大きくなるからです。

二胡を買ったばかりの時には、音は小さいです、それは皮が硬いからですし、音色も硬いです。

その硬さは、皮の小さな振動だけで出てくる音きりならないからです。

様子類皮の振動の一部の音きり出てこないからと言うこ事がいえます。

弾き込んでいくと皮残部の振動の音がしてきますので音も大きくなってきます。

弱音器を付けると、本当に皮の硬い所の音きりしませんね、ですから、何となくミーーーンと言う硬い音きりしません。

二胡が十分に鳴って、その音を小さくするというのは、相当難しいことかもしれません。

今考えている、今作りつつある消音二胡、小音二胡を作るために、今は自分でこうやって音の大きさが何処から来るのか考えている過程を書いています。

二胡のあの大きさがある限り、どうしても音は大きくなってしまいます。

基本的には、皮の大きさの問題なのです。

方法としては、弓をとても小さく使って一音を出す方法と同じ事になるのかもしれません。

本当にピアニッシモに弾くというのは演奏上とても難しすぎます。これで一曲弾ききる人と言うのは相当なレベルの人でしょう。

バッハのアリアの最初の9拍をずーっと弾いているような感じになってしまいます。

二胡の音でありながら、なおかつ普通に弾きながら、ピアニッシモで全曲を弾ける。

そういう、二胡を作れるものか、今のところ全て失敗です。





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