二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

5月12日(日) 新商品 『 麗風 』 は、やはり良い弓だった♪ 11:00~17:00

2019-05-18 13:35:13 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
去る5月11,12日は日本三大祭りの神田祭でした。
ご存知、光舜堂の店舗所在地は神田須田町ですので、神田明神の御膝元。
祭られている平将門さんは弓矢の名手でもありました。
光舜堂は渋谷から神田に移転して来た年に福音弓を完成させたりで、
弓にご縁が深くなりまして、これはもうご挨拶せねば、と、
日曜日の営業終了後に店主に余力が残っている時には度々、
てくてく歩いて将門さんの所へ訪れています。
しかし、天下の神田祭の真っただ中に行くのは今回が初!
「音風と麗風が完成した事だし、今日も行こう!」
と下町生まれの血が騒ぐ店主に促されるも、引きこもり気質のワタクシは
「よりによってお祭りの日に行かなくても。。。」と渋々。
いや、凄かった。人も多くて。活気に溢れていて!
でもやはり、
御神輿は店の奥からガラス越しに見るくらいでいいです(笑)



そんなわけで、12日は、
営業時間中も、店の前の大通りを大小様々な御神輿が
ひっきりなしに通りまして、まぁ賑やか、賑やか。
よくわからないのですが毎年御神輿ルートが変わるんでしょうか???、
今年は例年より中央通りを通った御神輿の数が多かった気がします。

そんな喧噪の外とは対照的にひっそりした店内。
実は、ある人とのお約束がありガッツリ時間を空けておいたのですが、
そんなところに突然のご来店は、
渋谷初期店舗時代からの長いお付き合いのAさん!
巷をザワつかせている新しい福音弓が気になってと、
お試しにいらっしゃいました♪
「実はちょっと最近モチベーションが下がり気味で。。。」
なんて話をしていましたが、Aさんはかなりお上手な方なんですよ。
『麗風』を気に入られて、ご注文。
それでかなりヤル気スイッチが入ったと思うのですが、
運の良いAさんには、この日は更なるパワーチャージが待っていました。



そのパワーの源、ご来店。
陸二胡くんが、『麗風』を受け取りにやって来ました。
日本語留学の為に来日中の陸二胡くんは、
中国の動画サイトで18万人のフォロワーを持つ人気二胡奏者さんです。
しかしこの日、同席してくれるはずの桐子ちゃんに急用が入ってしまい通訳不在!
「ほぉさん、ごめんなさーい!」との桐子ちゃんからのLINEに、
「いいよ、いいよ、逆に陸くんは日本語上達のチャンスでしょ(笑)」
と桐子ちゃんには言ったものの、さて???



光舜堂には、結構、英語や中国語が堪能なお客様がいらっしゃる事が多いです。
ところが、よりによってこの日は誰も外国語が出来ず。
いやいや親しくなるのに言葉は要らない!頑張ろう!!
ということで、筆談とゼスチャーも交えて、陸くんスペシャル仕様の『麗風』に、
いろいろ使った使用感に対するご意見を伺う時間となりました。

陸くんの演奏を見て、体格も考慮に入れて彼仕様に作った『麗風』は、
通常の物より竹を強くしてありました。
「思った事を何でも言ってね」
ということで弾いてもらいましたが、あらゆる技術に対してクリア!
しかし重音で、「ん、ん、ん、、、、」
「あー、重音は無理だったかぁ、でもね、特別仕様にすれば出来るんだよ、
桐子ちゃんのは出来るようにしてあるし」
ということで、応急処置的にその場で手を入れると、OK!
でも、ちょっと、重いかな、、、速い弓はバッチリ、でもゆっくりは重い、、、
「そうかぁ、重いかぁ、、、わかった、陸くんのは作り直しだな~」
そう言って話しているところに、Bくんがやって来ました。

Bくんは、現役大学生です。
中学時代に二胡を始めたものの、2年間ほどグループレッスンを受けた後は独学、
なのにハイレベル、という非常に珍しい経歴です。
そんなBくんのレベルの高さに陸くんもビックリ!
歳の近い彼らは直ぐにうちとけて仲良くなっていました♪

Bくんも、新しい弓には興味津々でご来店。
そこで彼には商品サンプルの方の『麗風』を渡すと、「弾きやすい。。。!」
でしょう、でしょう?と話していると、陸くんがどれどれと興味を。。。
そしてサンプルを弾くと、「弾きやすい!」とニッコリ。
え?! これ? 陸くんも、これでいいの?!
再び『陸スペシャル麗風』と弾き比べてみた陸くん、
「こっちがいい」とサンプルの方に軍配☆
そして、「これなら全部のアクションにOK!」と断言。
それを聞いた店主は
「えーーーーーー?!なんだー?!そのまんまで良かったの?」
とすっかり肩すかしを受けてガックシ脱力(笑)
でもそれって、『麗風』という商品が良い物だと益々証明されたという事ですから、
ワタクシとしてはニヤニヤしましたが。
まぁ店主も『陸スペシャル麗風』に熱意を込めて製作した分はガッカリでしたが、
『麗風』に対する自信は更に付いたようです。

という事で、
陸くんの為には、また改めて、『普通の麗風』を作る事になりました。
(※ なので、まだ今の演奏動画で使用している弓は『麗風』ではありません。
月末頃から使い始めると思うので、そしたら今のと聴き比べてみてくださいね☆)

「こっちは、たぶん、私の先生、好き。」

と『陸スペシャル麗風』を指して言う彼の“先生”とは、ジョージ・ガオさんです。
ジョージさん、ご注文お待ちしてますわ(笑)

※追記 
数名の方からご指摘いただきまして、「重奏」と書いてしまった単語を「重音」と訂正してあります。ここに追記してお詫び申し上げます。
また、陸くんスペシャルとして用意した弓は色々特別仕様でしたので重音が出ませんでしたが、スタンダードな商品は、この記事に元から書いてある通り、重音は出せます。



その後はご来店中のお客様達と、陸くん、Bくんで合奏。
先出のAさんにも刺激的なヤル気充電となり、とても楽しい交流でした。
うん、ほら、親しくなるのに音楽があれば言葉は要りませんでしたね♪
この日ご来店の皆様、ありがとうございました!



あ、今週中に出そうと思っていた『超軽量シングル二胡ケース』限定色の告知、
出しそびれましたので予告の画像をば。


coming soon!


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3 Comments

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Unknown ()
2019-05-19 07:32:08
重奏って、戦馬奔騰とか新賽馬で使う、竹を外弦で弾く演奏法の事?普通の麗風じゃ弾けないの?
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Unknown (重奏)
2019-05-20 13:18:03
本文中の”重奏”の意味を教えて下さい。


試奏用サンプルに持ち換えて陸二胡さんは”重奏”が出来ましたか。


それとも、やはり特別仕様で無ければできないのでしょうか?
返信する
あさん 重奏さん (nisino )
2019-05-21 18:17:27
、ほぉさんが訂正してお詫びしましたお湯に重奏ではなく、重音奏です。たん丹に重音ともいうかもしれません。
弓の竹と毛を同時に、内元素と弦に当てて弾く奏法のことです。
ちなみに、本文を読んでいただければわかります通り、麗風及び音風のスタンダードなものは、要するに今販売しているものは、重音奏ができます。
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