こんな、画像が出てきまして。
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これはもう40年以上前に作らせてもらった、ガスパイプオルガンです。
ガスミュージアム(小平市)に置いてあるのです。
これが私の作った楽器関係の最初になるのですね。
ガスパイプオルガンはガラスのパイプの中でガスの炎が燃えてそれが揺れることでガラスのパイプが音色を響かせるのです。
鍵盤を弾くごとに炎が長くなり、綺麗な音が響きます。
ガスパイプオルガンはヨーロッパでは20世紀の初めころに作られていたようで、それを日本の技術者が再現したのです。
鍵盤はガスを燃焼させるためのスイッチになっているのです。
でも不思議なことに、この鍵盤を置く台や周りのカバーの形が変わると音色も変わるのです。
まあ、楽器ですから当然と言えば当然なのですが。
ガスのパイプの音色というのはかなり単純、純粋、シンプルなものですが、この周りの木部の形で音色が豊かになるのだと担当者の方といろいろ話し合ったのを思い出しました。
そこで少し彫刻を入れたり、曲面のふくらみを持たせた形になったのです。
楽器つくりは楽しいですね。
もうこんな大きなものは作れませんが、二胡造り頑張ります。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ