二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

凄いですね!

2014-08-20 09:15:02 | ■工房便り 総合 
今手元にある二胡の弓です。全て弾いて試してみたものです。

凄いと言って、何がスゴイかというと、福音弓発売前にもう批判が出ていますね。

なんだかとても嬉しくなってしまいます。

それだけ気にしてくれている方も多いのかと!

まあ、いずれにせよ、気になる方は弾きにいらして下さい。

まず批判の一つは、値段が高い!!

この画像の弓の数、76本あります。

今まで廃棄した物が、既に、自分で仕入れた物の内20%はありました。

又ある先生からお預かりした物50本の内、30本は廃棄しています。

いままでに購入して試し弾きした物、300本。

お客さんの弓を弾かせてもらった数、1000本以上でしょう。

これらが、私の二胡弓の経験です。

二胡の弓は、まだまだ不安定です。

いくら同じメーカーから買ったとしても同じ弓が来るわけではありません。

これはヴァイオリンなどでも同じことが言えるのですが、まだ新しいのに弾いていて壊れるなどちうのは無いですね。

私自身、この3月くらいから、二胡の弓を始めて毛替えをやってみました。

最初の内は一日かかっても思うように毛が張れず、とんでもなくイライラしましたが、まあ最近はどうやら小半日かければ一本の弓を作れます。

私の知り合いのヴァイオリンの弓の毛替えの人たちが、二胡の弓の毛替え頼まれて、もう二度とやらないというのがよく解りましたが、この弾き易い弓を作るということは私の義務だと思っています。

ですから、この金額で(18000円)で抑えたのです。

考えてみてください誰がこれだけの数の弓を試しに購入して弾いて試したことがありますか。

ましてや今高級な二胡弓として販売されている物は、もう既に16000円以上、下手をすると、うちのと同じくらいの金額の物があるのです。

大体が人件費が、日本の十分の一以下の中国で作ってですよ。

弾き易さと言う点ではこの福音弓は、これらの二胡の弓の何倍も弾き易い物です。

勿論学術的に研究して、力のかかり具合重さのバランスなどいう人はいるかもしれませんが、今の二胡の弓にそんな学術的な科学的なデータを基にして作られているものなどありません。

ヴァイオリンの弓でさえ良い物は経験と勘で作られています。

結果、良い弓は力学的にこうなっていると言うだけでそのデータを基にしたとしても、天然の木で作る物ですからデータ自体が当てはまる物がほとんどないのです。

二胡弓自体に良い弓のデータと言うのがありません。

ましてやヴァイオリンの弓とは弾き方が違います、ですからヴァイオリンの弓のデーターと言うのはあてにはならないのだと思います。

結果この数の弓を購入して試してみました。

メーカー自体データーなどは考えてもいないで、何となく誰の作った弓は弾き易いと言われていても、同じメーカでも本当にさまざま問題は出てきます。

以前ある先生からこれは今中国の演奏家のほとんどが使っている弓だから、私ののいない間に販売して下さいと預かった弓でさえ、その5分の3は私は廃棄しました。

大体が仕入れた竹の三分の一くらいは破棄せざるを得ないのです。

馬毛にしろ100本単位でしか仕入れられないのです。

その毛にしろ今までの二胡に使っていた弓毛とは耐久力が3倍は違います。

何よりこの福音弓に松脂を付けようとして新しい松脂で10本くらい試しますとともう松脂は、3mm位も溝になってしまいます。それほどこの毛は強いのでです、引っ掛かりが強いという事です。

ですから今まで真剣に練習すれば半年ももたなかった弓が、約その3倍くらいは持つのですから、皆さんにとっては十分採算に合うと思うのです。またそのような金額に設定したのです。

高いけれど、長持ちするし弾き易いし、毛も張替えるとしたら、結果やすくなるはずなのです。

この福音弓にいろいろ批判のある方もいると思います。

どうぞ、その方たちは今までの弓の中から探して良い物を使って下さいませ。それに行き会うまでどの位の金額になるのですかね?

なれない弓ですと今までの弓で弾いて来られた方は、、弾き易いと言っても違和感を覚える方もいます。でもあるプロに言わせると一日あれば慣れるそうですがハナから、頭から否定する人には、何日たっても難しいかもしれません。

でも私が考えているのは、どの弓を買えばよい音になるのかとか、弓は交換するものなのだと、二胡を弾き始めて4,5年して知った人たちや、
定年間近で二胡弾き始めて、ナントか二胡の音色を出したいと願っている、日本人の二胡弾きの90%くらいの方たちに、なるべく私も大好きな二胡の良い音を出して楽しい二胡人生を送ってもらいたいと考えているだけです。

まずは試してみてください。それからのご批判は甘んじてと言うか喜んで聞かせていただきますし、

たとえ遠方の方でも、西野は信じても良いと言う方には送ってでも、販売しようと思っています。

発売前に批判されるとは思いもよらなかったので、つい、、、失礼しました。















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