理由は、有難くて!
二胡を作ってきて、もうすぐ8年になります。
中国屋楽器店のショウホウさんに、半ばおだてられ、二胡を作って来はしたのですが、、
しかし、今回、、
発売開始から3日で、SOLD OUT。
嬉しいのが半分、驚いているのが半分!
いくら自信を持っていたとしても、いまだ弾いた事の無い人が、日本人製作の二胡を通販で購入して、いただけるというのは、
物つくりのこの60年の人生でも、眠れなくなるほどうれしい事です。
たぶん皆さんに想像つかないでしょうね。
光舜堂を始めたころは、批判の方が多く、日本人の作った二胡など、
あんなものは二胡ではない。
批判の嵐でしたから。
今回関西へ調整会で行くにあたって、何を、どの楽器を持って行こうか迷ったのですが、
たまたま、鳴尾さん率いるゼノカルテットの演奏会があるという事でしたので、
いつも、新しい楽器が出来上がると、いろいろ試してもらっている鳴尾さんにも会えるという思いで、
最新バージョンのチンチャンの人工皮CDMを持って行きました。
「出来たら、ジョージガオさんの人工皮二胡と比べて下さい」
図々しくもお願いして、内心ひやひやしながらも、ジョージガオさんの新しいオールプラスティックの二胡と、対戦??
その場にいらした方が、CDMを弾いて、「何だ普通の二胡の音ですね」
なんだか少しがっかりしたようでした。
(もし引き比べた結果が気になるかたは、その場にいらした方に聞いてみてください)
もっと鳴るようにできないかとあるプロの方は言っていましたが、今回は逆に抑えるのに苦労したのです。
CDMは押さえないと音が割れてしまうほどの爆音になります。
ジョージガオさんの二胡は別格として、普通人工皮の二胡と言えば比較的安い物が多いです。
ですから今回の金額、いくら福音弓付とは言え普通の人工皮の金額を想像していた方には驚く数字かもしれません。
でも弾いてみてください。
鹿皮であったりケンピであったり、あるいはケプラー繊維の布であったり、ポリエステルの布であったりする蛇皮以外の二胡は、どうしても音が軽めです。
それは、一枚の布地や皮であるため、蛇皮の鱗のある多重構造の音が出ないからでもあります。
普通の二胡の音になる人工皮が出来ないかと、この4年ほど沢山の研究を積み重ねてきました。
一つには、日本で蛇皮を手に入れるのがとんでもなく大変だということ、そして高くなる一方だということ、
いずれは他の打楽器などと同じように、人工皮が主流になっていくだろうと想像できること。
これは致し方ないですね。
そんな何十年先かも知れないかもしれない事を考える必要もないのかもしれませんが、
売れない二胡屋としては、研究を続けるのも、売れないことを嘆いていたりすることより、よほど二胡作りに励みになるからでもあります。
様々な二胡教室で、その楽器は持ってくるなと言われたら、購入する人も減る一方、ましてや、二胡の売れない時代。
でも好きな二胡、健全に鳴る楽器を日本の二胡愛好家に届けるにはと言うことだけで続けてきた二胡作りです。
弓を作りはじめれば、竹が手に入れらないようにしてやると脅かされたり、
1000本単位でなければ売らないといきなり通告されたり。
販売も中途で解約されたり、かなりめげているときでしたから、今回のSOLDOUTは本当に嬉しかったです。
という事より、人は他人に認められて初めて自分を認識しますし、生きていく生きがいというのを見つけ出せます。
このCDMじっくり広がっていくと思います。
蛇皮の嫌いな人、海外に持って行きたい人、そして安定した楽器としての二胡を欲しい人。
蛇皮では鳴らしにくかった二泉二胡あるいは中胡等の低音楽器には張力をコントロールできる、CDMは最適ですから。
また育てるのに時間がかかる蛇皮より、最初から良い音の出ると言うのは、減る一方の二胡人口を少しは増やせるかもしれません。
今回二胡姫さんを通じてCDMをお買上げの方へ、私が生きている限りちゃんと面倒見ますから、
そしてもっと広がっていくという事も考えて、作り方もキチンと画像で残していますから、7,8年たって張替え時期が来ても心配はないです。
本当はお会いして感想なども聞きたいのですし弾いてみてびっくりするお顔もみたいのですが。
いつの日にか、光舜堂へご来店下さい。
ありがとうございました。
二胡を作ってきて、もうすぐ8年になります。
中国屋楽器店のショウホウさんに、半ばおだてられ、二胡を作って来はしたのですが、、
しかし、今回、、
発売開始から3日で、SOLD OUT。
嬉しいのが半分、驚いているのが半分!
いくら自信を持っていたとしても、いまだ弾いた事の無い人が、日本人製作の二胡を通販で購入して、いただけるというのは、
物つくりのこの60年の人生でも、眠れなくなるほどうれしい事です。
たぶん皆さんに想像つかないでしょうね。
光舜堂を始めたころは、批判の方が多く、日本人の作った二胡など、
あんなものは二胡ではない。
批判の嵐でしたから。
今回関西へ調整会で行くにあたって、何を、どの楽器を持って行こうか迷ったのですが、
たまたま、鳴尾さん率いるゼノカルテットの演奏会があるという事でしたので、
いつも、新しい楽器が出来上がると、いろいろ試してもらっている鳴尾さんにも会えるという思いで、
最新バージョンのチンチャンの人工皮CDMを持って行きました。
「出来たら、ジョージガオさんの人工皮二胡と比べて下さい」
図々しくもお願いして、内心ひやひやしながらも、ジョージガオさんの新しいオールプラスティックの二胡と、対戦??
その場にいらした方が、CDMを弾いて、「何だ普通の二胡の音ですね」
なんだか少しがっかりしたようでした。
(もし引き比べた結果が気になるかたは、その場にいらした方に聞いてみてください)
もっと鳴るようにできないかとあるプロの方は言っていましたが、今回は逆に抑えるのに苦労したのです。
CDMは押さえないと音が割れてしまうほどの爆音になります。
ジョージガオさんの二胡は別格として、普通人工皮の二胡と言えば比較的安い物が多いです。
ですから今回の金額、いくら福音弓付とは言え普通の人工皮の金額を想像していた方には驚く数字かもしれません。
でも弾いてみてください。
鹿皮であったりケンピであったり、あるいはケプラー繊維の布であったり、ポリエステルの布であったりする蛇皮以外の二胡は、どうしても音が軽めです。
それは、一枚の布地や皮であるため、蛇皮の鱗のある多重構造の音が出ないからでもあります。
普通の二胡の音になる人工皮が出来ないかと、この4年ほど沢山の研究を積み重ねてきました。
一つには、日本で蛇皮を手に入れるのがとんでもなく大変だということ、そして高くなる一方だということ、
いずれは他の打楽器などと同じように、人工皮が主流になっていくだろうと想像できること。
これは致し方ないですね。
そんな何十年先かも知れないかもしれない事を考える必要もないのかもしれませんが、
売れない二胡屋としては、研究を続けるのも、売れないことを嘆いていたりすることより、よほど二胡作りに励みになるからでもあります。
様々な二胡教室で、その楽器は持ってくるなと言われたら、購入する人も減る一方、ましてや、二胡の売れない時代。
でも好きな二胡、健全に鳴る楽器を日本の二胡愛好家に届けるにはと言うことだけで続けてきた二胡作りです。
弓を作りはじめれば、竹が手に入れらないようにしてやると脅かされたり、
1000本単位でなければ売らないといきなり通告されたり。
販売も中途で解約されたり、かなりめげているときでしたから、今回のSOLDOUTは本当に嬉しかったです。
という事より、人は他人に認められて初めて自分を認識しますし、生きていく生きがいというのを見つけ出せます。
このCDMじっくり広がっていくと思います。
蛇皮の嫌いな人、海外に持って行きたい人、そして安定した楽器としての二胡を欲しい人。
蛇皮では鳴らしにくかった二泉二胡あるいは中胡等の低音楽器には張力をコントロールできる、CDMは最適ですから。
また育てるのに時間がかかる蛇皮より、最初から良い音の出ると言うのは、減る一方の二胡人口を少しは増やせるかもしれません。
今回二胡姫さんを通じてCDMをお買上げの方へ、私が生きている限りちゃんと面倒見ますから、
そしてもっと広がっていくという事も考えて、作り方もキチンと画像で残していますから、7,8年たって張替え時期が来ても心配はないです。
本当はお会いして感想なども聞きたいのですし弾いてみてびっくりするお顔もみたいのですが。
いつの日にか、光舜堂へご来店下さい。
ありがとうございました。
老紅木CDM、私です(笑
どうしても弾きたくなってしまったので…
(私以外にも欲しかった人、きっといると思いますが早い者勝ちですからね^^)
届くのが本当に楽しみ!
西野さんの御苦労や研究の成果が形になってよかったですね~。
こちらこそありがとうと言いたいです。
下手っぴぃな私の元にきてしまいましたが
人前で弾く機会はたくさんありますので
CDMの真価を発揮できるよう精進したいと思います。
いずれ中胡の張り替えに伺った時、
老紅木ちゃんの感想もお伝えしますね。
でも、次は何時入るかとのお問合せが、、、次はたぶん5月の末くらいですかね、、弓に追われています。
西野さんのこの文章を読んだ夜、
感動して眠られませんでした。
私は紫檀のリノベーション二胡雪花購入予定者です。
購入が決まった時天にも昇る様な気持ちがしました。
去年から欲しくて予約していましたから。
私は光舜堂さんや二胡姫さんを信頼していますので、通販で二胡を買うことに不安はありません。
二胡姫さんからあの美しい胡が届いたら感想をご連絡しますね。
どんな音色がするのかワクワクしています。
いつか上京したら、光舜堂さんを訪ねてみますね。
ありがとうございました。
信じられて仕事が出来るというのが、物つくりとしては一番の幸せです。
今日は私もレッスンに行って、チンチャンのCDMを持って行きました、そしたら先生が音が育っていると、本来ならとても津おい音の出るチンチャンですが、甘く、先生の弾いているインドの小葉紫檀とほとんど変わらない響きでした。たぶん、CDMの方が蛇皮よりも甘い音がするみたいです。お手元に届いた時のビックリするお顔が見れないのが残念です。
たくさん弾いてやってください。