二胡工房 光舜堂

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光舜松脂について!扱い方!

2022-01-31 11:07:57 | 光舜松脂

光舜松脂は、天然で木の根元に溜まって、自然の雨や腐葉土の中で。数十年熟成されてきた松脂をモデルにして作り上げたものです。
なるべく自然に近い松脂を、温度管理や天然に土や木から得られる成分を含ませることにより、自然の中で松脂が変化していく状態を再現したものです。
天然に熟成されたものは、その年月の違いや土の違いあるいはその温度などによって,採取される物事に違いがあります。安定した性質ではありません。それを人工的に管理することにより大変安定した製品となりました。
現在販売されているものと違い全く松脂の成分以外は入っておりません。ですので、普通割れ止めや引っ掛かりのために混入されている油分などが入っておりませんので。油分による劣化というのは大変しにくいです。

特徴

光舜松脂二胡用は二つの種類があります。

一つは、天然熟成された松脂そのものと同じ質を持った、「0(ゼロ}と呼んでいるものです。
大変細かな粒子になっていますので、弦を振動させるときに非常に敏感に、あらゆる弦の振動を実現します。そのため大変ふくよかな音色になり、音の立ち上がりも早く、移弦などした時に滑るようなこともありません。
高度な技術に対応してくれますし、その技術を活かしてくれます。
音色重視の方にお勧めいたします。それと中国曲には合うのではないかと思っています。
京胡あるいは高胡にも合いそうです。
弓毛の質の強いもの、福音弓の光風・舜風・麗風・音風そして黒毛の黒旋風などには向いているとおもいます。


もう一つの「25」は、ゼロを更に弓毛に対する引っ掛かりを強くし、二胡愛好家の演奏技術を助ける感じの物です。
弓の毛の引っかかりが良いので、無理な力を使わず手を楽に使えます、音の一粒一粒の輪郭がはっきりするため、弾きやすいと感じると思います。
きらめくような高音を実現し低音弦も十分振動させます。
福音弓の西風東風には良く合って、その安定した力を伸ばしてくれます。
中国製の弓毛などには大変良く合うと思います。
ほとんどの二胡愛好家のためにはこの「25」をお勧めいたします、
低音二胡にもよく合うと思います。ただし普通の白い馬毛の場合です。黒毛を使っている時には0の方が合います。

もう一つの方法があります。

それは、「25」を塗ったうえに「0」を軽く塗る方法です。
演奏を聞かせる人、そして音源を通じて演奏する場合などに最適で、「25」の引っ掛かりの良さに音色を更に重ねた状態になり、とても豊かな二胡の音色を響かせます。
ライブや発表会などマイクを使ったときに、生演奏の二胡の良い響きを体感させます。


この松脂は割れ止めなど入っておりませんので、割れやすいですので、桐の板に張り付けて、桐の箱に入れてあります。

使い方
 
塗りすぎ注意!! 

最初に光舜松脂を今まで使っていた弓に塗る時には、以前塗ってあった松脂が良く落ちるように少し弾き込んでください。
それから同封した眼鏡拭きで、弓毛についている以前の松脂をよく拭き取ってください。
松脂を塗るのは、弓毛に軽く置いた感じで、滑らせるようにゆっくりと、数回往復すれば十分です。
新しい馬毛には、10回くらい塗る感じです。ごしごし粉が飛ぶほどこすりつける必要はありません。 
今まで使っていた松脂よりも、もっと少量ですみ、長い時間弾き続けることができます。これも弾き方によってそれぞれ違います。普通のゆったっりした曲を弾いているのだとすれば、2,30時間くらいに一回塗るくらいでしょう。せいぜい塗るのも2,3往復で十分です。
一応普通に使えば10年くらいは使えるであろう量を設定しています。

工房光舜堂西野和宏&ほぉ









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