光舜堂のお勧めする千斤は、よく駄目、ですねと言われるらしいです。
それも弾いてみもしないうちに、見ただけで。
確かに、錦糸、と銀糸ですから、見た目には華やかです。
しかし、私にはわからないのですが、糸というのは、見ただけで素材やら、柔らかさまで解るのでしょうか?
話は飛びます。
以前内装をやっていた時(今もやっていますが)店の床に鉄板を敷いたのです。
もちろんモザイク模様にして、エッシャーのような柄にはなっています。
こんな、床に鉄を敷くなんて錆び錆になってしまうでしょう、と言われました。
今25年前に作ったお店の床の鉄板は、部分的に良く人の通るところは、少し白っぽくはなっていますが、全体に渡って黒光しています。
物を作りだすというのは、素材を如何に良く知るかということです。
知るというのはデーターではありません。
自分で扱ってみて初めて解ることが知るということだと思います。
いくら地理の勉強をしても、その地に行ってみないと解らないことが有ります。
行ってみて解ることが知るということでしょう。
と、話がまたまたそれてしまいました。
千斤です。
大切なもの、だから、千金、だそうです。
調弦の基本です。
駒を皮におしつけて、響きの調整をする、基本です。
おしつけが強くなれば、音も大きくなりますし、はっきりもします。
しかしここで問題は、皮の状態によって、そのおしつける強さを変えなければいけません。
皮は二胡が出来上がった時に一番硬くて張りの強い状態です。
空気が乾けば、皮の張りも強くなり、空気が湿ってくれば、張りも弱くなります。
弾きこめば弾きこむほどに、皮は緩くはなります。
年々安定するまでは緩みます。
振動も強くなります。
だからこその、糸千斤です。
糸千斤だからこそ、皮の状態によって、巻き直しがきくのです。
金属千斤も、多少の調整はできるようになっています。
皆さんはこのこと教わりましたか?
プラスティックや、水牛の角(殆どプラスティックでした)と言われるものは、高さの調整が出来ません。
ですから、徐々に緩んでいく、皮に合わせる、硬さというのを設定できないのですが、
駒の高さを高くすることで多少は調整可能です。
一つこのプラスティック(水牛の角?)のよいところがあります。
右手の弓の使い方が、よくなれば、かなりの皮の変化に対応できるということです。
演奏のレベルアップにつながるかもしれません。
ですから先生方は、この固定千斤でも、どんな楽器でも何の問題も無く良い音を作り出せます。
もう一つの固定千斤は、ジョージガオさんの使っている、移動千斤ですね。
弦を下から支えます。
バイオリンや三味線やギターなどと同じです。ですからこれは音が安定しています。
引く弓押す弓どちらでも音程が決まりやすいのです。
電子系の調弦器で確かめると良く解ります。
この下から支える千斤は、開放弦で調弦しているときに、なかなか音が安定せず、針がいつまでたっても一か所で落ち着かないということが有りません。
かなり気持ちよく決まります。
この電子系の、調弦器ホントに微妙で、先生方ですと、開放弦を弾いても、全くぶれることが無く、同じ所で安定していますが、私なんかがやると、何時までも右に左に動きます。
ある意味右手の良い練習台にはなるかもしれません。
この電子系の調弦器が全くぶれないようになるように弓の練習をすれば、良い音になるはずなのです。
とはいっても、二胡は、バイオリンなどのようには安定していません。
先生方でも、感情こめて弾く時には開放弦でも、音の高低の違いは現れます。
でもこれが二胡の良いところだと思います。
揺れる音、定まらない音、だからこそ感情を込められる音。
バイオリンなどには出来ない、この不安定さが、音色の幅を広げるのだとも言えます。
しかし、この不安定さを自由に演出できるのと、いた仕方なく、不安定なのとは違いますね。
練習頑張らなければ、です。(これは自分に言っていることです、悪しからず)
と、これらの意味でも、糸千斤は、千金なのでしょう。
ゆれることこそ、二胡の命ですから。
それも弾いてみもしないうちに、見ただけで。
確かに、錦糸、と銀糸ですから、見た目には華やかです。
しかし、私にはわからないのですが、糸というのは、見ただけで素材やら、柔らかさまで解るのでしょうか?
話は飛びます。
以前内装をやっていた時(今もやっていますが)店の床に鉄板を敷いたのです。
もちろんモザイク模様にして、エッシャーのような柄にはなっています。
こんな、床に鉄を敷くなんて錆び錆になってしまうでしょう、と言われました。
今25年前に作ったお店の床の鉄板は、部分的に良く人の通るところは、少し白っぽくはなっていますが、全体に渡って黒光しています。
物を作りだすというのは、素材を如何に良く知るかということです。
知るというのはデーターではありません。
自分で扱ってみて初めて解ることが知るということだと思います。
いくら地理の勉強をしても、その地に行ってみないと解らないことが有ります。
行ってみて解ることが知るということでしょう。
と、話がまたまたそれてしまいました。
千斤です。
大切なもの、だから、千金、だそうです。
調弦の基本です。
駒を皮におしつけて、響きの調整をする、基本です。
おしつけが強くなれば、音も大きくなりますし、はっきりもします。
しかしここで問題は、皮の状態によって、そのおしつける強さを変えなければいけません。
皮は二胡が出来上がった時に一番硬くて張りの強い状態です。
空気が乾けば、皮の張りも強くなり、空気が湿ってくれば、張りも弱くなります。
弾きこめば弾きこむほどに、皮は緩くはなります。
年々安定するまでは緩みます。
振動も強くなります。
だからこその、糸千斤です。
糸千斤だからこそ、皮の状態によって、巻き直しがきくのです。
金属千斤も、多少の調整はできるようになっています。
皆さんはこのこと教わりましたか?
プラスティックや、水牛の角(殆どプラスティックでした)と言われるものは、高さの調整が出来ません。
ですから、徐々に緩んでいく、皮に合わせる、硬さというのを設定できないのですが、
駒の高さを高くすることで多少は調整可能です。
一つこのプラスティック(水牛の角?)のよいところがあります。
右手の弓の使い方が、よくなれば、かなりの皮の変化に対応できるということです。
演奏のレベルアップにつながるかもしれません。
ですから先生方は、この固定千斤でも、どんな楽器でも何の問題も無く良い音を作り出せます。
もう一つの固定千斤は、ジョージガオさんの使っている、移動千斤ですね。
弦を下から支えます。
バイオリンや三味線やギターなどと同じです。ですからこれは音が安定しています。
引く弓押す弓どちらでも音程が決まりやすいのです。
電子系の調弦器で確かめると良く解ります。
この下から支える千斤は、開放弦で調弦しているときに、なかなか音が安定せず、針がいつまでたっても一か所で落ち着かないということが有りません。
かなり気持ちよく決まります。
この電子系の、調弦器ホントに微妙で、先生方ですと、開放弦を弾いても、全くぶれることが無く、同じ所で安定していますが、私なんかがやると、何時までも右に左に動きます。
ある意味右手の良い練習台にはなるかもしれません。
この電子系の調弦器が全くぶれないようになるように弓の練習をすれば、良い音になるはずなのです。
とはいっても、二胡は、バイオリンなどのようには安定していません。
先生方でも、感情こめて弾く時には開放弦でも、音の高低の違いは現れます。
でもこれが二胡の良いところだと思います。
揺れる音、定まらない音、だからこそ感情を込められる音。
バイオリンなどには出来ない、この不安定さが、音色の幅を広げるのだとも言えます。
しかし、この不安定さを自由に演出できるのと、いた仕方なく、不安定なのとは違いますね。
練習頑張らなければ、です。(これは自分に言っていることです、悪しからず)
と、これらの意味でも、糸千斤は、千金なのでしょう。
ゆれることこそ、二胡の命ですから。
私自身は、歌舞伎の中胡弓や、義太夫で使われる胡弓とは二胡は区別していますが、たまたま
大御所が二胡と書いて胡弓と呼んでいらっしゃるので、、、、、そのままにしておきました。
私なんかが言いだせるお方ではありませんし、多分大御所の中では、ちゃんと区別しているのだと思いますよ、。しかし、最近胡弓をあまり聞かなくなりましたね。
ホント、言語は難しいです。
特に発音は、私の英語なんか最低ですから、
「胡」は漢語でペルシャ(ペルシャ人)(今のイラン)のことですから、胡弓は明らかに日本独自の言葉ではないと思います。
便宜上、「二胡」と「胡弓」と分けている感じです。
なかには呼び方に拘る方がいますが、わたしはどちらでもよいと思ってます。
親父もそう言っていましたから。
どうせだったら、アルフーにしてしまった方が良いかもですね、
外来語なのですし、
ご多忙の中ご助言頂きありがとうございます。さすが素材をご存知でいらっしゃいます。
早速紙ヤスリをかけてみました。
確かに削り跡を見るとプラスチックのようであり断面は真黒ではなく灰色でした。
そこで削り粉をライターで炙ってみたのですが、確かにプラスチックの匂いでした。。これは一体。。。
(ここは光瞬堂様のブログであるのでこれ以上の追言は自粛します。。。)
千斤のご助言ありがとうございます。はい、竿と弦の幅のことです。
幅も含め、刺繍糸やタコ糸、Jimmyさんご推薦の太めの釣り糸等色々試して遊んでいます。
漆は。。。手に入れ方がわかりません(笑
今調べたところコロイドは墨汁やインキでも入っているようですので試してみます。
確かに、紐千斤が少しべたついているのは良いかもしれません。微調整を行うときに仮留が容易です。
私が二胡を買ったお店で調整をお願いした時、ベタつきのある紐千斤を使ってくれました。
ただ私は未熟ゆえ試しては解き試しては解きと好奇心が勝りなかなか安定しません。
木工職人でもある西野さんが作る二胡は、木の目利きに長けていらっしゃるので安心な印象がありますね。
試奏に行ける日を楽しみにしております。どうしてもとれない開放弦の雑音の相談もさせてください。
ということで食パン一斤は基本的には350~400gのようです。
ということだそうです(笑
大御所は昔から二胡を胡弓と言ってますね。確かに今は日本の胡弓と区別する必要から分ける方がいいと思います。でも、昔は二胡も胡弓と読んでいたわけで、古い人は胡弓のほうが馴染みがあるのではないでしょうかね。
目くじら立てるほどのことではないと思っているので、ソレガシは何も言いません。きっちりした性格の方は我慢ならないのかも。
ソレガシは適当な性格なので(笑
でも無千金二胡の演奏は凄いですよ。
うかつなこと書くと、私の頭はやっぱり、その程度と言われてしまいそう。
誤字脱字も多いですし、、、、
気を取り直して、じみさん
大御所は、千金と書きましたね。
斤は元々重さの単位ですからね。
昔パンはイッキンと言いましたが、同じでしょうかね、大御所は胡弓とも言いますね。項書いて私は、随分怒られたのですよ。
トホホです。
platinum_erhuさん
またまた凄いですね、詩人ですね、陶芸家だと思ったのですが?
ちなみに私の窯は、灯油ガマの0,65粒米です。なかなかに良いやつで上と下の温度差が15~20度位で収まっています。還元が効きすぎでいつもうっかりかけ過ぎていまうのが難点です。私は木工の方で胡桃をよく使いますので胡桃の薬作りましたよ。今は手元にマメ科がいっぱいですからそのうち、白磁(残念ながら、半磁)良いですね、陶土より磁ですかね、やっぱり削るのが好きですから、また素敵なコメントお願いします。
ikumiさん
千金の棹からの高さ、(幅?)これは大切ですね、素材による高さの変化というのも有ります。意外とよかったのは、絹糸を漆に漬け込んで、漆糸を作るのですよ。かぶれないようでしたらやってみてください。漆はその成分の7割位がゴムのコロイドです。ですから適度な弾力もあるわけですし、世界最強のボンドですから、強いですよ。千斤を巻く時には、適度に巻きつけてから、試し弾きしながら巻いて行くとかなり良い手ごたえの処が見つかりますよ。
見つけたら、それ良し少しだけ伸びることを想定して短めに巻いた方が良いと思います。
プラスティックと水牛の角の違いは、紙やすりをかけると直ぐ解ります、水牛の角は、削るとさらっと削れますが、プラスティックは粘りますし、削り跡がボロボロします。
刃物でもプラスティックは変に粘ります。
それから叩くと、ショックを吸収してしまいます。ですから千斤に使うと、千金の上の棹が鳴りません。
こんなところで良いですか?
実は指の音程練習のために数日前からご指摘の固定千斤を使っていたのですが音が硬いです。
固定千斤の最初の印象(チューナーのブレがない)のは感動したのですが、
音は大きくなりましたが響きがなくなってしまいます。
私の二胡だと、一番の変化はハーモニクスが出し辛くなります。
紐はやはり音に安堵感があります、まろやかでハーモニクスも澄んだ音が出ます。
過去記事読みながらほぼ毎週千斤を巻きなおして調整しています。
高さはほんと大切ですね。毎日勉強になります。
それはそうと、火を使わない方法でプラスチックか牛骨か判明する方法ってありますでしょうか?
確かにこれ光に晒してみるとプラスチックのような気がします。。。
爪で鋭角を強くこすってみたら欠けたり粉は出たりせず、膜っぽく薄く伸びました。
気品はその薫りのよふなものではあるまいか
或いは心を光りになぞらへれば
気品はその映ひのよふなものではあるまいか」
けだし名言の予感。。
…芳しきうつろひに気品あらむことを
第二ポジション以上ではそういう考え方を持たないといけないと言われたことがあります。