そこに証拠があるでしょう！ワトソン君。

ヴァイオリンの演奏も、趣味の域を超えていたといわれるシャーロック・ホームズですね。

趣味はコカインと、ヴァイオリン。

まあ、今の時代コカインは問題あるとしても、

押し彼が登用に来て、二胡に出会ったとしたら、

なかなかの腕前を見せたのではないか、などと想像して楽しんでいます。

そのホームズ氏なら、みなさんの楽器を見て、

その演奏スタイル、はたまた、その音色と腕前まで想像できるのではないかと思うのです。

ヴァイオリンはその楽器を見ただけでその演奏者のことがわかる部分というのは少ないですが、
（顎当てを使っていない人でしたら、そのボデーの塗料の変化で少しは分かるかも？？）

二胡の場合は、デンペンというものがありますから。

その楽器の持ち主の人の弾き方というのがかなり分かります、

シャーロックホームズでなくとも。

二胡の場合弓を胴にのせています。

竹を安定させるために軽く胴に沿わせて、運休します。

おかげで、時間の経過とともにその人の運休方法の癖が、デンペンに現れます。

デンペンの、竹が当たるほうの、皮側が削れていれば、

その人の右手がかなりまっすぐむしろ少し右に行くにしたがって下がっていっている、

あるいは膝の上に置く胴の角度が少しつきすぎ、胴と平行に動いておらず、

あまり大きな響きを出せていないかなと想像できます。

少し雑音も混ざるかも、

また、竹も少し削れているようなら、これは、右手の親指に力入れすぎかな？？

などという事もわかり。

強い音を出すために、つい親指に力が入っているとしたら、

その楽器は、あまりクリアーな音が出ていないだろうなと想像できます。

また反対に、デンペンの弓の毛が当たる部分の、手前、皮と反対側が削れている人は、

かなり大きな響きで、楽器を鳴らします。

なおかつ竹川が削れていなければその人はかなり、うまい人なのかもしれません。

二胡の弓は腕の重さを乗せるために、なおかつ踏み毛をぴんと張っておくために、

常に緊張状態にあります。

ほんの少しのブレでも、音が揺らぎます、

それを、手の力を抜いて、なるべく無理をかけない人は、

美しい音色を奏でます。

その竹の緊張を軽く手の重みと、竹のばねを使って弾く人は、

力強い音色を響かせます。

竹と、デンペンが、多くのことを語ってくれます。

シャーロックホームズならぬ、西野でも、さすがに３０００台も二胡を見てくれば、

色々見えてくることもあるのだよ、

ワトソン君！