ある中国人のプロの演奏家に頼まれまして、蛇皮を張り替えることになりました。
皮を剥がしてみると、このように以前のパフリング(皮を切りそろえた最後にプラステイックの薄い板を入れてあります)が残っていたのです。
流石にプロですね、以前以前中国で高名な二胡造りさんに皮の張替えを頼んで、その後音がどうしても気に入らず違和感を感じて、再度日本人の私のところへ皮の張り替えを頼んできたのです。
見事にいい加減な仕事です。
としか言いようがありません!怒!
このパフリングは、皮を切りそろえた最後に2ミリの深さで切り込みを入れ、そこにプラスティックの板を入れています。
これ普通ですね
これ皮の保護だと言われていますが、振動に相当影響あるのです。
深すぎると良く鳴るけれどウルフ音が出やすく、浅いと鳴りが悪くなります。
皮お張る人が二胡師と言われていますが、皮だけでなくこのパフリングも重要なのです。
再度皮を張る時には、以前のこのパフリングに合わせるのですが、何しろ手作業でやっていますので、以前の物に合わせるのがかなり難しいのです。
結局このように外側にもう一本パフリングの溝を掘っています、
お陰で、なんだか二重に音が響くという結果です。
そこでこのプラステイックの板を抜いてそこへ気の薄い板を入れ込んで一体化して皮お張り替えました。
中国のお母さんが最初に買ってくれた記念の楽器だそうで、相当良い紫檀の二胡です。
何とか今週中には仕上がります。
喜んでもらえると良いですね。
工房光舜堂西野和宏&ほぉ・ネオ